前回
に続き、千曲川が流れる詩情豊かな高原都市・小諸市
小諸といえば、島崎藤村の写生文・千曲川のスケッチで有名ですね。
さて、北国街道・小諸宿で栄えた街ですので、街は至る所に見どころが
【小諸の市町を通るこの道は、北国街道で江戸へ通じていました】
腕木により2階部分を張り出させて、「出格子」で建物の大きさを強調しているこの建物は、小諸本陣問屋 (国の重要文化財)。
現存する問屋場建築は全国に2棟しかない貴重なものです
なお、本陣主屋はこの奥にありました(現在はこちら)。
【街道に面したこの問屋
は、荷物の運搬を取り仕切る役所でした 】
隣の宿場から運ばれてきた荷物を降ろし、用意した馬や人に振り分けて、次の宿場まで運ぶ手配をしました。
看板を掲げるための「まねき屋根」が取り付けられていますね
なお建物の左に、立派な表門があり、殿様はここを通って中に入りました
【江戸時代後期築の那須野接骨院、正面の看板がイイですね】
街なみ景観整備事業の一環で、歴史的建造物に建て替えられました。
明治時代はサ(かくさ)という屋号の繭問屋でした。
【江戸末期築(もとは、宿場の問屋と旅籠)の山謙酒造】
旅籠の名残の格子の配置が格式を感じさせます。
人気銘柄は、「鈴蘭」・「姫百合」
【こちらは旧脇本陣・粂屋(江戸後期築)。赤い丸ポストが目印です)】
明治時代には人気旅籠して営業し、奥に離れを増築したそうです。
建物の左側に格式を感じさせる「式台」の玄関があります。
【玄関屋根や掛け看板の唐破風屋根などに格式の高さが】
2階部分が出梁造りになってますし旅籠建築の要素がー。
また、NPO法人小諸町並み研究会 によって、かつて活用方法の活動も行ったんです(こちらをクリック )。幸手も参考にしないと・・・
【国道141号が通る本町交差点で、市町から本町地区に入ります】
交差点にあるのが、有名ラーメン店の麺賊無我夢中 (二郎系)
大正時代築の土蔵造寄棟の店舗は旧大塚酒店(大塚酒造小売部)なんです
だから酒の名を書いた大きな看板があるんですね。
こちらが大塚酒造・酒蔵
【北国街道の裏手、馬場裏通りにあります】
江戸時代から続く造り酒屋で、島崎藤村が好んだにごり酒「浅間嶽」がここで作られます。本店は街道沿いにあります。
馬場裏通りを歩いていると
【レトロモダンな建築物の吉池歯科医院があります】
江戸時代の建造物だけなく、街中に看板建築やこんな建造物もあるんです
北国街道・本町地区に戻って
【空いている伝統的建物を活用した居酒屋「火付盗賊」 】
城下町こもろ再生プロジェクト の一環で、「使って残したい伝統的建物の見学会(オープンハウス)」 でも紹介されています。
こちらのお店は先程のラーメン店も経営されています
【小諸へはしなの鉄道
でお越しください】
かつて特急あさま号で活躍した189系も元気に走っています。
長野新幹線・軽井沢駅から小諸駅までの本数増加によるアクセス強化で、さらに便利になりましたよ
まだまだ、小諸の街の紹介は続きます