この剣斬れる -3ページ目

社会人、はじめました

月曜日 雨のメロディー 街中に音をたてて

GOING UNDER GROUND 月曜日雨のメロディー


始まったのです、社会人生活。

終わっちまったのです、学生生活。


自分が今通ってるのは、神田。完璧なビジネス街です。

この街に相応しい人間になる事が出来るのだろうか、と少々不安だったりする。

まぁ、それ以前に。山手線の通勤ラッシュは鬼の様にキツイもんで、あの鉄の車が棺桶にでもなっちまうかと思えたよ。

朝の満員電車ってのに久しく乗っていなかったなぁ、これが社会人の洗礼ってヤツか。もう少し労わりの心を持った洗礼の方が、僕としては嬉しいです。あと、電車が止まるのも勘弁な。

そんな山手線ですが、外の景色を見てると面白い物が結構転がってるもんで。上野に「日本鳩レース協会」なんつー建物があった。鳩好きの僕としては、興味を持ったんで検索してみた。

選手達が自分の飼い鳩を一斉に放って、どの鳩が一番先に戻ってくるのかを競うモノらしいですよ。途中でカラスとかに襲われたりしないのかなぁって、ちょっとだけ心配な競技ですが。つーか、近くで飯食ってる人の所に無数の鳩が襲いかかるなんていう、どこかの映画みたいな大惨事が起きてしまいそうですよ。


◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇


そういえば、先日。僕のマブダチみたいな後輩君と、山手線を一周してきましたよ。それも、歩きで。

新宿をPM10:00に出て、AM8:00に新宿到着。計10時間かけて、線路沿いに外回りで一周したのです。最初は結構余裕だったんですが、夜明け近くになってくると……疲労が溜まるは溜まる。自分が本当に夜型人間なんだなぁと、改めて実感出来ましたよ。「夜の俺は一味違うぜ」と、廃テンション全壊な僕に対して、後輩君は何度も「死んでください」と素敵な言葉を言ってくれましたよ。終いにゃ、首絞められた。

そんな話をウチの社長にしたら、「私が中学校の頃は、スタンドバイミーみたいに線路を歩いたもんだ」なんていう素敵な事を言ってくれました。その上、走ってる電車にダイブしたなんていう逸話まで聞けた。そんな社長が、大好きです。

そういやぁ、嘘吐いとけばよかった

夜明け前 目を閉じて 眠れないなら

hare-brained unity Horizon


さて、4月になったって事で。少しだけブログをいじってみました。

そう……大学生って書いてあるトコを「新社会人」って変えてみたのです。自分で文字にしてみると、何か覚悟が決まるもんだね。

明日からスーツ着て、コンクリートジャングルに乗り込む訳ですよ。

まぁ、それは置いといて。

今日ってエイプリル・フールだったんですね。何か大きな嘘が吐きたいと思う反面、嘘吐いてもなぁと思える自分がいる。

それじゃあ、去年の僕はどんな嘘を吐いたのかなぁ。と、過去のブログを見てみた。

あああ……何か胸が痛くなりましたムネミツです、今晩は。

さてさて、先日卒業したって事で色んな人にありがとうメールを送ってるんですが。「お前、死ぬ気か?」「え、遺書?」という様な声が多数返ってきました。

う~ん、文体が固すぎたのか。ちょっと反省しております。

あと、部屋を片付けました。色々懐かしいモノが出てくるもんですね、何だか分からんキーホルダーやら。挙句の果てには、持って無い筈のゲームボーイのソフトやら。どれだけカオスだったんだろう、僕の部屋は。

◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇

話は突然変わりますが。

昨晩、自宅に放火しかけました。追いコンで貰ったオイルライターの火が切れたんで、マッチ使ってタバコ吸ってたんですよ。

火を点けようとして、マッチを擦り点火。と、ここまでは良かった。

マッチを振って火を消そうとした瞬間、手元にマッチが無くなった……。

すっぽ抜けたんか、おい!!?

マッチ火ぃ点いたままだったし、部屋は掃除中で火種になりそうなモノばかり散乱してたし。下手な怪談話なんかより、背筋が凍った。つーか、真夜中3時にパニックになってた僕。

結局、火事にゃなりませんでしたが。未だに、マッチの燃えカスは見付かってません。まぁ、結果オーライ?

