こーとしはやらんーとーいーかんーばーいー



野球のない日は本を読もう。-おとーさん





 え……えーと……。

 そのいちを書きはじめたときは、すぐ終わると思ってたんですが……。

 すいません年越しましたあけましておめでとうございます! よい年末年始をお過ごしになりましたか?

 ではでは、ヤフードームに突撃編。


 荷物を置いて、バスセンターまで戻り、乗り場をチェック。

 ほかのところからも乗れるらしいんですが、開場三十分くらい前から直通の臨時バスが出るので、ドームに直行するのであればここから乗るのが楽だと思います。

 まわりに結構ドラゴンズブルーがあふれていて安心しました。

 このヤフドの前に、四月のマツダスタジアムの内野自由席で観戦しているのですが、まわりが真っ赤で心細かったイメージが強いんですよね(まず同行した友人からして鯉ファンだった)。

 えーと、バスですが、券売機もあるので、時間に余裕のある方は先に買っておくといいかも。片道220円。

 往復で買えたかなー……もう半年以上たつので記憶がおぼろげです。

 今年もヤフドには二日とも行く予定なので、今度はそのへんのこととかおいしいものとか、いろいろ調べてきます。

  

 バスを降りて、ホークスタウンに寄ってからドームに行こうかと思ったのですが、一か月ぶりの球場にテンション上がっていて(実は二時くらいまで眠れなかった)、さっさとドームに向かいました。

 ちょうど宮崎フェアをやっていたこともあってか、ドームのまわりにもいろいろお店が出ていました。ファンクラブの入会案内なんかもやっていましたね。普段はどうなんでしょう? 上手に球場周辺のスペース使ってるなーって印象でした。

 ホークスのグッズショップにも行ったのですが、少人数対象に最適サイズのお菓子が多くて助かりました。

 ドリップコーヒーなんてのもありましたねー。

 そして常に響き渡る「いざゆけ若鷹軍団」……この日一日ですっかり覚えてきました。

 ああそうだ、もうひとつ。イニング間におこちゃまたちによって歌われる「こーとしはやらんーとーいーかんばーいー」。下手すると鷹に浮気しかねない(笑)。



 一日目はレフトスタンド。

 チケットとったのが試合一週間前だったせいか、はしっこでした。間はありましたが、鷹さん応援団がよく見えました(笑)。

 はしっこでしたが、なんとか応援にもまざってこれました。

 

 二日目は三塁側内野S席。

 通常5400円らしいんですが、早割りで半額に。ドラファンがかたまっていて、心強かったです。

 内野席からレフトスタンドを見たんですが、ドラゴンズブルーのスペースが広いなーと感じました。交流戦用?

 レフトスタンドを埋めるドラゴンズブルーがすごくきれいだったのを覚えています。

 たつろーくんが席のすぐ前にいて、こっちを振り返ってボール投げてくれました。とったの、前に座ってた人だったけど(笑)。


 二日とも負けちゃったんですが、森野さんのホームラン見られたからまあいっか。(と、今なら言える)

 鶴瓶さんもきてたっけ。

 球場全体でお客さんをエンターテインしようっていう雰囲気が印象的でした。


 はー。おもしろかったなー、ヤフードーム。

 今年はビジター外野応援と、もう一日はどこで観戦しようかな。


 小さかったころは何も考えずに書けていたんだけど。

実例作文がいっぱい!小学校5・6年生の読書感想文/著者不明
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 体育は苦手、引っ込み思案でヒトミシリンな子どもだったわたしが(そして当時とそんなに変わらないおとなになった)、おそらく唯一、注目を浴びることができたのが、そう、「国語」というものだった。

 

 小学校一年生のときに何の気なしに書いた文章にハナマルをもらい、みんなの前で発表されたりだとか、

 小学校二年生のときには親が買ってきたことわざ大事典を何度も何度も読み返し、それでかなりの数のことわざを覚えたとか、

 小学校四年生のとき、風邪で休んでいたときに実施されたテストを一人で解いていたら、「『少なくない』という表現を使って文章をつくりなさい」という問いに対するわたしの答えにクラスメイトが驚き、

 小学校六年生のときにはクラスで国語の問題を競争で解いていたら、塾にも通っていなかったわたしがどの問題もぶっちぎりの一番で解答していた(じまぁん)。


 そんなわたしが小学校四年生の夏休みに読んだのは、ズッコケ三人組シリーズ、「ズッコケ恐怖体験」。

 その本をお題にわたしが書いた読書感想文は、あろうことか優秀賞をとってしまった。

 そしてあれから十数年。

 わたしは読書感想文の書きかたに困り果て、借りてきたのが――読書感想文のhow to本だった。


 なるほど、と感心した。

 付箋とメモを用意し、付箋は印象に残った箇所にぺたっとしていき、メモには思いついたことを書き出していく。

 なるほどなるほど、それならあとになって超高速でページをめくらなくてもいい。よし、これは使える!


