今朝(2015年10月1日)、日本経済新聞1面に、こんな記事が出ていましたあせる


内容は、「運転手なしでスーパーへ」「自動運転タクシー買い物客を送迎」。。。



また、企業版には、こんな記事も重ねて掲載されていました。


「安全運転システム」「トヨタ3車種に年内搭載」。。。



車の自動運転の話は、もう随分前から話題として注目を集めていましたし、運転支援システムの話も、そんなに驚く事でもなく、工学的な技術の発展を考えればうなずける部分もありました。




でも、無人運転とは。。。



驚きました。。。



自動車学校なんて、必要なくなるじゃん。と言われる方もいるかもしれません。



しかし、むしろ、その逆で工学的な技術の発達が進めば進むほど、自動車学校は必要不可欠な存在になっていくんだろう。と思います。




なぜならばを、私見を交え、記載させて頂きたいと思います。




”自動車事故”の直接的な原因として、「認知」「判断」「操作」の誤りが高い割合を占めている。 と言われています。



そして、この運転手にこれらの誤りを誘発させる要因として、以下、2つのものが考えられます。



 運転手の行動的側面からの誤り・・・例えば、不注意・スピードの出しすぎ・車間距離不保持など。。。



 運転手の内在的要因からの誤・・・例えば、身体的・生理的状態・精神的・情緒的状態・年齢経験など。。。飲酒、疲労、道路への不慣れなどがこれに当たると言われています。




上記①②のどちらの要因も、運転手の運転行動に大きな影響を与え、事故につながる要因です。



※ 平成23年9月1日 日本交通心理学会発行「交通心理士講習用テキスト」P31参考









先ほどの、①の車間距離不保持や、スピードの出しすぎ、不注意などといった行動的側面の誤りを、例えば、今流行のぶつからないクルマなどといった、安全運転支援システム、ITSなどで補えば、①が原因の事故は確実に減るだろうと思います。



これは、事故防止対策の工学的側面からも必要だろうと思います。





しかし、①だけで果たしていいのか。。。



②の運転手の内在的要因はどうだろうか。。。車の性能や支援システムに頼りすぎて、その人が危険だと感じる感覚というものは、さらにリスクが高まっていくんじゃないかという心配もあります。



”危険を機械が予測する”ことで、確かに危険を回避する確率が高まるかもしれないが、その人がこの速度でカーブや交差点に進入したら危ない!事故を起こすかもしれない!と感じる感覚的なものに、歯止めがかからなくなる。つまり、運転手の危険を予測する能力が低下するのではないだろうか。。。と感じます。







人は、経験しながら自分を成長させていきます。運転も一緒で、運転経験を重ねながら、安全意識や運転技術というのは、磨かれていきます。





「安全重視の態度は運転経験とともに高まっていくもの。」





事故を減らすためには、①だけではダメで、②の運転者の内在的要因を研究し、また、教育、育てていく機関が一緒になって貢献していかなければ、事故は減らないだろうと思います。


これが、果たせるのが、自動車学校という場所だと思います。






交通安全に関する人の教育。心の教育がなくなったら、それこそ、どうなるんだろう。。。

自動車学校は、ただ、免許を発行するための受け皿だけではなく、”交通安全教育”という分野では、それこそ、幼少期からだって、専門的に支援していく事が出来ると思います。



あの広大なコースを持ち合わせ、クルマや最先端のシミュレーター。色々な物が揃ってる。他の業界には持ち合わせていない、物的な強みとこれまでの、経験があります。




そんな経験なんてもの。。。これからの時代には。。。必要ないよ!と言われるかもしれませんが、でも、そこでしっかりと丁寧に、役割を果たしていく機関になれるかどうかが、これからの時代を前にして、試されていくんだろうと思います。





”安全運転教育”という”教育”という分野で、自動車学校は大いに貢献が出来る、逆に言えば、そこで必要とされなければいけないと思います。




交通安全から、”教育”という分野を外したら一体どうなるでしょうか。。。


工学的な技術が進歩すればするほど、その進歩に比例して”教育的分野”の側面も、同じように時代の変革に合わせ、進歩していかなければいけないと思います。





免許は誰でも必ず取る時代。早く安く取る、薄利多売の時代は終わっています。




ただ、単に、安くて早くていい。免許だけもらえれば。これでは、安全な交通社会は実現していかないと思います。




私たちは、加害者・被害者双方の人生を一瞬で奪ってしまう事故の怖さを知っています。

私たちが、じっくりと時間をかけて「安全教育」を行う理由はここにあります。





昭和自動車学校(静岡県富士市)は、料金の安さでは1番ではないかもしれません。

私たちの取り組んでいることは、もしかしたら、卒業した何年、何十年後かに、選んで良かったと実感して頂けることかもしれません。。。



免許を取る年齢でもないのに、今、こんな事が必要なの?と思われるかもしれません。



それでも。。。




お客様、地域の安心・安全。この部分で選ばれ、必要として頂けるよう貢献していきたいと思います。


”交通安全教育”という根底にある部分を踏み外すことなく。



もっと先を見据えた部分で、生き残っていくつもりです。