こんにちは
鳥班のあおたろーです
最近ブログ更新が滞ってましたが、冬でも植物保護研究部は元気に活動しておりました
特に鳥班の活動が活発化するのが冬です。
何故かって、木の葉が落ちて小鳥が見やすいし、水辺にはカモ達がやって来るからですよ
どこへ行っても双眼鏡さえあれば鳥見ができる、そんな季節でした
…もう4月ですけどね
鳥達も渡りの季節です。
さて、今回の記事は冬季活動のなかでも、冬休みの1月に行った鳥班九州遠征についてです!いまさら~
移動手段は電車!
我らが18切符を使って、鹿児島から佐賀福岡までローカル線の旅です
企画・行程計画してくれたYTBありがとー
前日に空港に泊まり、朝の便で鹿児島空港に到着
鹿児島ってすごいですね、
田んぼ歩いてるだけで何百のニュウナイスズメの群れがあちこちにいるんです。
左がメスで、右がオスです。遠目で見るとスズメより白っぽい印象を受けました。
空を見上げるとツバメが飛んでるし!
越冬してるんですね~
足元を見ればタイワンクツワムシ!
暖かい地方でしか見られず、見つけたタイプの他に緑色のタイプもいるそうです。
(同定・情報はクスサン氏より。)
それから、いろんなところで無料で足湯に入れるんですよ!歩き疲れた足を癒せます~
日が暮れるのも遅く、気候も時間も違うと感じた1日目でした。
2日目は今回のメインポイントその①へ!
ミカンを食べながらほぼ始発の電車に乗って、到着した先には…
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
そう、世界に誇るマナヅル・ナベヅルの越冬地です。この地が世界最大の越冬地だとか。
なんて数なんだ…
いやもう一羽一羽が大きいのでそれらが集まった景色は圧巻でした。
ツル達の周りや隙間にはこんな鳥達も…
ミヤマガラス
タゲリ
ホシムクドリ
などなど…
今年の冬はインフルエンザの影響で、各所に消毒槽がありました。我々も通過する消毒槽で靴や三脚を消毒しながら進みました。
ちなみに、ツル観察センター近くの売店の焼き芋はめっちゃ美味しいのでおすすめです
その日の夕方は熊本で夕食をとり、一気に北上して佐賀で一泊…
3日目はメインポイントその②へ向かいます。
この日だけは目的地までの交通機関が無いので車移動です
広っ!
すっげーーでっけー干潟だーー!
関東の感覚で、干潟が広く鳥が集まるだろうと干潮の時間に到着したのが間違いでした…
広すぎる……………………
広すぎて鳥が遠すぎる…………………………
………近くに降り立ったコイツは?
ズグロカモメ!
ユリカモメと違い、関東だとそう多く見られる鳥ではありませんが、こちらだとめっちゃ会えます。くちばしが黒く短めです。採餌の仕方がユリカモメと違うのも見所だったり。
そのうちに潮が満ちてきて、小さくなってきた(それでも十分広い)干潟に鳥が集まって来ました。
ダイシャクシギの…群れ!?
その他にもこの一枚にいったい何種の鳥がいるんだ…?
奥に立っている棒は海苔を作るためのものだそう。
結局その日は1日干潟の周りで過ごし、観察した種類はツクシガモ、クロツラヘラサギ、アカアシシギ、アオアシシギ、ハマシギ、チュウヒなどなど。海辺・干潟を満喫しました
宿泊場所への帰り道にカササギを探しますがしっかりとは見れず…
シギチドリの渡りのシーズンにもまた来たいですし、佐賀は要リベンジですねー
4日目は朝から福岡へ移動。
着いたらレンタサイクルを借りて、公園での鳥見です
まず芝生広場のある場所へ行くと何かが歩いています。
マミジロタヒバリでした!
体の模様の他にも、鳴き声も識別ポイント。
なかなかのカモフラージュカラーでしょっちゅう見失いました。
次は海の見える丘まですすんでスコープを覗きます。
あれはクロガモ30羽程の群れがいました。
くちばしの上が黄色いのがオス、頬が白っぽく見えるのがメスです。
日本ではこの辺りが最南端越冬地だとか。オスが何羽かで1羽のメスを追い回すディスプレイ行動(?)も見られました。
クロガモに混じったウミアイサ、ヒメウ、そしてシノリガモなどを観察していると、かなり遠方にも鳥の姿が。なんだあれ…。
(↑一番いい写真)
おおおおオオハム~
アビ類を見たのは初めてでテンションが上がります!!!!!!!!
やったー!!
海鳥識別素人ですが、頭部の模様やくちばしが太く見えること、別角度で脇後方に大きな白色部が確認できたこと等から写真の個体はオオハムと判断しました。うーん遠かった!
その後は公園内の林でエナガやメジロ、ウグイス、キュウシュウコゲラなどを九州に来てから初確認
田んぼや海辺ばかりまわっていたからですねー
レンタサイクルを返し、公園を出てから電車で宿に向かう途中、寄り道して福岡北部の干潟へ。
Goo⚫lemapで見ると住宅地裏の小さな干潟に見えましたが…
最高。
鳥めっちゃいます!満潮に近かったのもあって鳥の密度が高いです
干潟の手前側には写真のようにクロツラヘラサギ、ツクシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、そしてミヤコドリ等々
潮の満ちた海側にはホオジロガモ、ホシハジロ、スズガモ、ハジロカイツブリなど。
この日は旅の中で一番多くの種類を観察できた日でした
最終日5日目は空港へ行く前に前日とは別の干潟に行く予定でした。九州北部は干潟多くてよいです。
干潟手前の田んぼで出迎えてくれたのはチョウゲンボウ…?
…あ、違うわ、
コチョウゲンボウだーー
シルエットはチョウゲンボウに似ていますが、羽色のほか、飛びかたがかなり違います。低くスーッと飛ぶ様子は格好よく、チョウゲンボウとはまた違った魅力があります。
どうやら狩りをしていた様子でした。
また別の田んぼにはヒバリ、ホオアカ、オオジュリン、マミジロタヒバリ等の小鳥類が。
一つ一つじっくり観察していたら、干潟に辿り着いたときには戻らないと飛行機に間に合わない時間になっていました…
ダイシャクシギやシロチドリ、ハマシギなどをサッと観察して戻ります。
水の張った田んぼで採餌していたツクシガモで今回の鳥見締めとしました。
今回の遠征で確認できた種類は合計96種類でしたあとちょっとで100だった、惜しい~
普段ない環境で様々な鳥をみることができたのでとても楽しかったです。
それでは、読んでくださった皆様、ありがとうございました