 ……でも、と、つぶやいてしまう自分にも、同時に気づいてしまった。

 この本のとおりに読書感想文を書くことで、子どもは本を好きになるのだろうか。

 この本で紹介されているのは読書感想文の書き方、であり、本を楽しむ、ようにはつくられていない。

 冒頭には確かに少しだけ、そのあたりのことにも触れられているが……子どものハートをわしづかみするには、ちょっと、弱い。


 確かにこの本に書かれている通りに書けば、読書感想文、という規格に合う文章は書けるだろう。

 実際、実例文集を読んでみると、おもしろいものもいくつもある。ああ、こういう書きかたもあるなと新しい発見もあった。この本、読んでみようかなと思わされた。

 しかし、本を読み進めながらも「感想文を書くために」本に付箋をぺたりとし、メモをとる小学生……そんなのは、不自然だ。本を開いたら、四の五の言わずにその世界に飛び込んでいくべきなのだ。

 「本を読み返してみるのもいい」と本書には書いてあったが……わたしならこう書くと思う。


「まずは一度、最初から最後まで本を読んでみましょう。読み終わったら、一日くらい(一週間でもいいですよ)、その本の内容についていろいろ思いを巡らせてみましょう。あのとき、主人公は何を考えていたのか、物語が終わったあとで登場人物たちはどうしたのか、なんでもいいから空想してみるのです。

 そうして本とあなたが親密になることができたら、鉛筆とメモを用意して、また最初から読み直してみましょう。

今度は自分が気に入った言葉やシーンを書きとめていきます」


 ……うーん。これでもまだ抵抗がある。本来なら、本は何度も何度も読み返すことで、自分の一部になるものだから。

 少し触れたように、あの本でもっとも大切なのは、冒頭なのだ。子どもを本の世界にぐいぐい引き込むことができれば、言われなくても何度だって同じ本を読み返して、テクニックなど気にせずに子どもは文章を書きはじめるはずなのだ。かつてわたしがそうであったように。


 とどのつまり。

 感想文って、自分が好きな本のことを好き勝手書けばいいんじゃん。

 それに最近、楽しんで感想文、書いてた?

 ――そのことに思い当たったら、やけに胸のあたりがすーっとしたりなんだりして。


 ちなみに。

 わたしが国語と、文章と仲良くなったそもそものはじまりは、幼稚園まで遡る。

 当時の担任の先生が、わたしの母に、「この子には日記を書かせたほうがいい」と勧めてくださったのだそうだ。

 早生まれということを差っ引いても、かなり頭の弱い幼稚園児に(運動会のダンスのときの自分の位置も覚えられなかったし、左利きということもあってか、左右の区別も覚束なかった)、よく日記など書かせようと思ったものだ。

 母は素直にその言葉を受け取り、ネズミーマウスの水色の表紙の日記帳をわたしに買い与え、そしてわたしは毎日せっせと日記を書いていた。風邪を引いたりしてわたしが書けない日は、母が代わりに書いていた。たぶん、三、四冊は書いたと思う。

 その日記帳は今でも、我が家の押入れに眠っている。

 母も、「あの日記帳だけは捨てたらだめよ」と言っている。

 あの先生に、わたしは心から感謝している。


 本を読んでないわけではないんですけど。

 感想文を書こうとすると、なんていうか、本の紹介、になってしまって、うだうだしています。



野球のない日は本を読もう。-ヤフド



 気分転換。

 五月の終わりに行ってきた、ヤフードームレポというよりはお宿とか交通手段とかメインで。

 来年、いらっしゃるかたの一助になれば。(なるんか?)



 当初、ヤフドでの二戦目(日曜日)だけ観戦するつもりで、翌日仕事ということもあって新幹線を利用する予定でした。

 が、試合一週間前になって、職場の人が休みを代わってくれて、土、日と二戦とも見られることになり、往路は高速バスを利用しました。片道2900円。

 ただ、もう少し早く決まっていれば、早期割引で1500円で行けたんですよねー……。

 でもまあ、もともと行けるはずではなかったんだから。よしとしましょう。


 名古屋からの皆様は、新幹線と飛行機と、どちらがいいんでしょうね?

