「正月」とは、「修正の月」

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今年のお正月には、こんなお話をしました。『修正』とは、「よくないところを直して、正しくする事」。
私たちの人生もまた同様であります。過去一年間の自分の言動、行動を仏さまの前で、修正する月。すなわち「修正の月」、「正月」なのです。
現在の人は、言うは易し、行うは難し、の人が多くなりました。この時代、教育に恵まれ、民主主義の名のもと、誰でも何でも言えます。自分で言ったことを、言った自分がやることはしない。これが戦後七十二年目の、一番悪い教育の結果になってしまいました。
仏さまは見ていらっしゃる。人に言うだけではなく、黙って自ら何でもしなければ…。
このようになった時代の世相の原因を、先日、元滋賀県知事の国松善次さんが、このように言っておいでになりました。終戦後、政教分離と言って、政治と宗教を分離したが、日本人は間違って、教教分離をしたと。教育から宗教、道徳を分離した結果だと。
だから現代のような世相になり、毎日ニュースをにぎわせている。宗教界を見ても、寺院離れ、寺院消滅の時代に入っている。
正にその通りで、それは、神仏抜きの「修正の月」だからです。
お先祖様や、父母に感謝して、時には、いつでもどこでもお念仏を唱えながら、修正の月の意味をもう一度考える時にしては如何でしょう。
それがお正月です。

大本山清浄華院布教師 松渓貞照
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親孝行とは

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親孝行とは、親を敬い、大切にして、真心を持って
尽くすことを言います。
たとえば、生活に困る親に仕送りをしたり、
年老いた親の介護をしたりなどです。
どれも、親孝行としては代表的な行動です。
しかし、本当の親孝行となると何でしょうか。
これは、親になった時、我が子に、自分が何をしてほしいかを想像すればわかります。
おそらく欲深いことは考えないはずです。
「大きくなったら、これまでの養育費を返せ」なんて言わないでしょう。
「年取ったら、自分を看病しろ」と、強制することもないでしょう。
おそらく一番願うことは、立派に成長して人と社会に貢献することを、最も願うはずです。
自分の子が、社会の中で立派に生きていることは、親として嬉しいことです。
つまり、本当の親孝行とは、人と社会に貢献する生き方です。
親が亡くなっていても、親孝行はできます。
親からいただいた命を、最後の最後まで、
人と社会のために最大限生かすことです。
立派に仕事をする我が子を見れば、お亡くなりになられた親も、
お浄土でお喜びのことと思います。
そして、人間として命をいただいた親に対してお参りする孝行も忘れないようにしたいものです。

石川教区 髙島訓堂
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あなたもくじけずに

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98歳の詩人として有名だった、柴田トヨさんの『くじけないで』と『百歳』という詩集を読みました。残念ながら101歳で平成25年にお亡くなりになりましたが、年齢を感じさせない、じつに若々しい、そして前向きなものの考え方をする人だなー、と感心感動しました。
代表的な詩を一つ紹介しましょう

くじけないで
ねえ 不幸だなんて/ため息をつかないで
陽射しやそよ風は/えこひいきしない
夢は/平等に見られるのよ
私 辛いことが/あったけれど/生きていてよかった
あなたもくじけずに

だれだって、みんなそれぞれに辛いこと不幸だとおもったこと、いろいろあるのです。だけど、その重圧に負けちゃダメですよ、「くじけないで」、立ち上がり前を向きなさい、と具体的にそしてじつに分かりやすい言葉で表現されています。たとえば、次の詩のように…。

自分に
ぽたぽたと/蛇口から落ちる涙は/止まらない
どんなに辛く/悲しいことがあっても/いつまでも/くよくよしていては/だめ
思いきり/蛇口をひねって/一気に涙を/流してしまうの
さあ 新しいカップで/コーヒーのみましょう

部屋の中に閉じこもってクヨクヨしないで、なにか行動を起こすのです。動きましょう。身体を動かせば、心も、気持ちもきっとなにか変わるはずです。

善導寺 大門俊正
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