信頼感 | 因果倶時

信頼感

できた人間になる、ということの一つに、人を信頼する心を持てるかどうか、というのがあるように思う。


いくら時間をかけて良好な関係を築いてきたつもりになっても、心の持ち方次第で、自分に見える世界は全く違ったものとなり、あっという間に人と人との関係は反転するものだということを、改めて思わされる出来事があった。



むかし、ある百戦錬磨の台湾のビジネスマンに、非常に印象深いメッセージを受けたことがあるが、その言葉がまた記憶によみがえって来た;


その人は、営業の要諦は、


Honesty と Transparency


の2つしかない、と言っていた。



直訳すると、Honesty=正直であること、Transparency=透明性。


その方が言うには、Honesty、、、これは当たり前のことであり、誰でもやって可能なことである。

Transparencyを身につけることは、非常に難しい。 これは半分は人間性であって、意識してできるものではないが、これができなければ人を動かす大きな仕事は出来ない、、、


そのようなことを言われた。



僕は未だにTransparencyというものを、はっきり言葉で定義することは出来ていない。

だが、非常に複雑な色々な要素を、一言で言い当てていると感じている。



人間付き合いは感情的なもので、お互いをつなげていると感じている要素も、逆に、お互いを隔てていると感じている要素も、どちらも実はとても脆いものであることが多い。


Transparency - 仕事だけでなく、常に意識したい言葉だ。