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中国の新階級市場:雨後の筍の如く

おはようございます!Shirleyくろねこです。

連休はいかが過ごしていますか?


先日は起業家同士の集まりで筍掘会&BBQに

参加しました!とても楽しかったです♪


友人のお家の山から立派な筍をたくさん掘りました。


Shirley☆中国出身の中小企業診断士が貴方の中国進出を支援します♪♪夢想成真


うそうそ!全部1人で掘ったわけではないですよ 顔

参加者みなでせいせいと汗を流した成果です音符



今日から中国の新階級市場を紹介します。

新階級というのは、中国の富裕層と中間層のことを指します。



中国の諺、“雨後春旬、yǔ hòu chūn sǔn ”は日本にも伝わってき

ていますね。雨後のタケノコのように増えている、という意味です。


中国の中間・富裕層は2000年以降急増し、現在中国の中間・

富裕層は1億5千万人、10年後に4億人を超える見込みです

(ボストンコンサルティンググループの調査レポート)



まさに、“雨後春筍”の如くです!



新階級の定義は、月収5千元(約6.5万円)以上の層を指します。

意外と少ないと思われるかもしれないが、中国の平均物価水準は

依然として日本より安いことから、5千元の月収があれば、余裕の

ある生活ができます。


また、中国社会科学院の定義によると、中間層は以下の特徴が

あります:

①安定した収入があり、

②自宅やマイカーを持ち、

③旅行や教育に振り向ける資金のある、

④知的労働者が多い



さらに、中間層の上位に位置する富裕層は、どんな人たちでしょう?


公開された中国国内の調査報告(胡潤百富 など)によると、中国

富裕層の定義と特徴は以下通りです:

①個人資産で1千万元(約1.4億万円)以上の資産を所有

②主にサービス業、不動産業、製造業を営み、最近は

不動産や株式投資だけでなく、時計や宝石のコレクション、

中国磁器の骨董品、絵画などの美術品の投資にも熱心、

③子供の国際教育に熱心、

④平均年齢39歳、

⑤中国の今後の景気見通しについて楽観的、

⑥男女の割合は7対3、女性富豪も増加傾向にある


上記の富裕層は、中国人口の6.7%位占めています。



最近、日本観光に訪ねてきた中国人観光客の豪快な買物ぶりが

テレビなどで報道され、記憶に新しいです。


観光だけでなく、中国富裕層の投資家は、日本の不動産を目当て

に不動産投資ツアーで来日したことも、話題として各紙面を賑わせ

ました。


そのなか、各中国投資家向けの不動産紹介サービスは昨年をピーク

に急増。例えば下図は、日本の不動産販売会社が中国投資家向けに

PRした日本不動産投資のメリットです。


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とにかく、豊かになった中国の新階級(中間・富裕層)は、個人レジャー

といい、投資といい、ずっば抜けの購買力と旺盛な消費意欲で世界中

から注目されています。いま、チャイニーズお財布を狙おうというのが、

各国政府と企業の最大の関心事と言えるでしょう。



ではでは、中国進出の場合、これら新階級市場はどこにあると考え

ればいいでしょうか?沿岸部だけ?それとも内陸部もあるでしょうか?



次回は新階級市場に関連する、中国都市の“格付け”を紹介します。

お楽しみにしてください♪

謝謝にっこり

中国の政策市場はどういう市場(3)?

こんにちは!Shirleyくろねこです。


前回 は中国の「政策市場」に関係する地域振興策を紹介しました。


今日は中国の地域経済格差及びそれに関連する中国政府の

「消費拡大ための政策」を紹介します。


中国は、「EUとアフリカのミックス」と言われるほど、都市部と

農村間の経済格差が非常に大きいです。


下図は、「中国統計年鑑2010」に基づいて作成されたグラフ。

ここまで農村と都市の所得水準が開いたのは、世界中でも中国

だけでしょう。



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上図に現れたように、改革開放の成果を享受しているのは、主に沿岸部

都市の上海、北京、広州とその周辺都市をはじめとした都市部であり、

一方、中国の農村地域では中国貧困人口の約1億人(年収1,500元以下)