 福岡は空港までのアクセスが比較的容易な土地なので(博多駅から地下鉄で数駅)、タイムテーブルなどの都合が許せば飛行機のほうがいいような気がします。だって福岡から名古屋まで新幹線で四時間くらいかかりますよね? 運賃だって、指定席で往復35000円前後はします……よね?

 関空に降り立つ→夜の到着でぐったり→空港内のホテルに宿泊→翌朝、特急で新大阪まで一時間揺られる→新大阪から実家まで新幹線で二時間、というコースを二回やった身としては、福岡空港バンザイですよ(笑)。


 さて、高速バスはヤフードームへの直通バスが出ているバスターミナル(博多駅もすぐそこです)に到着するのですが、荷物を置きたかったので先にホテルへ。

 今回のお宿は、八百治博多ホテル

 駅から歩いて十分くらいかな。

 大通りをちょっとだけ中に入ったところにありますが、方向音痴のわたしが迷わなかったので、一般的な方向感覚をおもちのかたなら大丈夫だと思います(笑)。

 道すがら、コンビニやドラッグストア、郵便局もあって便利。

 この一年、野球観戦旅行でいろんなお宿に泊まりましたが、わたしの中ではここがベスト・ホテル・オブ・ザ・イヤーです。

 ロビーがまず開放的で、ビジネスホテルらしくなくてよかったです。

 レセプションスタッフさんの対応もとても好印象でした。

 宿泊客は無料で使える大浴場、サウナもあります。番頭さん(?)もいて、銭湯って感じでおもしろかったです。

 宿泊していない人でも700円で入浴できるので、ネットカフェ滞在の方は身体を伸ばせていいかもしれませんね。

 部屋はたぶん、この一年宿泊したどのホテルよりも広かったです。

 目的は野球観戦ですけど、ホテルの部屋が広いというのはいいものです。

 八月、安値につられて泊まった名古屋のホテル、確かに安かったのはいいんだけど……んー。もう泊まることはないかな。

 ある程度の年齢になったからかなあ、こういう選び方するようになったの。あと数年若ければ、また違ったんでしょうね。


 今日のところはこのあたりにしておきましょうか。

 続きはまた後日。

 初めてシーズンを最初から追いかけた一年でした。


 三月二十六日、開幕戦を見に、初めて名古屋の地を踏み、

 中継を見て一喜一憂し、

 中継を見られない日も、気になって携帯で速報をチェックしたり、

 四月はマツダスタジアム、

 五月はヤフードーム、

 六月はちょっとお休みして、

 七月は再び広島へ、

 八月はお盆のナゴヤドーム、

 九月はつば九郎に会いたくて神宮球場まで。

 日本シリーズのチケットをとるために、仕事中にちょっとだけ電話をがんばってみたり――

 そうしてすべてを見届けて、いまは、なんだかほっとしています。


 日本シリーズ第七戦。一点ビハインドで迎えた九回裏、ドラゴンズの攻撃。

 テレビから聞こえてきたのはいつもの応援歌ではなくて……チャンステーマでした。しかもメドレー。

 全身に鳥肌が立ちました。

 応援団の方が、「絶対に勝つ!」という気持ちだったのか、「これが今年最後になるかもしれないから」という思いだったのか、それはわかりません。

 ここで負けたら、ロッテさんが日本シリーズを制してしまうという場面で、打席に立っていたのは、和田さん。

 ここぞというところで打ってくれる、和田さん。

 みんな、信じていたというか――知っていた、んですよ。

 和田さんが打ってくれると。

 そしてあの三塁打と、ブラちゃんの犠牲フライで同点に追いつき、わたしたちはまさかの延長戦まで楽しむことができました。

 最後の最後まで野球好きね、みんな(笑)。


 その後、浅尾くんの好投でロッテ打線を抑えていたものの……あの運命の十二回表。

 確かに、浅尾くんも疲れが見えていましたが……打たれちゃいました。

 裏の攻撃は三人で終了して――中日ドラゴンズの、そしてわたしたちファンの、長い長い2010年が終わっちゃいました。

 こんなことを言うと、もしかしたらファン失格なのかもしれませんが……不思議と、悔しくなかったです。

 すっきりしたというか。


 そう思いを巡らせて――はっとしました。

 もしかして、落合監督はそういったファン心理までを見越して、浅尾くんをあそこまで続投させたのではないか、と。

 去年指摘されたメンタルの弱さを露呈してしまうことを克服し、日本シリーズまで鉄壁のセットアッパーとして戦ってきてくれた浅尾くん。この一年、ファンはこう感じてきたはずです。

