平成26年の新しい年、明けましておめでとうございます
不易流行の言葉通り、変わらないこととして、毎年元旦の日の出の時から心を新たにし目標を立て決意するという日本の習慣はずっと続いていくことでしょう。一方やはり不易流行が意味するように変わらなければならいこともあることを感じております。それは日本の政治のあり方です。
日本はいよいよ成熟の段階に入りました。報道によると「国内で2013年に亡くなった日本人の数から生まれた数を差し引いた人口の自然減は24万4千人と推計され、過去最多を更新した。」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140101-00000006-asahi-soci。しかしこれはも随分前から予測できたことです。
しかし、制度がそれに合っていないことを地域の生活から実感します。その根源は日本の政治が変化に対応していないからではないかと思うのです。持続可能な形で格差の是正をすることの優先度をもって上げていかなければならないのではないでしょうか。
今年も精進を重ねる年としたいと思います。皆様もどうか良い年になりますようお祈り致します。
白石よういち 拝
低年金問題
参院選終盤ですが低年金問題が政治の議論の場で余り採り上げられていないのがまず問題だと思います。民主党は対策として「新しい年金制度」「最低保障年金」を進めようとしてきましたが、今そのような民主党の言葉を使うと、それだけで相手にされない(むしろバッシングされる)風潮なので、冷静に議論するためにはまず問題を明らかにし、ことの重大性を実感してから、その解決策を考えてもらうことが必要だと思います。
私は党の年金作業チーム事務局長として「新しい年金」の制度設計に取り組み、試算もつけての結論を得、党の組織承認を得ました。これが将来の低年金問題への対応策であると信じ、3党合意で成立した政府の社会保障国民会議でもこれもベースに、対案も出してもらって議論して頂きたいと願っております。大事なのは将来より深刻になってくる問題を、時間の掛かる年金という性質柄、「今から真正面に」議論し、政策を練り選択し、早く手を打つことです。
「新しい年金制度(試案)」とその試算
http://shiraishi.cc/shin-nenkin1.pdf
http://shiraishi.cc/shin-nenkin-shisan.pdf
ーーまず問題に焦点をあてることについて
まず問題に焦点をあてることについては、3党合意にあたって平成24年6月 内閣総理大臣 民主党代表 野田 佳彦氏にあてた私の意見書に思いを書きました。
http://shiraishi.cc/3tougoui-Mr.NodaH2406.pdf
ーー低年金問題
今あるデータでも低年金が将来大きな問題になることについて社会保障・税特別委員会の私の質問に集約しております。
中でも、国民年金の「満額」月額が30年後には今の物価基準で(つまり物価上昇率ゼロでマクロ経済スライドを行う仮定のもとで)、5万円になるという事態に生活がどうなるか。これでは年金財政は破綻は免れても、国民の生活が破綻します。
http://shiraishi.cc/kokuminnenkin-mangaku-suii.pdf
平成24年5月30日 一体改革特別委員会 質問
「基礎年金のみの受給者の平均受給額は4.9万円に過ぎず、さらにこれからマクロ経済スライドが適用されて年金の支給水準が徐々に低下していくことを考えると、年金制度、特に国民年金の生活保障機能は十分ではない。
一方で、高齢の生活保護受給者が急増し、さらに高齢者世帯に占める単身世帯の割合も増えており、今後「高齢者の貧困」の問題はますます深刻化していくことが予想される。これに対して、国民の老後生活を支えるべき年金制度はどのように対処していくべきか、小宮山大臣のお考えを伺う。」
会議録抜粋と資料
http://shiraishi.cc/shahozeiiinkai20120530-bassui.pdf
http://shiraishi.cc/shahozeiiinkai20120530-shiryo1.pdf
http://shiraishi.cc/shahozeiiinkai20120530-shiryo2.pdf
衆議院 社会保障・税特別委員会 H240530 会議録と動画
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41854&media_type=fp
ーー問題をより明らかにするために、政府は以下のように年金の具体的な状況を検証し公開するべきです。
<政策目的>
〇必要な政策を抽出する為、年金の生活保障機能の面から客観的データに基づき政策課題を明らかにする
<具体策>
①速やかに財政検証を行う。計算には第三者によるレビューを行う。その後の財政検証の周期を毎年(または2年。現在5年)とする。
そこには全体の財政収支見通しだけでなく、世代別、所得別、男女別、世帯構成別に収支シミュレーションも行う。その際、税金、諸保険料も反映する。
②年金受給と生活保護の関連の状況調査、分析と将来予測を行う。
松山で永江孝子さんや皆さんと街頭演説をしました。私は以下のような内容を訴えました
