昨夜のテレビで1989年の出来事を振り返る番組を観た。昭和天皇の崩御、消費税導入、リクルート事件・・・。テレビを観ながら、遠い過去の出来事のように思えたり、ついこの間の出来事の様にも思えた。振り返って俺にとっての1989年はどうだったろう?この年の前年の夏に、六本木の片隅で小さなお店を始めた。坪数7坪、家賃30万円、従業員はショーパブ時代の後輩3名で皆、10代の若者であった。俺も23歳で毎日、浴びるほどお客様にお酒を飲まされていた。お店を開店してから、一月程で昭和天皇が危篤状態におなりになり、世の中は、何でも「自粛」する雰囲気になっていた。そんな中で、俺の小さな店はお客様に育てて頂きながら、朝の8時まで連日忙しく営業を続けていた。そして1週間くらいの年末年始の休業を挟み、新しい年。1989年、昭和64年、昭和最後の年を迎えた。新しい年の営業を始めて、2.3日後の1月7日の日曜日に昭和天皇は崩御された。翌日、店を開けようかどうか迷ったが、結局営業した。その日の六本木は人影も少なく、お店も暇だった記憶がある。あれから、約20年。ついこの間の出来事のような思い出である。