心はどこにあるのか? ~脳だけでは心がない~ | 生きる意味と価値を知る 仏教と心身の修行講座

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宗教としての仏教ではなく、仏教が本来持っていた、心理学、哲学、修行法をお伝えします。心と体を使って楽しく修行していきましょう。

こんにちは、ぶんりゅうです。

心というのは、どこにあるのでしょう?

脳にあると思っている人が多いのではないでしょうか。

脳に意思や感情があり、それが体に指示を出す
というのが、一般的な感覚です。

しかし、最近の脳科学では、脳が体に指示を出すのではなく、
体の状況によって脳が判断している
ことが確認されています。

つまり、脳は、体があってはじめて判断できるのであり、
脳(心)と体は一体であると考えることができます。


仏教では昔から、これを「六識」として考えます。

六識」とは、眼耳鼻舌身意の6つの場所に生まれる認識です。

五感(眼耳鼻舌身)意(心)に、
それぞれ「(認識)」が発生すると考えるのです。

眼耳鼻舌身意(げん・に・び・ぜつ・しん・い)それぞれの識は、
眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識

と呼ばれます。

この五感と共に識があるということを突き詰めていくと、
認識(心)は、身体と分けられないことがわかります。

最近の脳科学が明らかにしてきた心と体の不可分性は、
心身一如(しんしんいちにょ)として、
仏教が長く主張してきたことなのです。


はしもと ぶんりゅう