大阪難波から近畿日本鉄道(近鉄)大阪線で桔梗が丘に降り立ち、ルートイン名張で1泊しましたhttp://ameblo.jp/shitetsuensen98/entry-11379148593.html


翌朝桔梗が丘から伊賀鉄道伊賀線の接続駅伊賀神戸に向かいました。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


伊賀神戸では、すでに、5番線で10時37分発伊賀線200系201号車+101号車による上野市行きが出発を待っていました。接続時間がわずかであったため、大急ぎで近鉄の改札を出て、伊賀線ホームへ向かいます。


伊賀線が近鉄から経営分離されたことに伴い、両社の乗り換えには必ず改札を通過しなければならず、利用者にとっての利便性が低下しています。


伊賀鉄道は、元東京急行電鉄1000系を同社より譲り受けて、ワンマン装置や一部固定クロスシート設置の上で200系としてデビューさせました。近鉄からの経営分離時に引き継いだ860系車両は近鉄所有ですが、200系は当初から伊賀鉄道所有となっています。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


伊賀神戸出発時点で46人が乗車していました。途中駅での乗降は0人~3人にとどまっていました。パーク&ライド駐車場がある市部は乗降がゼロでした。


しかし、上野市に近づくにつれて、徐々に下車が増え、桑町で6人、茅町で13人、広小路で4人がそれぞれ下車しました。茅町と桑町は旧上野市中心街に近く、利用も比較的多いようです。なお、茅町は交換設備を有する駅員配置駅です。


伊賀神戸から25分で上野市に到着しました。駅本屋へは構内踏切で連絡しています。踏切手前の踊り場には、忍者の里らしく忍者の人形が置かれています。


上野市駅では、駅舎に伊賀鉄道本社が、そして駅構内には近鉄高安検車区上野市車庫が併設されています。伊賀線の運営は近鉄から経営分離されて伊賀鉄道に移管されていますが、鉄道施設保有者は近鉄のままです。


伊賀線では、伊賀鉄道が第2種鉄道事業者(=列車運行のみを担当)、近鉄が第3種鉄道事業者(=鉄道施設保有者)となっています。つまり、伊賀鉄道は近鉄から線路をはじめとする鉄道施設を借り受けて列車を運行しているのです。


近鉄が慢性的な赤字路線である伊賀線を経営分離することを表明したことを受けて、近鉄が98%、伊賀市が2%を出資し、新たに伊賀鉄道を設立し、2007年10月1日より同社が伊賀線の運営を継承しています。


2009年度の1日当たり輸送密度は3,246人(『平成21年度鉄道統計年報』より)で、バス転換が適当とされた旧国鉄の輸送密度4,000人以下の水準に該当します。少し古いデータですが、近鉄時代の伊賀線の朝ラッシュ時間帯には、乗車率が100%を超えていましたhttp://www.city.iga.lg.jp/kbn/Files/1/07800/attach/12_6.3_2.pdf#search='%E4%BC%8A%E8%B3%80%E9%89%84%E9%81%93+%E6%9C%9D+%E6%B7%B7%E9%9B%91%E7%8E%87'


特徴のある木造モルタル駅舎は、大正11年に建築家城戸武男建築されたものとのことです(ホームページ「フォト蔵」http://photozou.jp/photo/show/289607/30167928 より) 。なお、上野市駅では近鉄線の特急券を発売しています。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


上野市駅からすぐの場所に、藤堂高虎によって築城された伊賀上野城があります(現在の天守閣は1935年に再建された模擬天守)。高石垣は、30mの高さがあります。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


また、上野市駅から広小路駅に向かって歩くと、寺町地区に行くことができます。敬意を表して、上野天満宮にお参りしました。


大塚良治の鉄道ブログ


上野市に戻り、11時48分発伊賀上野行きに乗ります。200系205号車+105号車でした。西大手と新居に停車し、わずか7分で終点の伊賀上野に着きました。


大塚良治の鉄道ブログ


伊賀上野駅はJR関西本線との接続駅で、JR西日本の管轄駅となっています。伊賀鉄道は切欠き式ホームの1番線に発着します。1番線は駅本屋のある2番線ホームと同一ホームであり、駅の外からバリアフリーで1番線にたどり着くことができます。


駅舎内の自動券売機ではJR線と伊賀線の乗車券を、みどりの窓口ではJR線の乗車券類のほかに伊賀線の定期券をそれぞれ発売しています。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


1番線ホーム上には、JR線自動券売機が設置されています。伊賀線からJR線に乗り換える際には、この券売機でJR線の乗車券を購入することができます。また、伊賀線の駅名標もJR西日本仕様となっています。隣の駅が「にい(新居)」となっているのが、伊賀線の駅名標であることの証です。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


伊賀上野12時21分発上野市行きで元来た伊賀線を引き返します。


伊賀神戸では、駅舎と駅構内を撮影しました。伊賀線と近鉄線で別仕様の駅名標が設置されています。紫色が伊賀線、オレンジ色が近鉄線です。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


伊賀線の運営が近鉄から伊賀鉄道に移管されたことに伴い、伊賀神戸駅は近鉄と伊賀鉄道の共同使用駅となり、両社の改札は分離されました。当駅は近鉄の管轄駅であり、伊賀鉄道の係員は配置されていません(伊賀鉄道については無人駅扱い)。なお、当駅では、自動券売機で伊賀鉄道の乗車券を、窓口で同鉄道の定期券を発売しています。


近鉄線の自動改札機が設置されていますが、伊賀線には改札がありません。なお、近鉄線と伊賀線の間には連絡定期券専用のりかえ口があります。


伊賀線伊賀神戸行きに乗ると、伊賀神戸到着前に車内で集札が行われるため、伊賀線の乗客は伊賀神戸では近鉄の係員の前を素通りします。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ


その後、13時12分発賢島行き特急で伊勢中川に行き、伊勢中川で13時37分発伊勢志摩ライナー近鉄名古屋行きに乗り換え、津に向かいました。


大塚良治の鉄道ブログ 大塚良治の鉄道ブログ