真の民主主義を考える4 (日本のこれからのエネルギーを論ず) 3 | 主権在民研究会のブログ

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国家の主権は何れにあるか?国民ではないか?を究理します。

━日本のこれからのエネルギーを論ず━

3,原子力以外のエネルギー資源について
 3、自然エネルギー・再生可能エネルギー

波力発電
波力発電の方式は大きく分けて1次変換(先ずどういったエネルギーに変換するか)によって

ア、空気エネルギーに変換する
イ、水の位置エネルギーまたは水流エネルギーに変換する 
ウ、機械的なエネルギーに変換する

の3種類に分類することが出来ます

先ずは
(ア)空気エネルギーに変換する
 「海明」という名前の浮体構造物(ふたいこうぞうぶつ:船の形はしていても、自分で走行する装置がないので、船ではありません)実験初期の頃には25㎡の空気室が24室設けらていました。構造物の底部は開いていて、空気室内の水面が上下することによって、上部に取り付けられた空気タービンを回しエネルギーを取り出します。
 山形県鶴岡市由良の沖合で、1978年に実験を開始して以来、計3回の実験を行っています。海洋科学技術センター(JAMSTEC) を中心に、一部、IEA(国際エネルギー機関)との共同研究として実施されました。イギリス、アメリカ、カナダ、アイルランドがこれに参加しました。第2次実験では、実際の系統に送電するテストも行いました。第3次実験では、空気室の改造を行ったり、空気タービンにウエルズタービンを用いるなど、出力の向上を目指した実験を実施しました。
 その後、実際の「海」において比較的大規模な実験を行った事例の多くは、空気エネルギーに1次変換する方式を採用しています。その中からいくつかをご紹介します。

●「寝屋漁港」(実験終了、大成建設)
   新潟県の寝屋漁港で実験が行われました。

●「波力発電ケーソン」(実験は一段落、運輸省)
   酒田港の北防波堤に設置されています

●「定圧化タンク方式波力発電システム」
         (エンジニアリング振興協会、竹中工務店)
   千葉県山武郡九十九里町片貝の護岸に設置されています。

●「マイティーホエール」(海洋科学技術センター)
   三重県度合郡南勢町の五カ所湾沖で、平成10年度から11年度にかけ実験を実施。

●「水弁集約式波力発電システム」(東北電力株式会社)
   福島県原町市で建設中の原町火力発電所の南防波堤、突堤部に建設され実験を実施中です

(イ)機械的なエネルギーに変換する
 波エネルギーを受圧板の振り子運動としてとらえ、油圧に変換する。いわば「波のプール」の造波装置の逆の原理で電力に変換する方式です。
 室蘭工業大学と日立造船㈱の技術により増毛町が設置し、1981年から1986年にかけて実験が行われました。

 同様の「振子式」の研究施設が、室蘭港外防波堤沖側にもあって、1983年から試験を行っています。
 上記の2例は振子を支持する位置が上部にあるのに対し「下部支持型振子式」と呼ばれる波力発電装置が、京都府宮津市の関西電力㈱宮津エネルギー研究所に設置されています。1989年から1kW相当の噴水用動力源として利用されています。

●「振り子式波力発電システム」(実験終了:増毛町)
  北海道留萌郡増毛町の増毛港の堤防に設けられた波力発電装置です

●「海陽」実験終了:当時の日本造船振興財団海洋環境技術研究所)
  沖縄県八重山郡西表島サバ沖で1984年から約2年間、実験を行いました。

(ウ)水の位置エネルギーや水流エネルギーに変換する
 このタイプの実験が日本の海で行われた例はありません。
 波によって打ち寄せられる水塊(すいかい:水のかたまり)を構造物の斜面に沿って遡上(そじょう:斜面に沿ってのぼること)、そして越波させ、背後の池に貯留します。そして池の水面と海水面との水位の差を利用して低落差用水車タービンを回すというのが、その原理です。

タプチャン:TAPCHAN:Taped Channel Power Plantの略」    
 ノルウェーにある波力発電の実証プラントです
(海と旅)

