こんばんは!
大雪ですねー!!!
ものすごいことになっております。
こんな日でも頑張って通勤しましたが・・・。
さすがに休校になって早く帰りました。
皆さまも、明日はできるだけ外には出ずに、ゆっくり私のブログでも読んで過ごしましょう(笑)。
さて今回は
by + the + 単位
という表現についてお話しましょう!
by という前置詞には、手段や方法 「~によって」 を表す用法があります。
交通手段に関しては、by + 乗り物 という言い方をする、ということは、以前ブログで紹介しました。
この場合は、by に続く名詞(つまり、乗り物の名前)には、a/an や the などの冠詞をつけてはいけません。
2013.12.10
by/on/in + 交通手段
http://ameblo.jp/shinzato-english/entry-11714819773.html
一方で、by の後に the + 単位 が続くと、「~単位で」 という表現を作ることができます。
by the hour 「時間単位で」
by the meter 「メートル単位で」
by the dozen 「ダース単位で」
I am paid by the hour.
「私は時給制だ (時間単位で支払われている)」
ここで、なぜ the がつくかというと。
下のような、とんでもない説明をしている文法書なども見かけますが。。。
× the は per のような、「~につき」 という特別な用法を持っている
上の説明は全く持って違います。とんでもない。
もともと定冠詞である the は、何かを 「特定する」 働きを持っているものであり、
あるグループから、特定の一つを選んでいる
ということを表すために用いられるのです。
by the hour 「時間単位で」 という表現を例にとって説明しましょう。
時間の単位には、second 「秒」、minute 「分」、hour 「時間」 というものがそれぞれあるはずです。
英語では、この 「時間の単位」 のことを、一つのグループとして考える (捉える) のです。
そして、second、minute、hour は、そのグループを構成する要素です。
グループ:
時間の単位
グループを構成する要素:
second 「秒」、minute 「分」、hour 「時間」
ここで、「時間単位で」 と言いたい場合、「時間の単位」 というグループから、hour 「時間」 という要素を抜き出してくる必要があります。
その際、英語では、グループ 「時間の単位」 から、構成要素 「hour 時間」 を抜き出すので、その構成要素を、別の構成要素とは区別化/差別化する必要があります。
そのため、その区別化/差別化のために、言い換えれば、その 「hour 時間」 という構成要素を 「特定」 するために、英語では定冠詞の the をつけるのです。
(これは、何も単位だけに限った話ではありません。これはまた別の機会に。)
この、the の 「特定」 する用法についてはこれからこのブログで何度も登場するかもしれません。
日本人には冠詞の使い方に慣れていないので、なぜ冠詞がつくのかを毎回考えてみることをお勧めします。