著者: NoData
タイトル: STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 05月号 [雑誌]

今月号の本誌特集は「POST JAZZ」。2005年現在JAZZはHIPHOP,DUB ,ELECTRO、音響と様々な地表で芽吹いている。
伝統を追求するJAZZと、その傍らで進化する新たなJAZZの流れにおける考察。

 非常におもしろかったです。ECDのFREE JAZZ対談。「私の考えるJAZZ]では原雅明がJAZZとアバンギャルドHIPHOPを結びつけ、北沢夏音が小西康陽をMILESを引き合いに出しながら、JAZZと結びつけた。さらには楽器としてのJAZZではなく、サンプリング、ターンテーブルに乗ったJAZZとしてACID JAZZ,CLUB JAZZを論じた。
また「アーテイスト、プレイリスト120」ではJEFF MILLSやPHARCYDEをその文脈で捉えた。

全てはJAZZの持つ自由な精神性から。しかし、多くは50年代から70年代JAZZへの憧憬からであるという矛盾。
それでも進化は止まらない。それでいいのだと思う。

2003年東京JAZZのフィナーレでは、ハービーハンコックの鳴らすPIANOにSPEECHがRAPし、横でチャカカーンが歌いながら踊ってた。その時会場にいた誰もが至福の空間を楽しんだ。踊る音楽としてのJAZZがそこにはあった。

僕は傍観者だから言えるけど、そんなJAZZの在り方は理想的だ。どんな形でも居場所がある空間がそこにはあるから。
全てはJAZZが包んでくれる。