卒業、されど犬走る

いつからだろう 平気で嘘をつけるように いつからだろう 全部人のせいにして

LOST IN TIME 車輪の下

卒業しました、3月25日に。自分にとってはデッカイ事だったんだけど、特にそんなに寂しくなかった。

式に出ても、謝恩会に出てもそんなに感動とかも無かった。だって、別れるって実感があんまし湧かなかったから。

サークルの卒コンに出たところで、全く寂しさは無かった。ただ、馬鹿を演じられたし。

でも、卒業してから数日が経ち。昨日花見に行った時、「あ、俺もう卒業生じゃん」って心の底から理解してしまった。いつまでも学生でいられる訳はないし、日々変わり続けなければならない。居心地の良かった後ろを見たままじゃ、前になんて進めない。

さぁ前を見ろ、旅立ちの時だ。今立ってるこの大地をしっかりと踏みしめて、自分の立ってる場所を理解しろ。

合気道部に入った事は、僕にとって本当に素晴らしい事だった。最高の仲間達、いや家族に恵まれた4年間。だから僕はこうやって笑ってこれた、心の底から泣きたい時でもずっと笑顔になれた。こんな暖かい道に交われたのは、ホントに初めてだった。僕に関わってくれた全ての人に言いたい、ありがとう。


◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇


サークルの皆に感謝のメールを作っている時に、気付いてしまった事があった。

僕と道を違えた友人、変わったのは彼だと思い込んでいた。しかし、変わったのは僕自身だった。いつも彼は僕の傍にいてくれていたのに、自分から突き放してしまっていたのだ。それに気付いた瞬間、悔しくて寂しくて泣いた。

今までごめん、そして今までありがとう。

さよならだけは言葉に出来ない

もうすぐ此処を 旅立つ君に さよならじゃなく この歌をうたう
LOST IN TIME 旅立ち前夜

何事においても、最後というモノは訪れる。永遠なんてモノが無いからこそ、生物は自らの生を謳歌する。

僕はこの四年間を謳歌し切る事が出来たのだろうか、なぁんて言ったって分かりゃせんよ。結果なんてモノは後からついて来るもんだし。僕に言える事は、最高の仲間達と最高の後輩達に恵まれたという事だ。

笑える時に笑っておこう。もし笑えなくなった時には、ちょっと一時停止して後方を確認してみる位でいいじゃないか。


◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇


さて、先日の追いコンについて色々書いてみよう。

3/16に、ウチのサークルの追いコンがありました。僕らのサークルは師範がいらっしゃるんで、いつも師範が最後に登場するんですが。今回は僕らが主役という事で、最後に登場。皆が待ってる中で登場するってのは、何かくすぐったい感じがしました。

そんな感じで始まった追いコン。同期の奴らと話しつつ、OBさんと話しつつ、後輩達とバカなノリで話しつつ。少し時間が経つと、卒業生へのプレゼント贈呈が始まった。僕が貰ったプレゼントが、オイルライターと、シガーケース。これはあれですか、僕にタバコを止めるなという後輩達からの愛ですか。

一応、一言皆に言う機会があったんで。本音をぶつけてみた、「いつでも笑え。諦めるなよ」って。

まぁ……会場がうるさくて、殆どの人には伝わってなかったと思いますが。感極まってちょっと泣きそうになったのは、ここだけの内緒。


二次会は河豚食って、飲んで。三次会は、カラオケ。後輩達も成長したもんで、最初は仕事を任せられなかった様なチビっ子達が立派に仕事してたよ。それが何だか嬉しくって、寂しくって……複雑な感じだね。

とある後輩が、喉を痛めてるというのに僕らへ歌を贈ってくれた。言葉で言うには恥ずかしい事でも、歌ならば伝えられる。これは凄いツールなんだって、改めて実感した。


皆、ありがとう。

さらば小笠原、後編。

船に乗り、甲板から港を眺めると。小笠原の島の方々がお見送りに来てくれてました。お、ウチの宿の人達も見送ってくれてるではないか。手を振らないと……、結構少ないな。なんて考えてると、出航の太鼓が鳴る。そして、船が動き出す。

おが丸が出航する時は、恒例行事として各宿が船でおが丸を追いかけるのです。しかし、ウチの宿の姿が全く無いぞ。昨日、「ちゃんと見送りするから!!」って言ってたのは、嘘だったのかああ!!

