よく使うものを中心に
◆長軸像
心室中隔厚(LVSTd) 7~12mm
左室後壁厚(LVPWTd) 7~12mm
左室拡張末期径(LVDd) 40~55mm
左室収縮末期径(LVDs) 30~45mm
EF 55%以上 ※1 固有収縮能の大雑把な評価に用いる
%FS 30~50% 左室心筋収縮力の指標の一つ
大動脈径 20~35mm
左房経 20~35mm
・左室拡張能
主にE波とA波で評価。※2
E/A>1 ※3
DcT >60cm/cm
IRT 255msem
E/e' 8以下で正常、13以上あれば左室充満圧の上昇が示唆される。
>15でおよそ左房圧15mmHg以上
EF:Ejection Fraction
FS:Fractional Shortening
E波:左室急速流入血流速度(Early diastolic filling velocity)
A波:心房収縮期血流速度(Atrial filling velocity)
DcT:E波の減速時間Decelaration Time
IRT:Isovlumic Relaxation Time
e':僧帽弁輪の最大拡張早期運動速度
◆下大静脈径(参考2参照)
明確な基準値は余り載っていないが
20mm以上であった場合、右室厚は10mmHg以上ある可能性がある。
25mm以上であった場合、右室厚は18mmHg以上ある可能性がある。
・呼吸性変動
吸気時に、下大静脈の直径の減少が50%以下であった場合、右室厚は8mmHg以上ある可能性が高い。
※1
若年者では55%より低いこともよくある。
軽度の低下であれば異常では無いので注意。
single plane are-length法とmodified simpson法がある。
前者では心尖部を通り心臓を半分にする直線に垂直になるように図るのが計測のコツ。
※2
左室長軸像か4チャンバーでサンプルボリュームを僧帽弁先端部に置き、左室流入血流と超音波ビームが並行になるように設定して計測する。
※3
ただし梗塞型になると、E/A>1でDcTが著明に低下する。
参考1
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf
表2に日本人の正常値。
参考2
http://www.jsum.or.jp/committee/diagnostic/pdf/JVM00002.PDF
参考3
http://medt00lz.s59.xrea.com/echo/node6.html#SECTION00331000000000000000
Ⅱ
http://ameblo.jp/shiogamatagajo/page-5.html
Ⅱ-A