「木曽の御嶽山」と親しみを持って呼ばれている火山が爆発した。

前兆のない突然の爆発で、逃げようがない。

水蒸気爆発のようだ。


 日本の火山は、内陸にあっても、溶岩爆発する火山がある。

海底火山と内陸火山は全く異なる。

内陸火山は、花崗岩が降ってくるわ、火砕流は発生するわ、有毒ガスは発生するわで、手がつけられない。

自衛隊の戦車が出動しているが、「対核脅威」並の防護を必要とする。

人命救助を終えたら、山に近づけないことが大事だ。島原では、報道記者が火砕流に巻き込まれた。

海底火山は、玄武岩が噴出してくる。ハワイのキラウェア火山が有名だ。絶えず、溶岩流が流れ出していて、噴火ではあるが、日常と結びついている。桜島も1日4~5回爆発し、噴火は付き合いたくない「ゴミを投げ込んでくる」隣人みたいな存在だ。

いずれにしても、火山の噴火というのは、日本の国の宿命のようなものだ。


 火山の爆発は地球の生成に関係があります。46億年前に、地球誕生の頃は、表面がドロドロの球体でした。そこへ、塩化ナトリウウムの彗星が北緯23度のハワイ付近に正面衝突し、「おつり現象」で、ドロドロの塊が跳ね上がり、月になりました。月は23度の角度で、裏側を見せることなく、地球を回るようになりました。月を探査すると月の表側には、地球と同じ成分ですが、裏側は、塩があります。

ハワイに付近に彗星は衝突しましたので、地球の反対側の南アフリカの北側では、地球中心部からマグマが一挙に吹き出てきて、ダイヤモンドなどが取れるのです。衝突した彗星は海水の氷の塊ですから地球を一挙に冷やし、太平洋を創り出しました。地球は、アフリカ側は飛び出し、太平洋側は、沈み込んでいびつになったのです。修復して円形になろうとする力が、太平洋プレートとアフリカプレートのマグマの発生です。そして、地球はアフリカから大陸が拡散するように広がっていきます。一方で、太平洋側のハワイでも、太平洋プレートが広がっていきます。しかも、地球が太陽を公転していますから、北緯23度と南緯23度の間を、マグマの噴出エネルギーが動いているのです。


 御嶽山の噴火活動を見る時、地球の生い立ちに思いが行くと共に、自然の力の巨大さを感じないではおれません。