さすがに、昨夜は海に出る気になれず、喪に服する意味もあってお家で過ごした。

いつも夜は仕事に行って不在の親父が家にいて嬉しいのか、子供たちは興奮してはしゃいでいる。俺はビールを飲みつつ、居間のソファーに腰を下ろし、宿題をする倅を見ていた。鼻歌まじりで宿題を片付けていく息子。俺の横にちょこんと座り、にぃにぃの歌に合わせて両足をパタパタさせている娘。そんな我が児を見ながら、涙が溢れそうになった。命の儚さを痛感した直後だけに、命の尊さ、人間の生の営みの素晴らしさを実感したのである。命は儚いからこそ、尊い。人生は限りがあるからこそ大事なのだ。今日からは再び、海人としての日常が繰り返される。その日、一日を精一杯生きていこう!!