合気には、座技があります。足のきかない同君は、血だらけになって練習をしていました。ところが三か月目ごろから、きかなかった足がきくようになり、さらに親指も動くようになりました。それまで道場にくるために、同君が事務所の前を通る時は、ザーッと雨の降るような音を立てていたので、みんなで「ほら、あの人が来た」といっていたくらいなのに、三か月目ごろには、カッカツと靴の音も高らかに通ってくるようになりました。本人も、これほど良くなったのは合気のおかげだと、しみじみいっていましたが、健康体になると、さっそく転勤になってしまいました。たいへんがっかりして転勤して行かれましたが、今もって時おり感謝の手紙が屈きます。
 高血圧の人についても…
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