の大部分が生活しています。彼らが農業に従事するか都会で出稼ぎ

して得たわずかな収入で、最低限の衣食住をぎりぎりまでまかなうの

です。


因みに、中国は2元の戸籍制度、つまり農村戸籍と都市戸籍

未だに存在します。これは、一昔の社会主義計画経済による副産物

でした。その目的は、限られた社会資源をうまく配分するため、農村人口

の都市への流動を制限するためです。


2005年以降、中国政府は農村部と都市部の経済格差を縮小するため、

農業税廃止、農村のインフラ建設、農村と都市の戸籍廃止や社会保障

制度の整備(まずは一部地域によって実験)などによって、新農村建設

プロジェクトを進められています。


一方、2008年以降内需拡大の一貫として、農村の潜在的消費力を喚起

するため、農村地域向けの低価格家電や建材を補助金付きで販売する

ことも、始まりました。


下図にある「○○下郷」というのは、つまり「○○商品を農村地域へ普及

せよ」、という政策主導の販売促進活動です。


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さて、この一連の政策主導による消費拡大活動、中国

進出の日系企業どう利用すべきでしょう?



明らかに、「○○下郷」政策の実施領域は、日系企業にとって

ローエンドの市場となり、消費者自身と流通網の発展途上の

状況を考えると、現実は日系企業の優位性とミスマーチング

していると言えるでしょう。


ただし、モノの流通と同時に、情報の流れも更なる中国内陸部と

農村部に進入しているのが事実です。長期的な中国進出の経営

戦略を検討する際、8億人の人口を抱える農村部は外せない

と思います。


また、短期的にすぐに利用できる政策は、上表にあった「節能

恵民工程」つまり中国式の「エコポイント」や、「自動車購入優遇策」

などです。


実は、中国進出した有名な外資企業は、こういった政策発表の前に

、既に政策の傾向を予測し、それに該当する製品の研究開発及び

政府発表の「推広目録」(推薦リスト。例) に載せてもらうための

販売促進策の策定を一歩先に進めています。


政策主導の中国でビジネスを展開するには、つねにこれから

中国経済発展の方向性を予測しながら、政策の動向に対する

アンテナーを高く張り巡らせることが、中国ビジネス成功のコツ

です。


現実では政策という指揮棒の動きを凝視しつつ、自分の立ち位置を

それによって柔軟に変えていくことは、中国の地方政府から民間企業

まで戦略策定上の重要かつ基本な課題とされていますビックリマーク中国市場

という土俵に入った外資企業も、同じアクションを取るのが得策でしょう。



何せ、中国の政策市場はこれからも中国経済発展のけん引力

として、力を発揮します。



では、次回から中国の「新階級市場」を紹介します。

お楽しみにしてください♪

謝謝にっこり


(グラフは経済産業省のウェブサイトから引用しました)

中国の政策市場はどういう市場(2)?

こんにちは!Shirleyですくろねこ

用事が重なってブログの更新が遅れました。

お詫びします!


昨日の夕方は名古屋では大雨だったそうです。

そのとき、大阪出張中で、雨のことはFacebook友達の

書き込みを読んで知りました。


このようにSNS(ソーシャルネットワークサービス)は日常

生活に浸透し、時間と空間の距離感は前よりずっと短縮

されたなぁ、と実感しました。


実は、中国中国もSNSがかなり普及していて、SNSを利用

した販路開拓は盛んになっています。いま、中国に進出し

ている外資企業は従来の広告手法に加え、SNS広告の

利用も大変積極的です。今度、中国市場攻略法をお話し

するとき、詳しく紹介させていただきます。


さて、今日のテーマは、中国の政策市場に関連する「地方

振興政策」です。


中国政府の内陸傾斜政策は、そもそも改革開放で拡大

した地域格差に歯止めを図るためのものです。


例えば、「中国統計年鑑2010」によると、2009年の1人当たり

GDPは、一番高い上海市(1万454ドル)と一番低い貴州省

(1272ドル)は、約12倍の差が開いています。


格差の是正を図って改革開放の勢いを維持するため、中国

政府は1996年から開発の重点を内陸部に移すという軌道修正

の政策を打ち出しました。


具体的に、各種の投資優遇策の実行とともに、国際機関や

外国政府の借款の約6割を内陸部の「西部」、「東北部」と「中部」

に配分するなどでした。


これにつれ、「西部大開発」、「東北振興」、「中部崛起

など、スローガンの響きも聞こえてきたような政策市場が次々と

生まれました!


