実は、今年度いっぱいで終わるということは早い段階から聞いていた。いや、見てしまったと書くべきか。
昨年秋だったか。
おそらく私が見るとは思っていないSNSに、限りなく本音に近い気持ちが羅列されていた。
公の場では何事もなく振る舞うけど、いざオフになったら口すら聞かないということも。
実は、そこまでの亀裂が早い段階からあった。
それを見てしまった私は、まるで道化を装うゆるキャラや、企業の公式アカウントの「中の人」のアカウントを見てしまったような気持ちだった。
もちろん本人にはそのことは言わず、年が明ける前くらいに「実は…」と向こうから言われたことで初めて知った、フリをした。
先日、正式にその発表がなされた。
終わることは既に知っていたので、さてそれがいつかが焦点になっていたが。来週。まあ、これも正直聞いていたんだけどね。予定が一週早まった点で、次の月まではないなと。
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昨年の冬も、卒業という絶対に来る季節をもって終わるものがあった。
焦点は「いつ終わるのだろう」という時間。そう思いながらも楽しみにしていた。
3月。彼らは、学校を卒業し、新天地へ羽ばたいていった。それと共に、それも終わった。終わったんだ。おじさんが、おじさんでいられるそんな時間が。
ダメになってしまったおじさんは、すっかり見送り人と化しつつある。
新天地へ羽ばたく者達に、幸あれ。