<シカゴ穀物市場>
大豆は世界株式市場の急落を受けて軒並み安で始まり、その後も軟調に推移。大豆5月限は28.0セント安の844.0で引けました。アルゼンチン政府が穀物輸出の一部を国有化する可能性があり、もしそうなると生産者の売りが加速するとの見方も圧迫要因と見られています。

コーンは寄付きより終始軟調な動きでしたが、終盤にかけては安値よりやや回復。コーン5月限は8.75安の350.25で引けました。株と原油市場の大幅下落とドルの急伸が圧迫要因となりました。本日のワシントンDCでの吹雪のため、USDA発表は延期となりました。

小麦はドル高や商品市場全般の下げに押されて終始軟調に推移。小麦5月限は15.5セント安の506.0で引けました。イラクはカナダ、又はロシア産小麦を入札した模様で、米国産は見送られ、またロシア産小麦価格の下げ続けていることも上値を重くしています。


<NY原油市場>
景気後退が一層深刻との見方より、石油需要の回復へも悲観的との見方からNY原油は急落。原油4月限は4.61ドル安の40.15で引けました。民間製油所でのストが回避されたとのニュースもマイナス要因となった模様で、当面は株式市場に左右される動きが続きそうです。


<NY貴金属市場>
下げ続ける株式市場の影響を受けて銀などの工業品関連が軟調な動きとなり、金も6日連続安となりました。金4月は2.5ドル安の940.0、銀5月は4.0セント安の1307.0、プラチナ4月は9.4ドル安の1075.9で引けました。株式市場での信用取引における損失をカバーするための金の換金売りも指摘されています。