2005年以降、沿岸部経済発展地域の「東部」と、内陸部の

「西部」、「東北部」及び「中部」に区分した地域発展計画に

加え、それぞれの地域にテーマを設けた総合改革モデル区

が設立されました。


詳細を知りたい方は、こちらのサイト⇒「中国地域経済の 新版図」

をご参照ください。


地域発展計画に載せた重点発展項目は、ズバリ“お墨付き”された

成長分野です。こららの分野に進出する外資企業は、外資誘致に

積極的な地方政府の支援を得やすいことと、比較的に良質なパート

ナーを見つけやすいといったメリットがあります。


更に、近年の傾向として注目したいのは、中国地域発展戦略では、

中央政府は各地域の主体性・特性を最大限尊重した計画の

立案を認め、他地域にはない制度の制定、新たな取り組みの

实践といった面で各地域に権限委譲を与えています。


少し見づらいですが、下図は2010年まで中国各地域の政府による

景気刺激策の詳細です。これによって合計約18兆元(約216兆円)

を投下されます。


Shirley☆中国出身の中小企業診断士が貴方の中国進出を支援します♪♪夢想成真
(赤いエリアは中国内陸部です)


繰り返しになりますが、「どこに進出する」を判断する時、まず

中国各地域が発表した重点発展項目、つまり「政策市場」

姿を把握することが重要です。


某地域の政策市場のニーズに合っている!と判断された場合、

次は実際にその地域に足を運んで下見調査と、現地の政府機関と

接触して感触を得ることです。


やはり、何と言っても「百聞は一見如かず」。

中国語というと、「百聞不如一見  bǎi wén bùrú yī jiàn

ですね!


では、次回は中国の「地域振興策」に関する地域格差について

ご紹介します。

お楽しみにしてください♪

謝謝!にっこり


(※内容の一部はジェトロの調査資料を参考しました)

中国の政策市場はどういう市場(1)?

おはようございます!Shirleyくろねこです。


昨日のブログに 、中国進出にあたって事前の経営戦略の

策定が重要で、そのため中国市場を知り、成長分野を探って

いかなければならないことを述べさせていただきました。


中国市場の成長分野は、3つのキーワードで括ることが

できます。

①政策市場

②新階級の市場

③補完・代替市場


今日は、中国の政策市場、つまり、中国政府の政策によって

成長する市場のことを紹介します。


ご存じのように、中国はかなりユニックな経済発展の道を歩んで

きました。中国政府は、「中国型の社会主義市場経済」と名付

けましたが、要するに、「中国共産党の指導下で行われ

市場経済」のこと。



1970年代末の中国改革開放政策の実施が発端に、華南地方

に経済特区の設置による局地改革の実験、80年代から90年代

までの国営企業改革及びそれにともなる大規模なリストラ(“下崗”)、

その後の局地改革から全面改革への移行、1990年代中期から

始まった外資の地域誘導から産業誘致への移行、2000年から

起動させた「西部大開発」など内陸地域への傾斜、最近の「総合

改革モデル区」と地域振興といった新しい展開は、全て中国政府

の強力な政策指導下で進められました。



中国は完全な自由市場経済ではないから、政府の政策指導が

唯一無二の指針として機能し、中国市場と企業がそれに依存する

部分が想像する以上に大きいです。



また、中国の中央集権的な政治体制からすると、外資企業が

上手く中国政策の波に乗れるかどうかによって、進出先の地方

政府の支援度合いがかなり違ってくるのが、現実です。



ですので、中国進出を考える場合、まず中国政府が公表した政策

を勉強することが、最初の準備として必要です。



では、最近公表された中国の政策からどんな波の変化が

読めるでしょう?



