2012422日、23日の2日間、ソルトのスタッフ、アドバイザー、保護者会の代表の合計12名で、タガイタイの宿泊施設を借り、合宿を行いました。


ファシリテーター兼トレーナー役を引き受けて下さったのは、マーケティングとマネジメントを大学で教えるEphraema Gutierrez(エマ)先生でした。先生と先生が呼んだ2名のトレーナーとアシスタントの計4名が加わり、合計16名の合宿となりました。


最初はソルトの管理職スタッフによる、今後3年間の活動計画を作成するための戦略会議から始まりました。2015年の支援終了に向けて、ソルトからの資金援助を徐々に減らしていくと決まったパヤタスですが、まだそれをどのように進めるかが明確になっていません。エマ先生は、日本側、フィリピン側から、上手に意見や不安を聞きだし、時折、アドバイスを出しながら、現実的な道筋作りを手助けして下さいました。


(次々と出される意見をホワイトボードと紙にまとめていくエマ先生)




はるまち通信

コミュニティーの中で誰が今後ソルトの役割を担っていくのか、キーパーソンはどのようにして選ばれ、能力強化され、また、費用はどこで賄うのか、継続可能なのか、それらが話し合われていきました。5時間にわたる集中会議でした。


翌日は、戦略会議の結果を保護者の代表4名と共有しました。

不安、疑問、提案など自由に話してもらいました。「自分達だけでできるのか」、「運営の面でも資金の面でも不安」という意見が次々と出されました。しかし、顧問グループによるサポートと、収益を生み出すための具体案などを聞き、不安のレベルは低くなっていったようでした。


はるまち通信


(ソルトから運営を引き継いだ場合、公平に運営が行われるのか不安だという意見を出したエバスコさん。公平性の維持、収益確保、金銭管理の3点は、他の参加者にとっても大きな不安でした。その一方で、自身が長年Likhaのメンバーであるルーシーさんは、不安よりも、頑張れば自力運営ができるという明るい見通しを伝えていたのが印象的でした。)


会議の前後、チーム意識を高めるゲーム、スポーツ、ワークショップなども行われました。


はるまち通信


集中すること、相手の話を聞くこと、訊ねること、思い込みを捨てること

確認をすること、チームメイトの人格を受け入れること等々、示唆に満ちたワークの

時間でした。


二日間の合宿で、今後中心となって進めていくメンバーと、集中して話し合い、今後の方向性について合意に到達できたこと、そして、そのためのフィリピン人支援者を中心とした顧問グループが結成されたことは、大きな前進でした。合宿に入る前と後では、意識が変わりました。


今回の合宿が今後の活動に生かされていくよう、しっかりと見守っていきたいと思います。

以上


www.salt.ot.tv/


ソルト・パヤタス



はるまち通信