前回、路上に座り込んでいたら、季節の移り変わりを感じる贅沢な時間の過ごし方ができたいという記事を書きました。

2006年夏の話です。

今回はそのあとの話。

いよいよ、僕が、20年ぶりに筆を握って、書を書き始めることになります。


路上に座り込み始めて、人と接し、話を聞こうと思ったはいいのですが、



「25歳以下限定にカウンセリングします。」
(それ以外にもあーだこーだ書いていましたが・・・)


という看板を置いて、座り込んでいても、ほとんど人が立ち止まってくれませんでした(苦笑)


ごくたまに立ち留まってくれる人もいて、いろいろお話しすることもありましたが、


お客さんが一日(5,6時間)一人来るかこないか?


という日が続きました。



案の定、警察官から、場所撤退勧告が出され、池袋に場所を移動しました。(北口ビックリガードの下です)



池袋に移っても、最初のころは、



季節の移り変わりを感じたり、


人間ウォッチング、



もしくは、


読書


と色々やっていました。



しかし、さすがに一週間ほど座り込んでいても、あまりお客さんが立ち止まってくれない状況に嫌気がさすようになりました。



この時の心境をみんなに知ってもらいたくて、ブログに書いていたのです。



そうしたら、


「人が立ち止まってくれるためにツールが必要なのでは??」


というコメントをもらいました。



「なるほど、確かに・・・」



隣で、座り込んでいる路上詩人は、自分の表現していることが視覚化できているから、比較的立ち止まってもらっているなぁ



ということに改めて気付かされました。。

(ブログのコメントに生かされる電車男が流行りましたが、僕はブログのコメントで生かされる路上男でした^^)


じゃぁ、



「まずは一人でも多くの人に立ち止まってもらうことが、先決だから、
書を書こう!!」(小学生の頃4年間習字に通い、書道6段を取得しているし…)


と。


そこで、まず最初に、散々読んでいたビジネス書からいいと思うフレーズを抜粋し書きました。


また、

セミナーなどで


良い言葉だなあ


と思ったものを書きなぐりました。




最初は、



相田みつをさん 


や、 


てんつくマン(山崎邦正さんの元相方)


を意識して、下手ウマと言うか、味がある字を書くようになったのです。




というか、約20年ぶりに筆を握っていたので、現役時代のように思うどおりに指が動いてくれません。


得意分野であった、書を書くのにも一苦労でした。



満足いく文字が書けないので、お客さんが来ない間、つまり、待ち時間は必死になって、書を書き続けました。



そうしたらどうでしょう??


ストリートに座り込んで、何かを書いている人がいるので、少しずつ立ち止まってくれる人がポツリポツリと増え始めたのです。



今まで、看板だけ置いて座っていた時に比べ、かなり手ごたえを感じました!!



ストリートアーティストは、お客さんが立ち止まってくれないことには、何も始まりません。(一般の商売も一緒ですが・・・)



ストリートアーティストとして、二つ目の関門(立ち止まってもらうと言う関門)
を突破したのでした。


第二関門を突破するきっかけは、ブログのコメントでした。

そう、行動し、その行動記録を発表することで、ブログを通じて応援してくれる人が現れたのです。


とはいえ、すぐにお客さんが、どんどん立ち止まってくれるようになったわけで
はありません。まだまだ前途多難でした。


更なる前途多難な出来事が起きたのです。


それは、いよいよ○くざがやって来たのです。


この当時学んだのは、

どんどん行動し、それを発信することの重要性。

2006年は、今ほどSNSがあったわけではないので、コメントをくれる人がいたけど、

今でも自分が行動したことを、SNSで発信することで、周りの人から、アドバイス(天の声)を貰え、進む道を照らしてくれるかもしれません。

あのコメントがなかったら、僕は筆を握ることなく、全然違った人生を送っていたかもしれません。脱サラ後、またサラリーマンに戻っていたかもしれない。。

でも、一言のコメントに生かされ、今は、書家として活動しています。
転機って、ほんの些細なことかもしれないですね


ちなみに、当時の路上のことを綴っていた

懐かしのブログは

こちら

です。