長男さんの転倒骨折による入院のため急遽ショートステイ蕉夢苑を利用することになったYさん、当初決めてあった帰宅日が更に2日先延ばしになりました。


怒ったさん、何度も蕉夢苑の外に出ようとされます。止めようとすると立腹され、声を荒げられます。「何でここにいなきゃいけないの?何も悪いことはしていない。何でついてくるの?」TT生活相談員がつかず離れずの距離で様子を見ながら後ろからついていきます。職員が止めようとするとかえって興奮されますから。
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さんは蕉夢苑を出て長崎地区方面へ歩いていかれました。SI生活相談員が交代して付き添いました。蕉夢苑から亀崎地区を抜け(その間、田のあぜ道や材木屋の裏など、くねくねと進んでいかれる)長崎地区へ続く道へ出られました。1時間程度で旧自宅にたどり着かれました。Yさんは、表札の名前が変わっているのに気付かれました。「たった2、3日いなかった間にどうしてこんなに変わったんだろう?家も屋敷も人にとられて…。」


連絡をもらったHM事務長が車で迎えに到着すると、「そこの酒屋が親戚だから、事情を聞きに行く」とさんが言われ、乗車されました。酒屋の奥さんが出てきて、家は変わったこと、職員の言うことを聞いて世話にならなければならないことを話され、本人も何となく納得されたようです。「すみませんね、あなたたちに世話になって…」と言いながら再度乗車されました。蕉夢苑に着いて「ここが宿で食事も用意してあります」と説明すると「息子たちもいるの?」と尋ねられ、「仕事にいかれているのでさんだけですね」と話すと、すんなり食堂に入っていかれました。
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その後も同様のことを繰り返し、今日、帰宅されます。