そしたら、後方から恐ろしいスピードでおが丸に近付く船影。そう、ミス・パパヤだあああああ!!!やっぱ飛ばし屋のT船長。やってくれました、最後尾だったのにいつの間にやら先頭集団に殴りこみ。他の船が、見送りダイブをしてるというのに……ミス・パパヤは未だ追いかけ続ける。どこまで行くんだ、ミス・パパヤ!!!

遂に、ミス・パパヤを残し他の船が去っていった時。ダイブ、ダイブ、ダイブ!!!!

ホントに派手好きだなぁ、T船長は……。

その後は、とりあえず寝る。

目が覚めると、顔が熱い。そう、日焼け止め等というハイテクノロジーなモノを使っていなかった為、僕の全身は真っ黒けなのです。その日焼けが、遂に牙を剥いた!!

一人苦しんでると、乗船場で会ったお姉さんが化粧水貸してくれました。ふう、これで何とか助かった。

友人君は例の如く爆睡してるんで、僕だけ飯を食べる。う~ん、これ買い過ぎたかなぁ。

その後は、本を読んだり。小説書いたりして時間潰し。夜になって、甲板に上がると……満点の星空とはいきませんが、結構綺麗な星空。BGMはもちろん、プルケリマ。星を眺めつつ、タバコを吸ってました。

船に戻り、小腹が空いたんで夜食を食べつつ小説を書いてると。暇だったのか、ブラブラしてたお姉さんとダベリ。そしたら、友人も丁度起きてきたんで、一緒に飲みました。歳が8歳位違うのもあって、懐かしい話題ばっか出ました。昔観てたドラマやら、音楽の話、映画の話やら。そんな感じで、夜は更ける。

次の日になり、同じ宿だった人達で集まってダベっていると。トランプしようという話になって、ジャンケンで負けた人が買おうという事になってたんですが、最年長者のAさんが「俺が買ってきてやるよ」と男気溢れる事を言い、売店へ行きました。

しかし、いつになっても帰ってこないAさん。様子を見に行こうと思った時に、むっちゃテンション落ちたAさんが帰ってきた。そして、一言「ヤバイ、金掏られた」。財布の中には4万7千円入ってたというのに、硬貨以外カラッポだったそうな。仕方ないんで、「このトランプは4万7千円だったんだ」と説得というか洗脳して、トランプが始まる。しかし、海が荒れ始め……皆がグロッキー。しかし、T船長の船に慣れてたせいか、僕だけ平気だった(汗

一緒の宿だった女の子がどうにか復活したんで、菓子を賭けてポーカーやらブラックジャックやらやってました。やっぱ、物が賭かると、鬼の様な強さになるな……僕って。何度も巻き上げました、フヘヘヘヘヘ。

そんなこんなで、船が竹下桟橋に到着。汚い海が、僕らを出迎えてくれました。南無。

こんな卒業旅行でしたが。書いてる今でも、あの光景は鮮明に思い出されます。こんな旅は、ホントにもう出来ないんだなぁ。でも、いつか再びあの地を踏みたいもんだ。

さらば、小笠原前編。

まぁ、小笠原最後の日って事ですが。

生活リズムはやっぱり変わらず、朝起きて友人君と一緒に生協まで飯を買いに行く。そこで、ふと考えた。「おが丸の中での食料を買い込んで行こうじゃないか!!」と。おが丸内の物価は正にブルジョワジー、貧乏学生達にとっては高いものなのですよ。

そんな感じなんで、とりあえず二人とも気が狂ったかの様に食料を買い込みました。友人君はカップ麺を食べれないというプチブルな舌を持ち合わせている為、パンを買い占める。僕はジャンキーなんで、カップ麺をアホみたいに買い占める!!船内でお菓子もあった方がいいだろ、って話にもなり……買っちゃいました『カントリーマァム』。本土じゃ二度とお目にかからない不二家商品だけど、小笠原にゃあったんですYO!!

色々買い物をし終わったら、宿に戻る。ああ、まるで竜宮城にいる浦島太郎みたいな気分だぜ。なんて思って生活してたら、遂に現実に引き戻される瞬間が。そう、お支払い。遊び呆けていたツケが、今来たのですよ。あああああ、財布が財布が軽くなる軽くなる、切ないようぅ。

そんな憂鬱を吹き飛ばすのが、南島ツアー!!一日目行けなかった南島に、四日目にして行けたのですよ。

南島へは、パパヤJrに乗って行きました。飛ばし屋のミス・パパヤとは違い、快適な船旅だよ。そして、着いたぜ南島。ジブリ映画の『紅の豚』に出てきたポルコの隠れ家みたいな風景。こんな所、日本にもあったんだと驚かされました!!次来る時には、絶対に潜りたいものだと心の底から思った瞬間。

