先日、急に思い出したかのようにシアトルに現れた
太陽の元、庭の掃除と雑草とりを少ししていて思った。
シアトルの今年は実に、記録が続くほどの悪天候の
春で、いくらなんでもどーしちゃったの？と
みんなが思うほど雨、曇り続き。
太陽が出ない。
先日の子グマ達の健康診断でも、小児科医から
「ビタミン剤は飲ませてますか？」
と聞かれたので
「用意はしているんですが、飲みたがらなくて～」
と答えると、
「最低でもビタミンDだけは、１日400IU飲ませて
ください。すごく大事なんです。シアトルでは」
と言われてしまった。
牛乳も飲んでいるし、青魚も食べているし、
にぼしもかじっているくらいだが、やはり、
太陽光がないというのはまずいらしい。
そんなシアトルの今日この頃であるが、
庭のはしっこの小さな小さな畑と、デッキの上の
プランター各種に色んなものを植えたのが、
じわじわと頑張っている。
温度も低く、陽も射さないという事では、
すべてが腐って死に果てていてもしかたのない状況
であるのに、頑張っている奴は頑張っていて、
まったくけなげである。
バジルはダメかもしれない感じ。
コリアンダーがやっっっっっと芽を出した。
ミントはスペアミントもペパーミントも
「だいじょぶ！」とにっこり笑っている。
オレガノも「ぼくもダイジョブ！」と元気。
いんげん豆はじわじわと良いサイズの苗に育ち、
人参は非常にゆっくりとだが、葉を伸ばし始めた。
ミニトマトはやる気が感じられるが、
普通サイズのトマトはもうだめって感じでぐったり。
パセリは「冬に比べりゃナイスじゃ～ん」という感じで
結構しげってきている。
ルッコラも「あ、もう、全然オッケーよあたし」
という感じで、すでに収穫ができている。
青じそは「つらいかも・・・でも、がんばる」
とふんばっていて、可もなく不可もなく温存、停止状態。
ビーツは「ここってロシア？春まだ？」という感じで
ちょろっと出した葉が冬眠状態。
カポックは「むり、ボクたち、無理・・・」
とすでに人生を諦めたようで、どんどん枯れている。
（ああ、もっと長く室内においてやれば良かったのか？
ま、もう遅いわ）
ギリギリのところで長い冬を室内で生き延びた
枇杷２鉢は、外に出したとたんに上の方の葉がどんどん
枯れて落ちたのだが、落ちたあとから新しい葉が
じわじわと出てきて「人生、忍耐！」と言っている。
たんぽぽと、謎の雑草だけが「よゆうよゆう～」と
ばかりに繁殖している。
そんな中、脇の方からはみ出てきちゃったミントを
「料理にでも使うか～？」と摘んできて、
水にさしてキッチンの窓ぎわにおいておいたら、
あっという間ににょきにょきと根っこを出してきた。
あなたたち、生命力強すぎない？
食べてしまうつもりだったが、あまりに元気なので
１本だけ、おもちゃみたいに小さな素焼きの鉢に
植えてみた。
すると今度は小さな芽が下の方からがんがん出る。
子グマ達に、あなたのネバーギブアップ的パワーを
わけてあげてほしいわ・・・。
そうかと思えば、庭の隅っこでさんざん何ものかに
食い荒らされてしまった枇杷の芽の成れの果ての
１つが、とても小さな芽をつけていたのを発見し、
鉢植えに植え替えて窓際に置いてやったら本当に
葉を出し始めた。
びっくり。
まるで爪楊枝くらいしか残っていなかった枝なのに。
植かえの時に見た根っこは、糸が２本だったのに。
生きてたんだ・・・。
命を愛しいと思える瞬間である。
10日ほど前に白クマの母、クマ母の庭の池から
もらってきたオタマジャクシも非常に順調に育ち、
ものすご～～～く小さな後ろ足が見え始めたやつも
出てきた。
オタマジャクシって、思ったよりも楽しいです。
ちょろちょろしている姿を見ていると飽きませんし、
水草の根っこを食べているようで、餌も用意しましたが
いらない感じ。
金魚などを飼うのに比べて非常にケアが楽だし、
臭いも全然ないのがありがたい。
猫のジュレップはまったく鼻もひっかけなくなったし、
成長の変化が早いので面白いです。
そして、今まで知らなかった事ですが、
オタマジャクシの顔って、可愛いんです。
真正面から見ると、ちょっとハムスターに似ています。
ぷにっとしたしもぶくれの顔に、小さな目がついていて、
口元がいつもぱくぱくしているのですが、形がまるで
まんがのおちょぼ口。
やわらかくてまるっこい「w」の形なんですよ。
わはははは。
意味もなく笑っちゃいそうになります。
みんなちゃんと生きていてえらいなあ。
と、思わされます。
ちゃんと、生きていないとなあ。
と、反省します。
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