柴山沙也香選手 | 陸上競技のアスリート応援ブログ

陸上競技のアスリート応援ブログ

陸上競技未経験のにわかファンです。
ポリシーはDD(誰でも大好き)です。
選手の動画まとめ的な記事で応援したいと思います。

柴山沙也香選手です。
愛知の至学館高校の2年生です。

今年の国体の少年女子A100mでインターハイ優勝の
エドバー・イヨバ選手(東京高 2年)や青山聖佳選手を抑え、
好タイムで優勝し注目されました。

長身にしてダイナミックなフォームでストライドが伸び、
腰高でかっこいい走り方です。
野球のピッチャーの言葉を借りて、本格派という形容がぴったりです。
また、多くの大型選手にありがちなスタートの遅れもありません。

◆少年女子A決勝 柴山沙也香 11.75


同じく国体の400mリレーでは、3走をつとめ
愛知県の優勝に大きく貢献しました。
◆成年少年女子共通 4×100mリレー決勝 愛知45.86

大きなストライドで3コーナーを抜けてくる姿が目立ちます。
優勝して涙を流す年上の丹羽選手を抱きしめる姿も印象的です。

しかし柴山選手には2年前地元岐阜での国体のリレーで
悔し涙を流した過去がありました。

6位に涙「次は追い抜く」  
中日新聞(全文読めませんが・・・)

柴山選手は地元岐阜の国体で、トラック最終種目のリレーの
アンカーを中3ながら務めるという栄誉にして大役を与えられていました。

国体のリレーは、成年(大学生以上)、少年A(高2、高3)、少年B(中3、高1)の
各カテゴリーの選手が1名以上いなければいけません。

今年優勝した愛知や北海道、決勝常連の福島などは、
エース区間である2走、4走に成年の選手を配置しています。

男子で今年優勝した東京チームのように
成年→成年→少年A→少年Bという先行逃げ切り型も勿論ありです。

女子でも2010年に埼玉チームが
1走 石田 2走 高橋というオーダーでみごと逃げ切り優勝をしています。

岐阜チームは、3走のスペシャリスト青木選手がいる為、
近年は少年を1走、4走もしくは2走、4走に配置しています。

なので、アンカーに少年(しかもB)を配置しているチームは、
並んでアンカー勝負になっても勝ち目がないのは当たり前で、
彼女に責任などないのは衆目の一致するところであります。

しかし、地元開催という晴れ舞台でのトラック最終種目、
多くの方の応援もあったかと思います。

その晴れ舞台が当時中3だった柴山選手には残酷な時間になりました。
◆2012 岐阜国体成年少年共通女子4×100mリレー 優勝:鹿児島
岐阜チーム:2レーン
3走青木さんの快走でトップ争いでバトンを受けますが、優勝した鹿児島の
立山さんや、今年同じ愛知チームだった丹羽さん、土井さんなどに抜かれ、
6位でゴールとなりました。

◆ 岐阜国体成年少年女子共通リレー 表彰式
優勝したチーム以外も笑顔でカメラや観客に応えていますが、
柴山選手だけは、うつむきがちで、涙をぬぐっている姿が痛々しいです。

今年、愛知チームで優勝に貢献する走りをし、
「次は追い抜く」を達成しました。

憶測ですが、中学生の時から、体格に恵まれた柴山選手の
将来を嘱望した岐阜県の関係者も多かったのではないかと思います。

今年、国体の100mの優勝インタビューで、
「両親や先生に感謝」と周囲の方への感謝の気持ちを述べました。

愛知チームからの出場でしたが、彼女の優勝に
涙して喜んだ岐阜の関係者もいると思います。

東京五輪に向けてのリレーメンバー候補という
意味でも楽しみな選手です。

今回の国体は、もともと出場資格がなかった(登録されてなかった)
そうなのですが、別の選手のケガにより期限ギリギリで、
出場の運びになったそうです。

インターハイ→日本ユースと調子を上げていた事に加え、
運も味方につけ、一気に駆け上がりました。

柴山さんにとっては、個人・リレーでの優勝と2冠に輝き
夢のような大会になったと思います。

しかしもっと大きな夢の続きが待っている事を
期待してしまいますね。

そんな素晴らしい走りでした。

応援していきたいと思います。

将来、岐阜チームのアンカーでも走ってほしいですね。