新幹線通勤をしていると、当然のごとく有名人をよく見かけます。国会議員の先生、スポーツ選手、俳優、お笑い芸人、コメンテイターと様々な方を見かけます。当たり前ですが、皆さんほとんどしゃべることもなく静かに座っています。新幹線がホームに入って来たときに、ホーム側の窓際に座っていて気付いたり、真ん中の通路を挟んで座っていて何気なく見たら気付いたり、トイレから出たら入れ替わりに入っていったり、新幹線を降りようとしたら座っていた有名人の方が顔をあげて目が合ったりといろいろな状況で見かけます。


城本クリニック高崎院山本博院長ブログ


いつも乗っているE2系です。お世話になっております。ご本人たちは出来るだけ騒がれたりしたくないでしょうし、目立たないようにあえて大きな声でしゃっべたり歩き回ったりしないのでしょうが、かつて1度だけ違う方がおりました。それはちょうど今時期の花粉症の最盛期でした。誰もが知っている某大女優がマネージャーと思しき若い男性と二人で乗っていました。その方は全身ピンク系でコーディネートされており、たしかバッグまでピンクでした。とても目立っていましたので、私は新幹線に乗ってすぐに気が付きました。しかも声をひそめるわけでもなく、普通の声でしゃべっていましたので、通路を挟んで反対側の座席だった私には会話の内容まで良く分かりました。その女優さんは、花粉症のひどい隣の男性をしきりに気遣っておりました。女優:「だいじょうぶ?」男性:「はい。薬を飲みましたから、そろそろ落ち着くはずです。すみません。」ところがその男性は症状がなかなか治まらず、くしゃみと鼻水でぐしゅぐしゅの状態が続いています。女優:「なんか、飴でも舐めたらいいんじゃない?」男性:「いやー、飴ではなんともならないです。すいません。」その時、車内販売のお姉さんが来ました。女優:「なんか、口がすーっとするキャンデーとかありませんか?」お姉さん:「申し訳ありません。キャンディーはありませんが、キャラメルならございます。」女優:「あーたねえ、キャラメルが口のなかすっきりする?じゃあ結構です!!」周囲に失笑が洩れたのは言うまでもありません。新幹線通勤は面白いこともあります。