ハノイのスーパーセンター BIG C | 城取博幸のスーパーマーケット見聞録

城取博幸のスーパーマーケット見聞録

城取博幸が国内外のスーパーマーケットを回り、ヒットしそうな商品紹介を
して行きたいと思います。

フランス カジノ・グループが経営するbigCスーパーセンター

カジノ・グループといってもギャンブルのカジノではない。
城取博幸のスーパーマーケット見聞録 フランスの列記とした食品小売業である。

フランス国内に、9,364店舗を展開している。

2009年の決算は、営業利益4.5%の優良企業である。

フランスでは標準化された小型店が多く、PB商品を中心に品揃えがされている。


タイでの成功を弾みにアジアに積極的に出店

アジアではタイに「ビッグC」の名前で出店し、昨年、タイのカルフールを買収してタイナンバーワンの食品小売業となった。

ベトナムには、2011年現在10店舗を展開しているが、地元の評判はとにかく安いと若年層にはすこぶる良い。

ビックC ハノイTHANG LONG店

ハノイの旧市街から車で40分程のところにある2005年1月20日オープンのハノイ1号店。業態はスーパーセンターで、1階がブランドショップ、2階にビッグCが入っている。1階から2階までは長いエスカレーターで繋がっている。売場面積は10,000㎡(3,000坪)もありそうなかなりの大型店だ。

コンベア式のレジの台数がなんと100台には驚かされる。客も多くかなりの繁盛店である。今まで見てきたカジノ・グループの小型店とは大違いである。

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扱い品目は、生鮮食品、デリカ、デリカイ―トイン、ドライ食品、菓子、日用雑貨、文具、家電、衣料。特徴はデリカ売場が充実していることだ。対面販売でその場で作っている。屋台で売られているフォー、ブンチャ―(ソーメンの様なもの)、生春巻、揚げ春巻き、蒸し鶏、骨付きの鶏の唐揚げ、ロテサリーチキン、トレーに入った弁当、粉団子菓子など殆どの商品が100円以下で買え、その近くのイ―トインコーナーで食べられる。昼時ともなれば行列ができるほどだ。精肉コーナーでは、鶏足、豚即、豚の心臓、オックステール、牛骨、豚骨、鶏ガラと何でも売っている。鮮魚コーナーではチャ―カ―に使われる雷魚が販売されていが魚種はあまり多くない。

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ドライ食品のゴンドラの上は倉庫代わりになっていて、よくもここまで積み上げたと思うほど商品が積まれ、従業員がゴンドラの上で商品整理をしていた。店の作りはハイパーマーケットに似ているが、

従業員が少ない閑散としたハイパーマーケットとは違い警備員やマネキン、従業員の数が非常に多い。まだオペレーションの仕組みが完成していないせいか若い従業員がかたまっておしゃべりをしている光景が目立つ。

レジを通過してもさらに警備員が出口のゲートでレシートと商品の照合を行うといった完全な「性悪説」の警備だ
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ベトナムナンバーワンの即席麺企業 エースコック

即席麺の売場で若い従業員に「よく食べる即席麺はどれですか?」と尋ねると、

「Hao Hao」と書いてある即席ラーメン(お湯を注ぐタイプ78gで25円程)を手に取った。良く見ると「VINA ACECOOK」と書いてある。日本のエースコックである。他の棚を見てもエースコックの商品は多い。さらにネットで調べると、エースコックは1993年にベトナムに現地法人を設立、20年弱を経てベトナムの即席麺のシェアでは65%(年間の即席麺の消費量40億食中、エースコックは26億食)を確保している、ベトナムの即席麺業界ではナンバーワン企業であることが分かった。ベトナムに6工場をすでに持っている。

さらに、2008年からはキリンベバレッジと合弁で飲料の製造をも手掛ける。

1993年と言えば、バブル崩壊に後であるが、その時期にベトナムに活路を求めて成功した数少ない企業である。

今回のベトナムの小売業の視察の目的は、外国資本のビックCや城取博幸のスーパーマーケット見聞録
メトロの進出に対して地元企業はどのように戦っているかを見ることである。