久しぶりに詩ができました。
(詞になるかも)
お暇があったらお読みください。
送辞
4月
ビシッとスーツを着た君の姿を見て
楽しそうに音楽を奏でていたあの頃のことを思い出しました
やれどもやれども芽が出ず
僕らは社会からまるで爪弾きされたようでした
それでもやることに何か意味があるのか
自問自答は朝から翌朝まで続きます
果てしない闇に放り込まれて
それでも僕らは音楽にしがみついていました
だって
好きなことをただ好きなだけ続けているだけなのです
この行動に名前なんていりません
みんなは「趣味だね」と言って理解した気になっているかもしれないけど
僕らはただ黙って心の赴くまま作っては歌う
これをひたすら繰り返していました
そのうちひとり、またひとりと音楽活動を辞めていきました
僕らは「売れないミュージシャン」どころか
「ミュージシャン」にさえ何だかなりきれなくて
自分が何者なのか分からないままでした
どこまでも果てしなく続く荊道
でも君がいたから続けられました
負けたくなかったのです
認められなくても食べられなくても
1日の大半、他の仕事に追われても
全ての生き方が音楽に繋がるんだって
そう信じてます
苦しい思いも楽しい出来事も泣きたい衝動も一緒くたになって
マーブル状に輝いています
泳ぎ切ってみないときっと分からないのだろうと思いますが
自分の全てを投げ打って社会に問いかけてみる
これが青春というものなのかもしれません
今君はスーツを着て新しい世界へ旅立ちます
部屋の隅にはヤイリのギターがまだころがってるのでしょうか
僕らはきっと諦めが悪い、馬鹿だから
どんなことがあっても
曲にして、歌を歌ってやり過ごしていくのでしょう
君に幸あれ
生活の歌とともに
いい曲作って聴かせておくれよ
そう願っています