南島を見るにあたって、一番の絶景スポットまで岩山を登る事になったのですが。ギョサンだと結構キツイ、痛い。しかし、お子さんを背負って頑張って登ってるお父さんの姿を見ると、そんな弱音など言えませんわ。頂上まで何とか登ると、そこには南島を一望出来る絶景。はぁ、よく登れたもんだねお父さん。

頂上で集合写真を撮って、下山したんですが。登りでキツかった山道は、下りでも同じく牙を剥きました。そう、お父さんに!!僕らは先に下山しており、下から「ガンバレ、お父さん!!」と皆で声援。下山が終了した瞬間、皆の心が一つになった!!いやぁ、今回の主役はお父さんだね。

南島ツアーが終わってからは、おが丸の出航まで時間があるという事で。今まで回れなかった所を回ってみようという話になりました。今回の旅で「好きです、小笠原」という本を参考にしていたのもあって、そこに載ってたオススメのパン屋で昼飯を食べようという事でしたが……迷いに迷う。つーか、ここどこだ。地元の人に聞きながら着いたパン屋は、本に載ってたのとは違うトコでしたが、味がとても良かったんで結果オーライ。

パンをパクつきながら歩いていると、僕らのパンに興味津々の大型犬に出会いました。飼い犬なんで、勝手にエサをあげたらいけないだろ、って事であげませんでしたが。嗚呼、あの切なげな目が忘れられない……。

その後、赤灯台というサンゴスポットに行ってみる。正直、そんなに期待しないで行ったのですが。こりゃ凄いぜ、エダサンゴがビッシリ!!二日目に潜っておけばよかったなぁ、と後悔しましたorz

そんなこんなで、気付けばもう出航時間は間近。宿に戻って、荷物を回収して、お宿さんに挨拶。最後に記念撮影をするって事で、友人君と一緒に撮影。宿に残る写真では、カマキリ拳法を披露しちゃったぜ!!

船乗り場まで、お宿さんに車で送ってもらう。そして、乗船券を受付に渡す時。ふと見ると、行きの船で話したお姉さんが真っ黒になって登場。色んなオガトークで盛り上がりました。そんなこんなで、遂に乗船っ。

三日目イン小笠原、後編っだ!

さて、ここで。ケータ島で駆除したノヤギはどうなったんだ、と思われた方がいるかもしれないんで、補足。食用にしようと考えたけど、如何せん孤島なので出荷するのが困難という問題と、味が悪いという切ない問題があり、泣く泣く断念したとかしなかったとか。ノヤギさん達の屍は島のどこかに埋まっているらしい。

ケータ島を出航した後は、海鳥の繁殖地を観測したりシュノーケリングしたりと、一気に時間が過ぎてしまいました。
そして、いつの間にか夕暮れが近付き、帰路についている時。行きじゃ船酔いで死にかけて観れなかった景色を楽しんでいると、海面で何か……跳ねたのに気付きました。何だあれは、と目を凝らして見たら。イルカじゃん!!
思わず、「イルカだっ!!」て叫んじゃいましたよ、我を忘れて。船長のTさんだけじゃなく、僕以外の誰もが気付いてなかったらしく、船内は大パニック!!一日目の巨大マンタといい、夕暮れにゃ珍客が現れてくれるもんですね、ミス・パパヤにゃ。

行きに遭遇した気分屋のイルカ達とは違い、今回のイルカ達はサービス精神旺盛でした。船に並んで泳ぎまくりーの、跳ねまくりーので。思わず、着衣のまま飛び込みたくなる感じ。
このままイルカ達と戯れてたら、いつになっても帰れないんで、泣く泣くお別れしました。

そして、サンセット。海面に沈んでいく太陽を、ぼんやりと眺めた。しかし、やっぱりミス・パパヤ。当然、スピードは超音速。揺れるは揺れる、陸地恋しいよ。
陸地に着いたら、宿でお別れパーティー。うーん、もうおしまいなんか……なんて考えてたら。激しい飲みの雰囲気が、打ち壊したぜ!飲めや食えや歌えや叫べや、もけけけけ!! ってな感じの勢いで、パパヤのおやっさんもテンションぶっ壊れてきて。プレスリーとか、自分の青春の曲を流すわ歌うわ。

海亀の煮込み・刺身。島寿司。島レモンを使ったジントニック。その他諸々の、山と海の幸が攻め立てる!!

