第41回全国高校バレーボール選抜優勝大会は26日、東京・国立代々木競技場で、男女の決勝が行われ、東京代表の男子・東洋が鎮西(熊本)をストレートで破り、初優勝を飾った。東洋はエースの柳田らの活躍で、粘る鎮西を振り切り、準優勝した第13回大会(昭和57年)以来、28年越しの悲願だった日本一の座をつかんだ。

男子決勝

東洋(東京) 3 - 0 鎮西(熊本)
(25-20,25-18,25-22)

第1セット序盤、エースの柳田主将が鋭いスパイクを決め、センター並木も緩急をつけたスパイクで得点を重ねると、試合の流れをつかんだ。中盤、点の奪い合いとなったが、柳田が強烈なスパイクを相手コートにたたき込み、ライト岩橋らが相手エースのスパイクを2枚ブロックで防御してセットを先取。
第2セットは序盤から競り合う展開に。センター手塚が力強いスパイクを放ってペースをつかみ、柳田も得点を重ねた。中盤、同点の場面で、ピンチサーバーに起用されたラティフがサービスエースを決め、一気に流れを引き寄せた。
第3セットも柳田がエースの力を見せつけ、得点を重ねた。終盤、鎮西のエース池田の猛攻で追い上げられたが、レフト桑折らの2枚ブロックでしのいだ。最後は柳田の力強いスパイクで試合を決め、スタンドの大応援団からは割れんばかりの歓声が上がった。

○ 東洋・北畠勝雄監督
「28年ぶりの舞台で優勝でき感無量。きょうの選手たちは満点以上の出来だった。予想以上の成長に、連覇に向け欲も出てきた」

○柳田将洋主将
「一番いいパフォーマンスだった。優勝はうれしいが、今後はマークされる立場。課題を修正して、さらに強いチームを作りたい」

岩橋史明選手「監督を胴上げしようという約束を果たせて本当にうれしい」
新田英廉選手「先輩たちはすごい。自分もインターハイに向けて頑張る」
手塚奨選手「今年は大事なところでチームの役に立てたのでうれしかった」
並木竜選手「このメンバーで優勝できたことでみんなに感謝している」
桑折卓摩選手「最高。昨年の雪辱を果たせて涙が出てきた」
石井琢也選手「レギュラーに残れなかった悔しさを来年の大会で晴らす」
小野寺徹選手「今までチームが優勝を目指して頑張ってきたのでうれしい」
川島圭太選手「試合中、自分がコートの中にいるような気持ちでいた」
ラティフ恵人選手「優勝に貢献できてうれしい。すごいメンバーがそろっていた」
小芝拓也選手「すごくうれしい。1本でも多く取ってやるという気持ちだった」
関田誠大選手「最後の1点まで必死に戦った。優勝してよかった」
坂本明彦選手「1年間頑張ってきた。最後まで集中して試合した」
石川日向選手「最高。来年も優勝したい。来年は試合に出たい」
浜田真選手「うれしい。次回から1月開催になるが、ぜひ試合に出たい」
小林将也選手「監督、先生、OBなど多くの人に感謝。来年の大会も優勝したい」
小泉翔太選手「父が東洋で準優勝した。試合には出られなかったが、レギュラーで優勝を味わえた」
石田桂督選手「いつも応援に回っていたが、大きな大会で優勝できて感激」
【産経新聞】