<国内穀物市場>
東京大豆は、総じて反落です。前場は、夜間取引高に円安を受けて軒並み続伸となりました。しかし、前場でも前日までの続伸相場に対するポジション売りに上値を削る展開となっていたことに加え、夜間取引がマイナスサイドに沈んだことから、後場は一段と上値を抑えられる展開となり、一般大豆の期近4月限と一般大豆の2月先限を除いて反落して引けました。前日比は、一般大豆が2月先限の30円高を除いて510~90円安、Non大豆は期近4月限の50円高を除き680~220円安です。

東京トウモロコシは大幅続伸です。為替が朝方1ドル=97円台前半で小幅に円安に振れたことや、25日のシカゴが続伸したことに支援されて始まりました。そのあと、今日のシカゴの夜間取引が堅調に推移したことや、為替が97円台後半までさらに円安に振れたことで、上げ幅を拡大する展開となりました。先限はさらに一代高値を更新したものの、2万円には届かず、大引けでは上げ幅をやや縮小しました。大引けの前日比は、530~710円高です。


<外国為替市場>
午後5時現在のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点から上昇し、97円後半の取引となっています。一時97.98円まで上昇し、3カ月半ぶりの高値を更新しました。ドル買いの主体は海外ファンド勢で、日本の弱いファンダメンタルズや、米国勢によるリパトリの動きが今後も続きそうなこと、また本邦勢による海外資産からの利益換金の円売りがこの3月末は小規模にとどまりそうなことなど、一連の思惑を背景にドル買いを進めました。


<国内石油市場>
国内石油市場は軒並み急伸です。ドル・円相場が円安に振れた上、NY原油がガソリン在庫の減少を受けて大幅高となったことを映して、原油、製品ともに買いが先行しました。後場では、夜間取引や円相場がもみ合いとなる中、高値圏で堅調に推移しました。後場の終盤ではガソリンや原油が地合いを引き締め、ガソリンがきょうの高値を付ける限月が相次ぐ一方、灯油は後場中盤に付けた高値から値を削りました。新甫2009年9月限は、ガソリンが3万8510円、灯油は3万6700円で発会し、その後はいずれも上昇した。NY原油4月限は後場に42ドル台半ばまで軟化しましたが、欧州時間にはユーロの戻りに追随して一時43ドルまで上昇しました。前日比は、ガソリンが2610~2770円高、灯油が1700~2150円高、原油が110~1530円高です。


<国内貴金属市場>
金・銀は、反発です。金はNY安となりましたが、ドル建て現物相場の下げ一服や1ドル=97円台後半まで進んだ円安に支援されて一時3000円台を回復するなど堅調となりました。後場は、円安一服やドル建て現物相場の下落に圧迫されて高値から値を削りましたが、欧州時間に入ると、英銀大手の巨額赤字決算などを受けて地合いを引き締め、この日の高値で引ける限月が目立ちました。銀は、閑散商いとなる中、金上昇や円安に支援されて総じて反発となりました。金ミニの新甫2010年2月限は2993円で発会しました。前日比は、金が27~49円高、金ミニが27~49円高、銀が1.6円安~5.5円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が反発し、パラジウムはまちまちです。白金はNY高や円安を受けて買い優勢で始まったのち、戻りを売られる場面も見られましたが、円軟調に支援されて地合いを引き締めました。後場では金の上げ一服に上値を抑えられましたが、欧州時間に入ると、金反発につられて地合いを引き締めました。パラジウムは後場の金の上げ一服につれ安となる場面も見られましたが、欧州時間に値を戻し、まちまちとなりました。新甫白金ミニ2010年2月限は3276円で発会しました。前日比は、白金が35~69円高、白金ミニが35~66円高、パラジウムが8円安~3円高です。