パパのオバアチャン


3月のハワイの結婚式にも
参列してくださった


ご自分の体も小さいのに
重たいポンキチを
たくさん抱っこしてくれていたのに


あと余命わずか


パパのお父さんから
パパへラインが


オバアチャンに余命を伝えるべきか
伝えないべきか悩んでいると


パパお母さんは
伝えてくれないと私が困ると
言っているそうで


でもお父さんは
可哀想でオバアチャンに言えないと


パパになんて返事するの?
と聞いたら


伝えたほうがいい
と言うよと


ワタシはパパに
う~ん。難しいね。。
どっちがいいんだろうね。。
と言った


その時はうちの実家にいたから
目の前にいたうちの母に聞いてみた


母は言った

難しいけどね
年をとった人ならば
言わなくていいのかも

やり残したことがたくさんある
若い人には伝えたほうが
いいのかもしれないけど

伝えて気を落として
死期を早めることもあるから

でもね
死ぬときが近づいてるって
自分でわかるものなのよ

だからきっと
オバアチャンも言わなくても
自分でわかるわよ



母はあの時を思い出すように
そう言った


父には余命を伝えなかった母


そのことに対して
ずっと一人で悩んでいた


伝えれないつらさ


伝えるつらさ


一番はその死期がせまった本人が
伝えたことでどう思うか
どうなるかであって


伝える側主体ではいけないってこと


どちらが正解かなんて
誰にもわからない



うちの母 の話を聞いて
パパは黙ってお父さんに返信してた


あとから
何て返信したの?
って聞いたら


最初は伝えたほうがいいと思っていたけど
伝えることでオバアチャンが気落ちして
死期を早めることもあると思うから
お母さんの言うことは気にせず
今まで一番側にいた
お父さんが決めたらいいと思うよ


お父さんからは
ありがとう!
と一言返信があったって


きっとお父さん
つらかったんだろうなぁ


パパの言葉で
少し楽になるといいなぁ


そして何より
オバアチャンが少しでも長く
生きていてくださるといいなぁ



それからワタシはパパに言った


ワタシには宣告しないでね

気落ちするタイプだからって


運転していたパパの横顔は
ちょっぴり笑って頷いていたけど
なんとなく不安そうに見えた



今夜青森へ行きます
妹チャンの結婚式です
オバアチャンも退院して参列します
孫の晴れ姿を見て
元気になってくれるといいなぁ
曾孫パワーもプレゼントしてきます