程良くのレベルを超えた位に酔いが回ったんで、DIVE TO ベッド!!で三日目は終わったのでした。

三日目イン小笠原、中編〜

イルカと泳いだまではよかった、うん。海の中は平穏無事な世界だったし……。
正直に言いましょう、私……実は。船に上がってから、ケータ島に着くまでの記憶がほぼ抜け落ちてしまっとりますっ!!�(゜A゜;)
え、何でかって?
そりゃ簡単ですよ、終始船が揺れまくりだったんだもん!!さすがは海の飛ばし屋、Tさん……飛ばすは飛ばす。僕ら青森のマグロ漁師ですか、ってツッコミを入れたい程に、大荒れの海を駆け抜けたミス・パパヤ号。
船の名前ってのは、女性の名前が多いと以前聞いた事があるけど。断言する、コイツ……ミス・パパヤとかいって淑女ぶってるケド、絶対野郎だ。それも、ドSの。
想像を絶する揺れに負け、船酔いになりましたよ。
一緒にツアー参加してた女の子は、海に向かってケロケロしてました。吐いたら楽になるだろうなぁ、と羨望の眼差しを送りつつ……我慢しとりましたよ。まぁ、意識は飛びかけてましたが。

んで、どれだけ船酔いと戦ったのか。気付いたら、ケータ島。ミス・パパヤは大きいから直接上陸出来ないから、息子さんのパパヤJrに乗り換えて、ケータ島に上陸っっ!!やっと陸地だ、恋い焦がれてた陸地だぁ~!!

ケータ島に上陸したら、すぐ昼飯。振る舞われた味噌汁が、船酔いを吹っ飛ばしてくれた。まさに、救いの一杯。日本人でよかった、と心の底から思える瞬間でした。こっそりお代わりしたのは、ご愛敬。

昼飯の後は、ケータ島探索。南国の原生林を思わせる様な林を抜けると……一変して、メキシコみたいな荒野が現れた。何だ、この変わり様は。
ガイドさんによると、現在無人島のケータ島を荒らしてた不届き者の仕業だそうで。答えを言ってしまえば、ヤギです。人が住んでた頃に、家畜として飼っていたヤギさん達が、野生化しちゃったんですよ。
ノヤギは数年前に駆除されたため、少しづつではあるが緑が戻ってきてるらしいが。その中でも、一際元気な植物がいらっしゃった。猛毒を持ってたので、ノヤギも手出し出来なかったらしいよ。
実はこのケータ島、太平洋戦争の戦地(実際は戦ってない)だったので、トーチカ跡やら防空壕跡やらが残っていた。発電機跡があった山の頂上には、ここにいた兵隊さんの物らしいというビールの空瓶が転がってた。
こんなに眺めの良い場所にいたら、ビールの一杯や二杯ひっかけたくなるって、心底共感出来た。さぞかし美味かったろうな、うん。

小笠原、イン三日目(前編)

3日目はケータ島ツアーでした。

ケータ島は僕らのいる父島から、北に100km程の所にある無人島で。船で片道二時間かかるとの事でした。

朝7時半位に集合して、出発。小笠原の朝は早いのだ。

前日の雨風の影響で、海の様子はちょい荒れ模様。しかし、空はピーカンの晴れ模様。行きは向かい風だったので、船が揺れる揺れる。

そんな状況で、船に揺られ続けていると……クジラが、わんさか現れました!!一日目も結構近くで現れてくれましたが、一日目の比じゃない位近くで現れてくれました。もう、ほんの数メートルしか距離がないトコでブレスを上げたりしてんの。

ぶっちゃけ、もうクジラの出現にゃ有難みも何もあったもんじゃない。そんな風に感じていたら、やってくれましたよクジラは。「俺達ナメんじゃねえ」と言わんばかりの、大ジャンプをかましてくれました。呆然とする一同、誰もがカメラから手を放してた。それ程までに、完璧で美しいジャンプ。見惚れてしまいました、ええ。


ガイドさんの説明によると、このクジラ達は一頭のメスを奪い合って争っている様で。海の中じゃ、激しいバトルを繰り広げてるらしいとの事。よく見ると、途中から乱入する不届きモノのクジラ君もいた。

