1年前の手術と乳癌講演会 | 白あんの日記

白あんの日記

乳癌になっちゃったけど辛いことばかりではなかったよ~。おまけに脳動脈瘤も追加されました~。

1年前の2015年11月19日、乳癌の手術でした。
前日から入院して、検査や手術の準備であわただしく過ごし、夜は緊張して朝まで眠れずにいました。

看護師さんと手術室まで行くとき、同時刻に手術する年輩の男性と一緒にエレベーターに乗り、まわりは年輩の方ばかりなんだなぁと、この歳で癌になっちゃったんだなぁと思ったんです。

手術室で白目先生と手術内容の確認をしているとき、先生の顔は私をリラックスさせてくれる訳でもなく、ニコリともせず、超真剣な表情でした。

旦那が白目先生から手術の結果を聞いたとき、「癌は取りきりました」という言葉にほっとして、あの時の先生の表情と言葉は忘れないと言っていました。

手術室から病室まで運ばれるときは、うとうとしていて良い気持ちでした。眼を開けても見えてなくて、声だけは聞こえていました。

手術終わった頃に、顔に蕁麻疹ができて痒かったけど、すぐにアレルギーのお薬を点滴してくれ痒みは治まり、翌日には湿疹も消えていました。

手術の日は、麻酔の影響で眠くてずーっとうとうとしていました。ナースコールもすることなく、翌朝までフワフワした感じでした。

手術後、怒濤の治療生活が始まり、放射線治療で体調がどんどん悪くなる中、旦那に転勤の辞令が出て引越し。アレルギー症状が酷くてホルモン療法中止し、漢方治療開始。その後ホルモン療法を再開して、またもや副作用の日々。副作用対策の漢方薬も少しづつ効いてきたところで、術後1年経過。

最近は、便秘が酷くてお腹が苦しくなり、イライラがすごくなると動悸で苦しくなる。倦怠感もあるので、元気な日は少ないけど、なんとか我慢している。

精神的に辛くなる時もあり、癌患者なんだから仕方ないと思う反面、治療やめたいと真剣に悩むこともある。

こうやって、経過をたどると、気持ちを整理することができます!

やはり、ブログでブロ友さんに聞いてもらえることは、本当にありがたいです。

これから体調がどうなっていくのか、不安もありますが希望もあります!

一つ一つ乗り越えてやっとここまで来た。これから先も長いけど頑張るしかない❗


そして、、


昨日は乳癌講演会に行って来ました。




講演者の大野先生は、癌研有明病院の乳腺センター長ですが、元々九州癌センターの外科部長でした。地元での公演ということで、大野先生の元患者さん方が沢山聞きにきていました。患者さんに寄り添った信頼の厚い先生ということがよく分かります。

内容は、再発乳癌に対する治療のことや、ACPの必要性について。ACPとは、Advance Care Planning(事前ケア計画)の略。

再発を患者に告げるとき、再発後の治療についてどんな治療があるか、患者自身は再発後の人生をどう生きていきたいか、それに沿う治療を医師と患者と家族で最初に話し合う大切さを、医師や看護師に浸透させて、全国の病院で実践しようとしているそうです。

現在、実践している病院は少ない。それは、医師側からも患者からも聞きづらい内容だからだそうです。
でも、再発後の治療も色々あり、長く生きていく乳癌患者さんにとっては大事な話し合いなんだということを知りました。

そういう意味では、医療者側だけでは成り立たない取り組みで、患者さんの声を聞きたいと、患者会を通して意見を集めているのだそうです。


もう1つ。

オバマ大統領が癌撲滅に力を入れると宣言したことが、トランプさんになったことでどうなるか懸念していました。

癌撲滅のためには10年で研究成果をだすところを5年で成果をだし、新薬や治療法を開発すること。
乳癌の場合、4タイプに分けて治療しているが、すでに21タイプに分けられることが研究で解っていて、検査で調べることが可能だが、今はまだタイプごとの治療法が確立されていないという状況で、そういった研究も早く結果をだすというものらしいです。

アメリカが国が莫大な研究費を出して、こういった研究をすすめるとに対して、先生方も希望を持っていたんですが、どうなるのかと懸念していました。


質疑応答では、

抗がん剤よりホルモン療法はらくな治療と言われていますが、実はホルモン療法は大変な治療なんですよ。ホルモンの状態を薬によって強制的に変えてしまうわけだから、身体への負担は大きく、決してらくな治療ではありません。

大野先生のこの言葉に、凄く励まされました。

副作用は人各々なので、辛いときは休薬したり漢方薬を併用しながらやる方法もある。再発予防のためなのか、再発後の治療なのかによって治療のやり方も変わるそうです。


あと、若年性乳癌の定義についても触れていました。線引きはすることにあまり意味はないようです。50際未満で乳癌に罹患する人は乳癌全体の30%。40代でも少数派とは驚きました。

自分も少数派だったんだぁ。。。

若年性という区別ではなく、乳癌のタイプにより、再発率や治療方針が決まるとのこたでした。


1年前の私は、乳癌の知識は全くなく、白目先生の治療にあわあわ着いていく感じでした。日々進歩する乳癌治療のこと、勉強しないとと痛感する日となりました薬


そして今もお腹の苦しさで気持ち悪くなり、ぐったり横になっておりますチーン
ファイトーグッ

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村