今年3月北京で開かれた全人代(国会に相当する)で、中国政府が

発表した「第12次五カ年(2011~2016年)計画」では、7つの戦略

的新興産業を今後の重点的な発展産業として、お墨付きされました。



7つの新興産業は、以下通りです。

(1)省エネ・環境
(2)新世代情報技術
(3)バイオ
(4)ハイエンド装置産業
(5)新エネルギー
(6)新素材
(7)新エネルギー車


また、もう一つ注目したいのは、こちら新興産業について政策支援上、

外資よりも内資企業を優先する可能性がある、ということです



これは何を意味するかというと、中国政府は7つの新興産業を発展

させるため、これから国内企業を優先に資金の集中投下や政策優遇策

を行うことから、多業種にわたって1つ大きな政策市場が誕生します。



直接外資企業に送り風を吹いてこないようにも見えますが、実は、

中国進出の戦略次第、新天地の開拓も全く可能と思います。


一番思いつきやすいのは、中国国内企業との

連携ですね。


中国経済発展の1つの懸念材料は、「核心技術の欠如」であると

よく言われます。これに関して中国経済学者の指摘によると、これ

まで中国の経済を牽引した中国の輸出産業は、実際に外国企業が

中国に支払ったのは輸出額15%位の加工賃だけ、技術による外貨

獲得がほぼゼロでした。



また、中国企業が技術開発力があるとしても、いまだに技術製品化の

事業プロセスに慣れていないのが大半に占めています。その結果は、

世界GDP2位の中国は独自の核心技術があまり育ててないです。



近年に起きた中国企業の海外企業買収ラッシュも、高い技術力や

ブランド力を手っ取り早く入手うしたいという考えによるものでした。



ですので、7つの新興産業政策は、中国国内企業を介して技術力

の持っている外資企業にその恩恵が降り注いでくることは、

容易に想像できるでしょう!



では、次回は、今日に続いて中国の地域振興政策を紹介します。

お楽しみにしてください!

最後まで付き合っていただいて有難うございました!

謝謝!にっこり

中国進出の経営戦略がどうなっていますか?

おはようございます!Shirleyくろねこです。


先日中国進出というテーマを書こうとして、

久しぶりにブログ を更新しました。


今日は、中国進出の準備について少しアドバイスを

させていただきます。


中国進出は、言うまでもなく大きなリスクが伴う

アクションです。進出を考える場合、まず、外部環境

にあたる中国市場を知ることが絶対条件です


中国市場を知る目的は、中国進出の経営戦略策定、つまり

戦い方を決めるためほかならないです。


ここに来たら、少しマーケティングの知識が要りますね。


負けない経営戦略の策定は、調査や分析によって以下

のことを明確しなければならないとよく言われます。

①どこで、(どんな業種・市場)

②だれに、(どんなターゲット顧客)

③どのように、(どんな競争戦略)

④何を提供する、(どんな商品・サービス)


マーケティング戦略的な考え方からすると、上記4つの要素は

企業にとってとても大事な“事業領域”、つまり自分の戦う土俵

を明確化するために必要不可欠です。


この4つの要素を切り口に、外部環境に当たる中国市場の分析

を行い、それによって自社の経営戦略を策定するというステップ

を踏んでいくことは、ただなんとなく中国市場の情報を集めていく

ことより、遥かに効率が良いです。


さて、中国市場といっても、成長分野とそうでない、成熟市場

があります。さらに、中国政府の政策で保護され、外資企業の

参入がなかなか難しい「規制業種」も数多く存在します。


成長分野かどうか、以下の3つの基準で検証すればいいかと

思います。

①中国の政策上で伸びる市場、つまり「規制業種」に該当

しないまたは規制緩和が見込める業種や市場、いわゆる

「政策市場」


②中国富裕層・中間層に受ける新しい商品やサービス、
つまり「新階級の市場」


③既に進出した日系またはその他先進国の外資企業の

事業を補完する商品やサービス、いわゆる「補完・代替市場」



ところで中国の諺、「南辕北辙 nán yuán běi zhé,」

ご存じでしょうか?


目的地は南の方向なのに、馬車を北に向けて走らせること。

つまり、行動と目的は全然反対になっています。


そうならないように、自社(自分)の事業展開の目的とビジョン

に照らし合わせ、「どこで・だれに・なにを・どのように」

きちんとまとめていかなければならないですね。


では、次回は①の中国の「政策市場」についてご紹介します。

お楽しみにしてください♪

謝謝!にっこり



Shirley☆中国出身の中小企業診断士が貴方の中国進出を支援します♪♪夢想成真

(中国内陸部の四川省成都市の一番の繁華街、春熙路

歩行者天国の入口にある日本商品のカンバン。

AUPRESのキャッチコピーは、「勝ちたい?」という中国語)