 如何でしょう? 沢山の種類がありますね。
研究を進め、その地域に最適で経済性にも合致した商業用プラントが建設できたらどれ程、未来への明るい展望が開けましょうか。

 たかが一研究数十億の開発投資で、ヨーイドンでの研究競争の一斉スタート。期間3年(!?)、そして中から選ばれた最良の研究に、今度は本格注力しての商業稼動を目指す。5年後には新時代の、新クリーンエネルギーが地域社会と新思想哲学の勝利を眩しく、輝かすでしょう。

 目先の起業を喚起するだけが政治政策ではない。産業の基盤つくりこそに、政治政策があるべきである。新時代の、新産業を新しく創出する、そこに我々の未来がある。その種子を播く事こそ、我々の誇りうる未来への継承策なのである。

 科学の悪魔の落とし児である、原爆製造につながる原発は、もうその役目を終えなければならない。1つの時代が終焉したのである。

 日本は、原爆と原発と言う2度の「近代科学の成果」としての被爆体験をした。1945年、広島・長崎の原子爆弾投下から67年が過ぎようとしている、この今において尚、被爆被害に苦しむ多くの人々が存在する事を忘れてはならない。フクシマはその忘れかけた、風化しかけた記憶を甦らせてくれたのである。同胞の苦しみの共有の風化は、悪徳であることを喚起せしめたのである。

 経済優先での科学の猛進は、まさに悪の権化であった。陰で泣かされた「良心」は如何程であったろう。その数、その内容、その程度、その期間。「聞くも涙、語るも涙」の「人間として、其れ程までの非道が行えるのか」「不義・悪道が行えるのか」との抑圧と虐待が行われたのである。読者の皆さまも漏れ聞き、ご存知のことであろうかと思う。
 
 フクシマはその「隠された真実」を暴いてくれた。原発ムラの「悪の利権構造」である。強欲にまみれた隠蔽と欺瞞、虚偽と詭弁を得意手法とする集団である。厚顔な集団である。「ムラ」は神と対置の悪魔の化身と成り果てていた。学問を捻じ曲げて解釈し、それをメディアから流し、国民から遊離した政策を強引に決定して行政し、正義を求める裁判を出世と保身で、全て原告敗訴で退け、電力会社はムダと賄賂と隠れ自己会社の不正利益を全て「総括原価方式」で嫌も応も無く、利用者負担に負わせる。

 反省をしなければならない。神はそれを求めておられる。2万余の尊い犠牲の御霊は、単に犠牲になったのではない。人間の持つ悪性、禍々(まがまが)しい魂の、浄化の為の祈りの神前の献花なのである。
 我々と次に続く世代への、祈りの燭火なのである。心して1日1日を生きよう。わが身を振り返り、悪しき思いと行動は、ただいま、この瞬間より思い切って放擲(ほうてき)しよう。それならば神は認められ、すべてを赦して下さるであろう。甘えてはならない。神はすべてを目に入れておられる「存在」なのである。

 現政権は何故に壮大なムダ使いを、国民に意思に沿わずに行うのか?
1人数千円の児童手当。総額で約3兆円もの手当ては、世論調査では
「有り難くも有り、有り難くも無し」との評価である。日本の国民は真に賢明なものである。「貰っても良いのだけれど、もっと有効な使い道は無いの?」・・・そう、言っているのだ。凄い。・・・政治家はそれを分かっていない。国民は愚かだと思い込み、バカにして、信じていない。世論操作も容易だと思っている。そう、少し前までは、確かにそのようでもあった。しかし、今は?
 見ているが良い。政治の主権は誰にあるか?選挙がその第一等の答えとなる。これからを見るが良い。

 大なる目標を掲げ、新しい産業基盤を興起する事は、新しい未来経済の活性化となる。物が流れ、人が動く。つまり経済を刺激し、新しい雇用が発生する。
 それだけではない。夢と希望のある、より道徳的な新産業の興起と振興は「国民の幸福度」を高める。年間3万人を越える自殺者、うつ病患者が100万人を超えた社会を変えなくてはならない。
 その1つの処方箋が「夢」と「希望」、そして「道義社会の建設」なのである。強欲経済、強欲資本主義を脱しなければならない。
 
 共存と共生。ともに存在し、ともに生きる。互いに相手を認め、「和して敬う」そのような地球社会を目指すものであろう。
 日本国が、世界のその魁(さきがけ)とならねばならない。脱原発はそのような神の意思と思想哲学に基づいているのである。