自作ステレオカメラのお薦め | しょうさんの立体写真ブログ

自作ステレオカメラのお薦め

写真を長くやってる人は、私もそうでしたが立体写真に一度は魅了されます。だって不思議ですよね。立体的に見えるのですから。とは言っても昔のステレオカメラを買うのも躊躇するし、フィルムでは今更って感じがします。

ステレオアダプターもペンタックスから出てますが、同期は完璧ですがやはり画質が今一で、画角も狭いので皆さん持ってはいますが、すぐ飽きてしまう。また光束が限られるので、特定の条件にあったレンズしか使えないと不便。

やはり今はステレオ写真界の先生達を見てもコンデジ2台使いが主流のようです。何せ画質が違います。×2で2000万画素もあるのですから。

いずれステレオ写真が流行すればカメラ会社も一体型デジタルステレオカメラを出すでしょうけど、ステレオ写真家の先生達を満足させられるものはなかなか出来ないでしょう。何せ自作が魅力の一つの世界ですから。

そんな状態ですが、既に御紹介したSDM(ステレオデータメーカー)は簡単に2台のデジカメでステレオカメラが作れてしまいますので、まずは試してみる事をお薦めします。とは言え2台のキヤノンのカメラとリコーのケーブルスイッチ(CA-1)、そしてそのカメラを取り付ける台は調達しなければなりません。でもこれだけです。取付台は使う人の腕の見せ所です。もちろんドイツ製の市販品も出ています。そんなんで、まずはステレオ写真、特に動きのある写真を撮りたい方には是非お薦めです。

私も、自作カメラの醍醐味を味わいたくて、改造最終機に至るまでに色々やりました。

その中でこれは自作機を作るに便利と思える方法を御紹介しましょう。


自作機を作る上で、失敗して欲しくないのは、買ったものにあまり手を入れないことです。飽きが来る可能性があるからです。ここはよく考えて下さい。

そんな訳でどうアレンジするかは各自の勝手です。あくまで参考例。


1)二股ソケット

二股ソケットです。周りを見ると使っていないUSB(ミニB)オス端子が結構ありますので、2個程調達。秋葉に行けば1本200円位です。もう一つ。秋葉原に行ったら、これも買って下さい。USB(ミニB)メス端子です。400円位でオンラインで売ってました。

これを利用して次のような二股ソケットを作れば、市販のケーブルスイッチ(CA-1)を改造する必要がありません。


私は所持しているステレオホルダーにSDMを付加するために作ったので、オスコネクタはさらに手を入れ小さくしています。こうするとカメラの配置にもよりますが、ステレオベースを短く出来ます(1~3Cmは短縮)。こんな感じ。ステレオベースを気にせず、カメラの体裁を気にしなければ手を入れることはありません。




2)カメラのセッティング

あくまで参考です。市販のブラケットのグリップ部を外してカメラを2台並べただけです。

カメラ2台を上下逆さに並べるとステレオベースは短く出来ますが、操作系や液晶モニターが逆さになり不便だし、特殊なカメラ取り付け具が必要になります。この辺が腕の見せ所ですか。やってみるのも面白いかも知れません。

さて、私のはこうです。ベースはちと広いですが、操作系も並列で、操作はこの配置がベターです。コネクター小さくしたのでこの大きさです。グリップ部もあるのですが取っています。この手のカメラは小さくないと実際のところ使えません。工作好きならドイトでバー材買って作るのも良いかも。



縦画面用は所有しているステレオホルダーを利用してこんな風にしていましたが。実際のところブログで御紹介しているスナップ写真は縦画面の方が有利で、SDMも嵩張るので使用していません。(尾っぽが邪魔)




如何でしょう。ステレオ写真を始めてみませんか。

カメラはIXY10ですが、このカメラは小さくて本当に良いです。残念ながら店頭から消えてしまいましたが、探しましょう。SDM(ステレオデーターメーカー)はこの手の小さい系列はIXY10以降の機種用はまだ出ていません。