松山で永江孝子さんや皆さんと街頭演説をしました。私は以下のような内容(追加も含め)を訴えました。
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日本の大きな課題は、人口減少、少子高齢化の人口構成の変化と、大きな国の借金と厳しい年金財政です。
その状況のもと将来の自分達の生活が見えない国民の皆様の不安に、政治が真正面から取り組む必要があります。
もう他国にモデルになる社会はなく、我々自身が真っ暗闇の中をろうそくをともし、行く先を決めて歩まなければなりません。
日銀の国債大量買い入れによる金融緩和で円安やインフレを起こし、国の借金の目減り効果を狙う安倍政権のやり方は、必需品物価上昇のデメリットを一般庶民がこうむることの副作用が大きく、またミニバブルが弾け混乱をきたす可能性があり、私は懐疑的にみています。
私はむしろ正攻法で、政府や予算のムダを削減し、それでどうしても足らない部分は、次世代に借金という形で負担を押しつけるのではなく、
「今の世代」で所得や資産に応じて相応に負担するべきだと思います。民主党も原点に回帰し、仕分けを推進しなければなりません。
なかでも年金は優先課題だと思います。年金は今受給している方々にとって、特に国民年金の方々にとって最低限の生活にも困難をきたすようになってきており、
それを現役世代がみて、保険料を払わない(払えない場合も多い)状況が進行しています。
将来非常に大きな問題になりうることがみえている今、手を打つ必要があると思います。
白石よういち 拝
今年度の党員・サポーター入会への感謝
今年の入会依頼活動は本当に苦しいものでした。民主党も私自身も今までで最大級の試練の中で勧誘でした。今党員・サポーターになることに、二の足を踏んでしまうこともよく解ります。
しかし、そのような中で今年度の党員・サポーターになって下さった方々に心から感謝申し上げます。
一番困っているときに助けて下さった方です。そのお気持ちを深く心に刻み、これからの活動のエネルギーとして参ります。
白石よういち 拝
東日本大震災発災から2年
東日本大震災発災から2年経ちました。無念のなか亡くなられた方、犠牲になられた方に思いを致し哀悼の意を表します。
まだまだ通常の生活に戻っていない、気持ちが落ち着かないなか生活されている方々も多くおれらます。それも長期に及んでおります。精神的にも経済的にもきついでしょう。
元住んでいた地域に戻るのか、それとも避難先、や全く別の所で始めるのか。家族構成やお年、希望する仕事によってそれぞれとなるのでしょうし、決めきれず現状のままの方もさぞ多いことでしょう。
心の真ん中に大きな穴が空いたような喪失感を持ったままの方も少なくないと思います。私もニューヨーク9・11事件で、多くの人が目の前で亡くなり、畏敬と親しみの対象だったビルが無くなり、近所の住民の半分が街を去った経験から実感としてお察し致します。
心を癒し、お一人お一人のめざす将来像に着実に進まれるようお祈り申し上げます。
そして、私達は被災者の方々に寄り添っていこうではありませんか。国は引き続き総力を挙げて支援していくことを強く望みます。
参考:大震災関係過去ブログの一部
2011-03-26 被災地訪問 (相馬市、南相馬市)
http://ameblo.jp/shiraishiyouichi/entry-10846718885.html
2011-07-16 石巻でボランティア
http://ameblo.jp/shiraishiyouichi/entry-10958265239.html
2011-10-11 岩手県の被災地訪問
http://ameblo.jp/shiraishiyouichi/entry-11046667467.html
連合愛媛春期生活闘争総決起集会
デフレ脱却つまり物価上昇には「良い物価上昇」と「悪い物価上昇」があります。
良い物価上昇は景気が良くなって賃金・給与も含め全体に物価が上昇する「デマンドプル(需要が引っ張る)」インフレ。
一方悪い物価上昇は輸入物価が上がり、価格上昇分を上乗せされて全体に物価があがる「コストプッシュ(費用押し上げ)」インフレ。
今の状況ではガソリン価格など輸入物価上昇からのインフレ、つまりコストプッシュの危険がでてきています。
「生活物価だけ上がって賃金・給料が上がらない」悪いデフレ脱却にならないよう、しっかり監視していかなければなりません。
息子の卒業式
生徒達が悩み、苦しみ、励まし合い、冗談を言い合い、夢を語り、勉強や運動をし、それぞれの家庭のもと、一生懸命3年間を過ごしてきたことが、卒業生の表情、卒業生代表の式辞、そして最後のホームルームで皆さんからの一言一言から強烈に伝わりました。
わたくしの胸は終始感動で一杯でした。息子も最後の一言で自分の夢を宣言していました。ずっと私の目には涙が溢れていました。
担任の先生の贈る言葉は二つありました。「楽」は「らく」とも「たのしい」とも読む。しかし意味は大きく違う。「らく」をしていたら、「たのしい」ことにはならない。らくをしない道を取れ、ということ。
そして、つらいの漢字「辛」は一本足せば「幸」しあわせになる。辛さの先に幸せがある、ということでした。
卒業生だけでなく、私にもずんと響きました。