遅ればせながら、明けましておめでとうございます。新しい年を迎えいかがお過ごしですか?さて、今回は普段の診療でよく相談される「若返り」について思うところを書いてみようと思います。そもそも若く見えるようにするには、どうしたらよいのでしょうか?以前より、日本人はよく海外に行くと若く見られるという話を聞きます。実際、海外で若く見られた経験のある方は多いのではないでしょうか。ここに若く見えるようにする、いわゆる「若返り」のヒントがあると思います。なぜ日本人は欧米人に比べて若く見えるのでしょうか?欧米の大人からみて子供っぽく見えることに価値があるかどうかはわかりませんが、明らかに欧米人に比べて、日本人は背が低い、頭が大きい、顔が幅広く短い、凹凸が少なくのっぺりした顔をしている、顔の肌が厚くキメが細かいです。子供の体型に子供顔が日本人の特徴です。以前、カウンセリングでなぜかこのような話になったことがあり、「なんかとっても不愉快です」とおっしゃっていた方がおりましたが、誰がというわけではなく相対的に日本人の外観はこうなっていると思います。もちろん、今は食生活や生活環境が欧米化し、背も高く、手足も長く、欧米人に見劣りしない方もたくさんいらっしゃいますが、子供顔の方は依然として多いと思います。しかし、子供顔の日本人でもやはり年齢とともに加齢変化は顔や体型に表われます。どうしても年齢より若く見える方と老けて見える方がいらっしゃいます。年齢より若くみられる方でも、若い時からずっと若く見られる方と、若い時に老けて見られがちだったのに年齢を重ねるに従い若く見られるようになる方がいらっしゃいます。また、まったくその逆の方もいらっしゃいます。この違いはなんでしょうか?本人の努力の差、不摂生し過ぎた、喫煙のせい、運動不足、性格が地味だから、スポーツや屋外の仕事で紫外線を浴びすぎた、ビタミン不足、ストレス・・・・。それもあるかもしれません。けれども、この仕事をしていると、本当に10才以上若く見える方にお会いすることがあります。いろいろと努力をされてきた方も特別なことを全くしていない方もいます。その方たちの特徴は、ほどよく丸顔かたまご顔で顔のパーツは大きすぎない、のっぺり顔かふっくら顔で凹凸が少ない、肌は質感がありキメが細かいです。いわゆる子供顔、日本人顔です。逆に、面長に見えて、彫りが深い、あるいは凹凸が多い、いわゆる大人顔、欧米人顔の方は老けて見えるように思えます。もともと、子供顔なのにダイエットやジム通いによって体重を落としたら、老けて見られるようになる方は顔がやせたり、たるみがつよくなり顔の凹凸が大きくなるためです。もちろん体重の変化がなくてもこのような変化は加齢現象のひとつとして誰にでも少しずつ起こることです。また、もともと大人顔なのに顔がやせにくい、たるみが生じにくい方は、凹凸が大きくならず、年齢とともに年齢相応か若く見られることもあります。要するに、若く見えるためには、子供顔の特徴が多い方でも少ない方でも、、いかに子供顔の特徴を失わないようにするか、子供顔の特徴を獲得するかではないでしょうか。「若返り」の方法としては、子供顔の特徴を獲得していくわけですが、注射による若返り(ヒアルロン酸注射などです)、切らないフェイスリフト(糸を使用します)、たるみ取りの手術等がよく行なわれています。患者様にあった方法を、いっしょに考え選択いたします。是非、気軽にご相談下さい。ちなみに私は、自分で言うのもなんですが、面長で欧米人顔です!(なんか恥ずかしいです。)けれども、お世辞にも彫りは深くなく、のっぺり顔です。そのうえ幸か不幸か、増えることはあっても減らない体重のおかげもあり、顔の凹凸はあまり強くならず、いつの間にか以前ほど老けて見られなくなりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。