「浅尾が打たれて負けたのなら、しかたがない」 

 落合監督が何をどう考えていたのかは、わたしには推測することしかできませんが。

 十月二日、優勝が決まったあとでの今シーズン最後の試合で見せてくれた豪華投手リレーといい、監督は監督の考える、ファンサービスをプレゼントしてくれたように思います。

 だって、「オールスターよりもたのしかった!」っていう意見をいくつか目にしましたからね。

 個人的には、中川くんが出場してくれたことがうれしかった。

 だって、森野さんが去年までつけていた背番号31の、継承者ですからね。応援してますよ、なかがーくん。


 森野さんの怪我は、すごく心配です。

 荒木さんもどこか痛めなかったか、とても心配です。

 でも、来年に影響はないらしいですし。荒木さんも練習に参加しているみたいなので、よかったです。


 リーグ優勝、クライマックスシリーズ、日本シリーズ。

 今年はこんな寒い時期まで、野球を楽しむことができて、ほんとうにおもしろい一年でした。

 胃も痛かったけど(笑)。

 選手の皆さん、監督、コーチ、裏方さん。グラウンド外の球団職員の皆さん。

 そしてネットで出会えたドラゴンズファンの皆さん、球場で出会えたドラゴンズファンの皆さん。

 お疲れ様でした、ありがとうございました!


 ――とはいってみても。

 

 もう秋季練習、はじまってますよ。

 FAやトレード、トライアウト関連のニュースもにぎわってます。

 来季の日程も発表されました。

 来年の現地観戦の予定を立てなくちゃ!


「飲み屋で働いてみなさい」
 ある年上の友人が、何度かそう言ったのは、たぶん。

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「飲み屋で働いてみなさい」

 ――その友人の言葉を思い出したのは、図書館で池上先生の本を探してうろうろしていたら、書棚でこの本を見つけたときだ。

 わたしは夜のお店で働いたことはない。これからもおそらくない。

 それなら、せめてその世界にいる女性の話を本を通して聞いてみよう、と。


 ぱらぱらと数ページに目を走らせて、ふと違和感を覚えた。

 「男を虜にする作法」 とタイトルがつけられてはいるが、何かが違った。

 違う、これは、男ではなくて、人間そのものをひきつける作法。

 それも少し違う――自分とかかわる誰かと、心地よい時間と空間を共有する作法。


 この本の中に書いてあることは、ちょっと昔なら誰もができていたことのように思う。

 約束を誠実に守ることだとか、もらった注意をありがとうと受け取ることだとか、おかしいと思うことには自分の意見を述べ、同時に相手の意見も聞く耳をもつことだとか。相手の気持ち、そしてまわりの空気を慮って発言するということだとか。誰もが親に言われたり、学校で教わったようなことばかりだ。

 ふと周囲を見渡してみれば、世の中はなんだかものすごい加速度の中にいて、何もかもがめまぐるしく移り変わっていく。流行も芸能人も、去年は何が誰があっただろういただろうと思いを巡らせても、何一つ浮かんでこない。

 人間と人間のコミュニケーションも趣がなくなったもので、世の女子たちは仕事中も人と食事をしているときでさえも携帯メールのやりとりをして、目の前にいる人をないがしろにしている。

 そんなことわかっているとか、一笑に付すような内容かもしれない。あるいはなんでそんなこといちいち言われなきゃいけないんだと憤る人もいるかもしれない。

 だが、それがみんなできていたら、日本は、もっとしあわせな国だったとわたしは確信している。


 説教めいたことは嫌だと感じる人もいるかもしれない。この本にはそんな雰囲気はない。この著者の優美な文体は、読んでいてほんとうにすがすがしいし、背筋を自然と正したくなる。

 年上の清楚だがどこか大胆なお姉さんと、天気のいい日にオープンカフェでコーヒーでも飲みながらいろいろと話しているようなおだやかないい気持ちになれる。


「飲み屋で働いてみなさい」

 そう言ってくれた彼女は、当時、すぐ結果をほしがって泣き喚いていたわたしに、なんともダイレクトな答えをくれていたんだと思う。

 人を思いやるということのほんとうの意味。誰かと一緒に過ごすために必要な努力。

 答えはすべて、この本の中にあった。

 あれほどほしがっていた結果も手の届かないところに行ってしまったけれども――あの焼けるような渇望はもうどこにもなく、ただふわりとやわらかい気持ちが、いまは。