日本人の心を誇りに | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?

我が国日本はすごいと思う。
太平洋の反対側で、なんの不自由もなく暮らし続ける
自分が恥ずかしくなる今日であるが、ほぼつけっぱなしに
なっている日本からのニュース番組をテレビやネットで
見ながら、世界各国からの声を知って初めて考えた。

これだけの災害にあい、今まさに生死の確認も取れず、
家族と離ればなれになり、命からがら避難所にたどり着いたり
水や食料すら足りない状況で凍えておられる人々の
ニュースを繰り返し見聞きすると、ただもう涙が沸いてくるが、
余震や原発からの放射能の恐怖まで続く中で、
日本人のその一番すばらしい国民性が今、注目されているのだ。

命があっただけで・・・。
おかげさまで・・・。
今できることを・・・。

混乱しきった東京の闇夜で、黙々と自分の
「今しなければいけないこと」
に集中する日本人。

会社で、家庭で、街中で。

「安全を確保しながら、パニックにも陥らずに」
と、外国人達は脅威の目で日本を見ていたのだ。

クマ妻に言わせれば当たり前のことなのだが、
これは、諸外国には想像もできない理性なのだ。

もちろん、みなさんパニックっていたはずなのだ。
そうでないわけがない。

どうしよう。
どうやって帰ろう。
家はどうなっているだろうか?
家族とはどうやって連絡を?

ショックの中で、混乱しながら、途方に暮れつつ、
みなさんはそれぞれに、できることをされたはずだ。

それは、当たり前のことだと、私には思える。

しかしそれは、諸外国の文化と民度からは想像もできない
統制と自制心と「忍耐力」の現れとなるのだそうだ。

自制心?
忍耐力?

日本人であるクマ妻には、謎だ。

どうしようもない時は、どうしようもないではないか。
しょうがないものは、しょうがないと思う。
みんなとにかく家族と連絡がとりたいし、帰宅したい。
ただ、それだけではないのかと思う。

しかし、これが日本以外の国の災害であったなら、
道路には泣きわめく人々があふれ返り、
コンビニを始めとする店では強盗や万引きが横行し、
略奪と暴行とケンカが絶え間なく繰り返されるはずだと
いうのである。

なんじゃそりゃ?

例えば東京の真ん中で、もしくは被災地で、我先にと
物資に飛びつき、他人を押しのけて暴挙に出る人なんて、
クマ妻の想像力を総動員してもせいぜい暴力団員くらいの
ものではないかと思うし、そういう人達って、実は
こういう非常時には結構、仁義を重んじたりしちゃって、
馬鹿な若いヤンキーなにいちゃん達くらいかもしれないと
考えてみるが、そんな人達、一般人が許さないだろうと思う。

コンビニに静かに列を作り、駅などでもそれぞれに秩序を
保って情報収集にあたり、固まって休み、駅の階段で座り込む
にしても、人が通れるようにスペースをあける。

あたりまえでしょ。

ひとに迷惑をかけてはいけません。
と、日本人は幼稚園以前に習うじゃありませんか。

他人の弱みに、辛さに、非常時につけこんで
急に犯罪者に豹変する国民は、日本にはゼロとは言わないが、
ものすごく少ないという事実が、外国人を驚かせているのだ。

日本人には当たり前の「こころ」は、
この広い世界において、美しい希少価値のある美徳で
あったのか。

がんばれとは言わない。
でも、こらえて、ふんばってください、と言いたい。

堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、と、
昭和天皇はおっしゃった。
あれは終戦の言葉かもしれないが、日本人は戦争を知らない
世代であれど、そのこころをきっと持っていると思います。

計画停電(輪番停電)を目前として、
沢山の方々が不安に苛まれていると思います。

冷蔵庫や冷凍庫の貯蔵品は、ドアの開閉を計画的にすれば
この季節、そんなにダメージはないと知人から教わりました。
また、停電の前に、停電中に必要になりそうな食品は先に
出しておく、とか、ブレーカーを自分で切ってしまい、
停電終了後にブレーカーを戻した方が、コンピューター等の
家電に負荷が少ないなどということもあるようです。

長い辛抱を日本のみなさんはしなければならないことに
なるんだと思います。
この停電などの不便や不都合に、ぐっとこらえて
日常の繰り返しの習慣として受け入れ、命がある事に感謝し、
助け合っていかなければいけない長い日々が続く事を思うと
本当に、申し訳なく思います。

どうか、それぞれに工夫をなさって、
大事にされてください。

正しい日本人、それはつまり、強い心の日本人であると
私は思います。

どうか負けないでいてください。


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