ウリ坊が産まれて1ヶ月位の頃まで全然泣かない子でした…
乳飲むのもへたくそで、産婦人科の看護婦さんが『へったくそ』って言ってました
体重減っても泣いて母乳を欲しがるでもなく、スヤスヤ寝ていて、『ちょっと~大物、まだ産まれたの気付いてないんじゃないの~、飲まなきゃダメだよ、もうへその緒きったんだからね』と冗談まじりに言っていた助産師さん。
そんなウリ坊の為に、泣かなくても授乳したり、オムツ変えたり…
要求するのを待っていたら死んでしまう
それが私の初めて育児の感想でした。
眠っているのか、死んじゃったのか不安で、夜中に何度も生存確認しました。
確かに、今でも状況を把握するのが難しかったり、痛い暑い寒い眠いお腹すいた等、要求を表現できない事が多く、アザが出来るほどぶつけても平気な顔しちゃったり…
採血の時も看護師さんいわく、『あきらめておとなしくしてる』と。
でも本当は違う。
採血されるかもしれない、なんて考えもつかないから静かにしているだけ。
自分が育てられたように育てようとすると、この子は大ケガしたり、ストレスをためたり、もしかしたら死んでしまうかもしれない。
なんだか全然分からないけど、子育てを勉強してこの子を理解しなければ…
そんな気持ちで、今までにたくさんの本を読みました。
最初は単なる育児本で悩みが解決できていたのに、だんだんと男の子育児専門にかかれた本→コーチングの本→療育の本。
それでも足りなくて、ネットで調べていくと、発達障害関連のサイトや病院、医大の学会の論文等に行き当たって、やっとわかりました。
子育てに困っていたのではなくて、発達障害の支援が必要だったのです。
子育てなのに、大変とか、子供の事が分からないとか、お母さんなんだから言っちゃダメだ。
って我慢して、どうやって教えたら良いか、伝わりやすい方法は?納得しやすい言い回しは?
とにかく何でも経験させよう、しまじろうに、学研、公文式、ドラえもんのアカデミー、図鑑、絵本、海、山、キャンプ、バーベキュー、虫とり、ペットのお世話、料理、洗濯、掃除機、遊園地、水族館、植物園、動物園、ソリ遊び、雪だるま、スキー、ロッククライミング、水泳…
どこで、なにでつまづくのか、何が嫌なのか。
と4年間試行錯誤でやってきて、顔面神経麻痺にもなりました、不明熱で3ヵ月間38度から下がらない日々もありました。
もっと早く頑張るのを辞めて、どこかに『こんなに大変だ』と助けを求めれば良かった。
周りの子は興味関心が低い、やりたい事が少ない、大人の言いなりで楽しくなさそうに見えてた。
それが普通なら、うちの子科学者とか発明家とかなるんじゃない将来楽しみ位に思っていた。
でも気の休まる暇も無いほど『あれなに?』『タイヤはどうして回るの?』『エアコンはコンセントに差して、コンセントはブレーカーから電気が流れて、ブレーカーは電線から電気がきてるんでしょ?電線はどこからどこまでつながってるの』と質問攻めも、お絵かきは車のエンジンルームやヒューズの絵ばかり…
これも、科学者だな。研究熱心だね。と思って付き合っていたけど、立派なこだわり。
今まで、真剣に答えて、寝る間を惜しんで調べて、納得するまで付き合っていたけど、ちゃんとペアレントトレーニングを受けていたら、他のアプローチがあったんだよね。
今やるべき事も、やらないほうが良い事もあったはず。
頑張らないで自然に育てる。これが一番大切なのかもしれないなぁ。