今後について
すでにWGPの暫定エントリーリストは発表されていますが、僕の名前は載っていません。
昨年からMoto2とGP125の可能性を探して、色々なチームと交渉をしてきましたが、どこのチームとも契約までは辿り着けませんでした。
すごく残念ですが、これが現実なので受け入れるしかありません。
今後についてですが、
昨年から将来の事も含めて真剣に色々な事を考えて、ある決断を下しました。
それは昨年を最後に”引退”することに致しました。
かなり悩みに悩んで出した答えです。
やっぱり、”いつまでも世界の舞台で戦い、世界チャンピオンを目指し、ずっと現役を続けて行きた”という気持ちはあります。
しかし、現役を続けるのにあたり、たくさんの方のご協力が必要になり、そしてスポンサーを獲得しなくてはならなかったりと、自分ひとりではどうする事もできず、色々な方に負担をかけるのも事実です。
特に昨年からの経済不況の影響で本当に辛い状況になっています。
そして今のWGPの世界が、自分の目指してきた世界とは違っていて、モチベーションをキープするのが難しかったのと、こんな気持ちではご協力してくださる方に大変失礼だと思い、今回の決断を下しました。
今までレースをやってこれた事は本当に幸せな事ですし、両親を始め、レースを通して出会う事ができた方々、育ててくれた色々な方々など、”感謝”と言う一言では足りなくらい感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
3歳からオートバイに乗り始めて23年間。
ず~っとバイク漬けの生活で今まで歩んできました。
”後悔はない”と言うと、嘘になりますが、全力で1つの事を23年間やってこれたので、本当に幸せ者だと思っています。
日本だけではなく、世界各国でレースをして、世界の様々な文化に触れ合うことができ、考え方が変わったり、精神的に成長できたりなど、すごく貴重な体験をする事が出来ました。
今後は僕にどれだけ出来るかはわかりませんが、モータースポーツで育ってきたので、少しでもその恩返しが出来るように、今後もスクール、インストラクター、イベント等、モータースポーツに携わって、オートバイの楽しさを伝えて行ければと思います。
そして、、、
今日発売のトーチューに記事に載っていますが、現在はオートレースに挑戦しています。
昨年願書を提出し、今年1月上旬に一次試験を受けてきました。
1000人以上の応募があり、合格はわずか20名。
すごく狭き門ですが、オートレースはロードレースにはない魅力があり、新たなチャレンジとして最高の場所だと思いました。
当然、合格するかどうかはわかりませんが、合格出来るように頑張っていきます。
まだまだ23年間の想い、これからの事など、書きたい事は山ほどありますが、長くなってしまうので、この辺でやめておきます。
最後に今まで応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
2010年2月8日
青山 周平