2匹との出会いはもうこちらで書いたので
それ以外のことを書きたいなと
ユキは人見知りしない甘え上手な猫で
沢山のお客様に可愛がっていただきました
女性が得に好きですが
子供にも男性にもすぐ懐くので
みなさんメロメロでした
サチが大好きで
よく追いかけてはくっついていて
若干ウザがられている時も(笑)
風邪を引いてる人や
泣いている人の側に来てくれます
弱さに寄り添ってくれる子でした
ユキは5歳の時に初めて
尿路結石で血尿を出し
このくらいの年齢で出た子は
一生こういう体質だと言われました
療養食に切り替えて
水を出来るだけ摂るように工夫して
2年に1回くらい
冬に血尿を出しては
薬で治すというのが続いていました
2017年(ユキ17歳)
7月
最初に猫の看取りについて
考える時となりました
腎臓の値が物凄く悪くなり
吐いて痩せていたュキ
先生には安楽死も検討かもと言われ
ボロ泣きしながら悩み
2週間ほど入院させて
毎日お見舞いに行きました
退院後疲れたようでしたが
少しずつ体調が戻ってきました
この頃から補液(輸液)を
するようになりました
役目としては人工透析に似ていて
皮下に点滴をして
身体に溜まった毒素が薄まり
大量の尿として出します
週に一度は病院で打っていましたが
だんだん頻度が高くなり
毎日必要になったあたりで
教えてもらい自宅で打つようになりました
猫に針を刺すのは私の役目で
ユキは暴れなかったので
主人と二人で20分ほど
膝の上で撫でていると終わります
セミントラという飲み薬も
よく効いたようで
毎日補液となって約1年半も
ユキはとっても元気に過ごしました
亡くなる直前まで
おじいちゃんとは思えないジャンプや
オモチャを運んだり
この時の事はなんだったのかと
思うくらい元気でした
7月上旬
血尿が出て病院へ
今までと違う酸性の結石が
とうとう現れてしまいした
若い頃からのアルカリ結石と違って
薬では溶かせない
ユキはエサの好みが難しく
療養食は苦労しているので
おそらく難しいと話したら
もう好きなものを食べさせたいという
私の気持ちを汲んでくださって
処置なしで帰宅
タンパク質の少ない餌を探して
あげてみたところ
血尿は減ったので一安心
これは奇跡的な幸運でした
猫のpHコントロールは難しいのです
8月8日
前日いつもより吐いて、
明らかな水分不足のユキちゃん
補液の回数増やしても
改善が見られないので病院へ
2年前と同じくらい腎臓の数値が
悪くなっていて、入院するか選択を迫られる
悩んだけれど既に限界の体
病院で亡くなることは絶対に避けたい
家でゆっくりさせてあげたいと
積極的な治療は辞めることにしました
帰宅後は義母の部屋で
一晩寝ていました
8月10日
そのまま日中義母の部屋で
飲まず食わずだったよう
ぐったりしているユキは夕方補液後
少し足に力が入らなくなっていて
動く事がままならないようでした
私の側に居たがったので
いつも寝ているベッドの足元で
一緒に寝ました。
ほんの少しの音でも
私は起きてしまって
あまりよく眠れませんでした。
8月11日
朝からハァハァと寝返りも打てず
じっとしている
そっと側にいるようにしていました
昨日は動けたけど
あと数日だろうか
もう楽にしてあげたほうが
いいのだろうかと迷いはじめました
昼食前に少しユキの様子を覗きに行くと
相変わらず浅い呼吸を繰り返していました
ァーと小さい唸りを上げるので
そろそろ身体が限界なのだろうかと
そっと手を添えていました
ググっと仰け反るような反応があり
急いで主人を呼びました
ハァ……ハァ……
とギリギリの呼吸が数分続き
もう目には私が映っていないようでした
またググッと仰け反り
そのまま呼吸が止まり
命が居なくなってしまう瞬間に
初めて立会いました
まだ暖かいのに動かないユキちゃん
私も主人もしばらく泣いていました
辛いけれど立会えたおかげか
もうこの身体に
魂がないのだなぁと感じました
サチの時は
看取ってあげられなかったので
まだ居てくれるような感覚というか
現実感がなかったのだなと
思い当たりました
翌日、サチと同じところで
ペット葬をお願いしました
やはり形が無くなってしまうと思うと
ツラくてしかたありませんでした
よく晴れた日
たくさんお花を飾って
大好きなオモチャとゴハンを
入れてあげました
今ごろサチと会えて
ゆっくりしているのでしょうか…
思い返せば体調不良から3日ほどで
亡くなってしまいました
補液している猫は
ネットで調べた印象は
亡くなるまでが長いイメージだったので
ユキもサチも長引かなかったことは
私の心の負担を
軽くしてくれたように思います
最後まで親孝行な猫でした
完全に猫が居なくなった喪失感は
これからやってきそうです
またいつか猫を飼いたいとは
思っているので
全ては処分しませんが
長く使ったものや
老猫対策した家具などを
処分していくつもりです
あんなに負担だった
毎日の補液やトイレ掃除も
もうしなくていいのが
こんなにも寂しく感じるなんて
寝起きにか顔をチョンチョンされたり
ゴハンを催促されたり
膝に甘えて乗ってきたり
オモチャをくわえて持ってきたり
寝る前に腕の中にやってくる事が
もうないなんて
やっぱり寂しすぎますね
ふと聴いた米津玄師のパプリカの歌詞に
「喜びを数えたらあなたでいっぱい」
とあって不意打ちで涙が出てきました
高校生から19年
振り返れば喜びも苦しみもすべて
思い出の中にはユキとサチがいます
悲しいけれどそれ以上に
感謝しかありません
たくさんの幸せを
抱えきれないくらい貰いました
本当にありがとう
天使のような
愛の結晶のような存在でした
いつかまた会えたら嬉しいな