まあ、クジラを追いかけつつ船は進む。んで、嫁島の近くにイルカが現れたという連絡が入り、船長さんが現場に急行。ただでさえ揺れている船が、更に揺れる。あ、隣にいた女の子連中の顔色が悪くなってきた。友人君の顔色も真っ青だ。僕もちょっとヤバめでしたが、何とか我慢。

嫁島に着くと、イルカの姿がありました。でも、波が強い上に……岩場の近くを泳いでいましたよ、イルカ君達!素人に毛が生えた位の僕のシュノーケリング技術じゃ、岩場に打ち付けられて100%死にます。イルカが、岩場から離れたらシュノーケリングしようという話になったのですが、一向に離れてくれません。揺れる船、岩場で戯れるイルカ。畜生、あいつら楽しそうに泳いでるよ。

どれだけ時間が経ったのだろうか。やっとイルカ達が岩場から動いてくれました。

でも……波は相変わらず強いまま。そこで、ガイドさんが「はい、これから潜りますよ~」という、常人には理解し難い事を言ってのけた!!ダイバーにとっては、こんな波は屁でもないんでしょうか。

まぁ、皆船酔いやら強い波やらでやろうとしない中、僕を含め七人程が潜る事に。このまま、強い波に揺られてたら100%船酔いするから、潜った方がましと考えたのと、イルカと泳ぐ機会なんて無いからやっとけというヤケクソ的考えでしたよ。


船をイルカ達の近くに寄せ、レッツダイブ!!


昨日のシケの影響もあり、水は泡立っていましたが……奴らを捉える事が出来ました。うおっ、ちょっとすぐ目の前を泳いでますよ、イルカっ!!人間以外の哺乳類と、一緒に泳げるという感動。TVとかで「イルカは歌う」という事を聞いてましたが、彼らは本当に歌っていた。「キュー、キュー」という歌が、海に入った瞬間に響き渡り、幻想的な雰囲気をかもし出していた。あんなに無駄の無い泳ぎをする生物に、僕らは見とれていた……ちょっと待て、イルカの身体に小さい生物が貼り付いてますよ。遠目から見て、身体の一部と納得してましたが。コバンザメじゃん、あれ!?うーむ、剥がしてやりたいよ……。


まぁ、こんな感じでドルフィンスイムを楽しみました。海面は大荒れでしたが、海中に入ってしまえば何て事無かったです。

後編に、続くぅ!!


二日目~

二日目は南島行く予定だったんですが、海が荒れていたんで、最終日に。
っつー事で、午前中は自転車旅!!京都の時も自転車旅、これが無ければ僕らの旅とは言えませんよ!!

今回は旭山から夜明山、傘山、中央山等を越えて小港海岸を目指したぞ。
いやぁ、父島は坂が多いっ!山ばかりの島だから当然、マジキツイっす。
しかし、山を越えれば絶景が待っている。ヒャッホゥ、コイツは憎いぜ。たまらんぜ。その上、害獣に指定されてるノヤギがそこら中に溢れかえってやがるぜ。最初鳴き声を聞いた時、「何で子供が、こんな山の中で遊んでるんだろう」と誤解してしまいましたが。
途中で茶屋に寄り、エネルギーを回復させましたよ。そして、いざ小港海岸に着いてみると……やっぱ海は荒れてましたが。途轍もない美しさでした。
午後はシュノーケリングタイム!二見港がそこまで良くなかったんで、宮之浜を目指した。少々疲れたが、何とか到着。んで潜ってみると……
うはっ、竜宮城みたいじゃないどすか!しかし、いつの間にやら雨が降り、びしょ濡れになりつつ退却。
宿に戻り、シャワー浴びて温まり。お土産買って一区切り。夜まで少しお眠り。
んで、晩飯。居酒屋ふくちゃんという店で飲みつつ、定食食べとりました。その後、ちょっと気まぐれで散歩なんぞをしてみましたが。夜になると、小笠原は姿を変えるんですよ。山の中にある神社まで行って、星を眺めていました。流石は小笠原、明かりが殆ど無い分、星が綺麗だった。時折流れ星なんかも見え、星をツマミに一杯やれそうな感じ。

そんな中、「ギャギャギャッ」という奇声と共に何かが星空を横切った。……オガサワラオオコオモリですよ、ナイトツアーで見れなかった奴です!!何の為に昨日探したんだと思ってしまう程に、わんさか目の前を飛び回るオオコオモリ達。こんな所で見られるとはね、意外や意外。
まぁ、スローライフが身に付き始めました。そして、三日目へと続きますぜ。