皆様こんにちは。
本日も化学療法室からの更新です。
今日のお供マンガは「寄生獣」です。
学生の頃から何度読み返してもおもしろいです。
それではファーストラインの第25クール(49~50週)の経過です。
<クール初めの診察内容・処方薬>
今回も事前の血液検査は問題無し!だったので、サイラムザ50mgを投薬しています。
内腿の潰瘍や湿疹が悪化していたので、前クールはタルセバを一時休薬していたのですが、潰瘍の一部に回復が見られたので、今クールより再開することにしました。
ちなみに治験の規定で、タルセバを2クール続けてスキップはできないので、さすがに肺がんの治療よりも潰瘍の回復を優先させるわけにはいかないというのもありました。
その他、おそらくはサイラムザの副作用で、ここしばらく血圧が上がってきてたので、現在服用しているオルメテック錠に加えてアダラートCR錠20mgを処方されました。
皮膚科も受診しましたが、こちらでは潰瘍の一部に回復傾向が見られたため、フィブラストスプレーとゲーベンクリームによる治療を継続することになりました。
あとは肝臓の悪化傾向がなかったので、ミノマイシンも引き続き処方してもらいました。
その他、前クールから継続の薬は以下の通りです。
ビオフェルミン(下痢対策)
ミヤBM錠
ロペミンカプセル(下痢時に服用)
オルメテック(血圧対策)
アレジオン(抗アレルギー薬、かゆみ対策)
リンデロンVGローション(顔や胸の湿疹、手の爪周囲炎)
クロマイP軟膏(顔や体、脚の湿疹、足の親指の爪周囲炎)
アクアチウム軟膏(顔や体、脚の湿疹)
ダラシンTゲル(頭皮に塗る抗生剤)
フルメタローション(頭皮の痒み止め)
ヒルドイドクリーム(顔や全身の保湿)
ネリプロクト軟膏(痔対策)
<症状の経過>
2週間後のタルセバ再開ということで、副作用は緩やかだといいなあと思っていましたが、案の定そうは問屋が卸さず、というクールでした。
まずタルセバ再開の2日目に早くも腹痛、下痢がありました。
その翌日も、通勤電車の中でビッグウェーブがやって来て、うおっやべえ!と慌てて降りてトイレに駆け込む事態がありました。
このままではさすがに会社勤めに差し支えると思ったので、いろいろと考えた結果、薬でコントロールしきれないなら、胃腸の負担を減らすしかないという考えに至りました。
さっそく朝夜は野菜やフルーツ、ヨーグルトを中心に軽い食事にとどめて、昼は普通に食べる、という形で、食事の総量を抑え消化の負担を減らす方向で試してみました。
結果はというと、想像通りある程度の効果はあったようです。排便の回数も減ったので、お尻の方もだいぶ楽でした。
ただやはり問題は、必要なカロリー摂取とのバランスだと思いました。最初の1週間で3kgほど落ちたのですが、若干体に力が入らなくなってきたので、さすがにこれはやり過ぎだったようです。
今は朝も少し炭水化物を摂るようにしたので、体重も落ち着いてきました。
食事量以外では、炒め物や脂っこい食事などの後や、冷たい飲み物を口にしてしまった後にやはり下痢がありました。
現時点では、食事量の抑制+脂っこい食事を避ける+冷えた飲料を避ける+ロペミンカプセルの併用、というのがいちばん下痢のリスクが減るようです。
そのほか、足の親指の爪周囲炎も緩やかに出てきました。ただ移動などにはまだ影響のないレベルです。
後は頭皮のかゆみも徐々にやってきました。ただ前のクールでタルセバを休薬して、頭皮もだいぶ回復したためか、髪の毛は少し濃くなったような気がします。
タルセバそのものの副作用としては増毛効果があるそうですが、頭髪などが減ることがあるのは皮膚環境悪化の影響ではないかと思います。
後は前も書きましたが、自分の場合はなぜかまつ毛が増毛してます。。。
もともと長い方だったのに増毛効果が加わったせいか、最近は勤務先でもやたらといじられます。
「まつ毛くるんくるんですね!」とかはまだしも、「なにかやってるんですかそれ?マスカラ?」とか。
特に同じフロアのつけまつ毛をしている女の子からは目の敵にされています (笑)
まさか抗癌剤の副作用とも言えず、笑ってごまかすしかないんですけどね。
そしてその他近況のコーナーです。
今月の初めに、ロペミンカプセルをしっかり飲んで、千葉県市原市まで遠出をして菜の花を見てきました。
なのでたまには写真なんぞを。
撮り鉄では全くありませんが、風情があって可愛らしい小湊鉄道は大好きです。
桜のお花見もしたかったのですが、東京はこのところ週末のたびに雨が降り、お花見が2週続けて流れてしまったので、さすがにちょっとがっくりしました。
かくなる上は、来年のお花見を目指すしかないですね。
引き続きのんびりゆったりがんばります。
それでは皆様、また次回お会いしましょう。