著者: 林 真理子
タイトル: ミカドの淑女(おんな)

白猫はかなり林真理子さんの本が好き。

その理由は、林さんの文章が上手いこと。

率直なこと。

視点が女そのもので、かなりシビアな目線が読んでいて面白いこと。

ストーリーテラーであること。

読んだ後、読後感がサッパリとしていること。

などなど。


この本は、林真理子さんの本のジャンルで分けると、伝記(林真理子さんの視点が入っていますが)といえるのでしょうか。

他に、こういうジャンルの作品をあげると、「女文士」「白蓮れんれん」「本を読む女」

などでしょうか。

「女文士」はとにかく面白かった。

そして、「本を読む女」は林真理子さんのお母さんをかかれていて、最高傑作だと思ったものです。

(人は身近な家族をここまでかけないものだと思い脱帽)


さて、そろそろ本題に移りますね。

「ミカドの淑女」のあらすじです。(アマゾンより転載)


その女の名は下田歌子。

女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。

ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。

ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇…。

明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。

 

正直、私はあまり面白いとは思いませんでした。

この下田歌子さんに魅力を感じなかったからかな?


作中にかなりの頻度で出てくる「平民新聞」なるものも、読むに耐えず。

私の好みではないけれど、面白いと思う人もいると思うような小説でした。