<国内穀物市場>
東京大豆は、まちまちです。一般大豆は2月先限を除いて期近主導で続落し、Non大豆はまちまちです。シカゴ大豆が続落して9ドル割れとなる一方、円相場が前日の1ドル=92円台から93円台へと急落するなど強弱感が交錯する中、一般大豆は割高限月が下げ、割安限月が下げ渋る限月間でのサヤ調整場面となりました。前日比は、一般大豆670円安~50円高、Non大豆は370円安~300円高です。

東京トウモロコシは総じて反発です。18日のシカゴが総じて小幅安となったものの、きょうの夜間取引が堅調に推移したことや、為替が1ドル=93円台半ばまで大幅に円安に振れたことに支援されました。ただ、前引け以降は上値が重くなり、期先から上げ幅を削って引けました。大引けの前日比は、変わらず~380円高です。


<外国為替市場>
 午後5時現在のドル/円は、前日NY市場の午後5時から小幅ドル安の93円半ばで取引されています。ドルは前日の海外市場で1カ月半ぶり高値となる93.96円を付けましたが、東京市場では日銀金融政策決定会合後に短期筋が仕掛けたドル買い/円売りが失敗に終わり、かえってドルの上値の重さを印象付ける展開となりました。ただ、日本の危機対応策への失望感や日本ソブリンのCDSのスプレッドが高止まりしていることなどから、円が買い進まれる地合いでもないということです。


<国内石油市場>
国内石油市場はまちまちです。ドル・円相場が1ドル=93円台後半まで円安に振れたものの、NY原油が需要減少懸念やドル高を背景に大幅続落したことから、原油、製品ともに売りが先行しました。後場に入ると、各油種ともに若干引き締まりを見せたものの、手掛かり材料難の中、もみ合いの域を出ませんでした。ただ、終盤に入り、NY原油の夜間取引が一段高となったことで、ガソリン中心に引き締まりを見せました。灯油の当限を除く5限月、原油の期先2本が一代安値を更新しました。NY原油3月限は午後4時半ころから引き締まりを見せ、35ドル前後まで上昇しました。前日比は、ガソリンが290~690円高、灯油が130円安~60円高。原油が10~240円高です。


<国内貴金属市場>
金・銀は続伸です。金はNY高と円安を背景に軒並み続伸して寄り付き、先限は昨年10月2日の高値2979円に顔合わせしました。その後はドル建て現物相場が下落したほか、後場には円小幅高も重なったことから、上げ幅を縮小したが、終盤まで堅調地合いを維持しました。銀もNY高や円安を背景に続伸しました。期先2本は430円台まで買われましたが、高値を放れ、423円台で引けました。金、銀の期先2本がそれぞれ一代高値を更新しました。前日比は、金が41~45円高、金ミニが41~45円高、銀が2.6~13.1円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が反落し、パラジウムはまちまちです。白金はNY高や円安を受けて買い優勢で始まり、先限ベースで昨年10月以来の高値3331円を付けました。しかし、その後は金の上げ一服などを背景に利食い売りが出て地合いを緩めました。後場に入ると、軒並みマイナスサイドに転じ先限は終盤に一時3200円割れとなりました。パラジウムはNY高と円安を受けて買い優勢で始まりましたが、他の貴金属の上げ一服に上値を抑えられてまちまちとなりました。前日比は、白金が79~53円安、白金ミニが79~53円安、パラジウムが10円安~5円高です。