日本一の理由(わけ)
なぜ田子にんにくは日本一か。
七月上旬、梅雨明けとともに町全体が強烈な匂いに包まれます。
わずか二週間足らずの間に二千数百トンものニンニクが一斉に
収穫されるのです
この時、町はにんにく一色。最も活気づく時です。
田子で生産されるのは、「福地ホワイト六片種」。雪のように真白で、
丸く豊かでエレガントな形と粒が大きく身のしまった品質により
中央市場評価も高いのです
昭和37年に栽培開始、昭和44年には農協に「にんにく生産部会」が
創設され本格的な生産体制に入りました。
昭和56年には質・量ともに日本一に輝いています。
「にんにくの町・田子」をこれほどまで有名にしたのは、その生産量や
品質ばかりではありません。世界初であろう「にんにくシンポジウム」や
「にんにく姉妹都市」といったこだわりとラーメンなどの加工品を
いち早く手掛けたことも大きいのです。
古くから香辛料や強壮剤として珍重されてきたにんにく。今、アトピーや
アレルギー対策の一つとして新たな注目を集めています。