心のケアについて | No panda,No life ★ OSAKA

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あの未曾有の大災害から早くも二ヶ月が過ぎようとしています。



沢山の方々の努力により少しずつ復興の気配が見えている一方、未だ手付かずの状態の地域があることも事実です。

しかも、ある地域では見えない放射能という敵と戦っておられる方々もいらっしゃいます。
見えないだけにその恐怖を想像すると、現場で作業をされている方々には頭が下がる思いと、ご無事で作業を終えられることを祈るばかりです。



さて本題に入りますが、災害直後から“心のケア”に関して様々な方がマスコミなどの媒体を通じ言われてきました。

確かに心配であることは事実ですし、これからますますその様な方々が増えることは当然予想されます。



私はセラピストとして今までに沢山のクライエントの方と接してきました。
そして私なりの持論を持っています。
それは神経症というものは視覚や聴覚からも伝染する事もあるいうことです。

どう言うことかと申しますと、人は誰でも自分自身にある意味自信がありません。

ですから常に色々な情報を得ることにより、自分が普通(正常)であることを確かめようとします。
自分に自信が持てなかったり異常を感じたりすると、マスコミなどから流れてくる情報に自分の症状を当てはめます。
その時に少しでも似通った症状があれば、「神経症」と言う蟻地獄に陥ります。

勿論、それ以外にも神経症になる要素は現代社会ではあちこちに溢れています。



では、神経症は何時頃から存在しているのでしょうか。

一般的には英国の医師が18世紀に初めて「神経症」と言う言葉を使ったと言われています。
実はこれは非常に興味のある事実なのです。
なぜならば、その頃英国では皆さんもご存知の産業革命が起こっています。
これは偶然なのか必然なのか。私は必然だと思っています。


人類若しくは地球は時代と共に色々な病気を世界中に広めてきました。
便利を手に入れるための代償であるとおっしゃる方も居られます。私もこの意見には賛同できるところが多いと思っています。



閑話休題。


私が疑問に思うのは、マスコミが“心のケア”が必要であるということを声を大にして誰に言っているのか、誰に伝えたいのかということです。

被災されて神経症になりそうな方や、これからなるかもしれない方にそのような情報は必要なのでしょうか。

又、それを被災していない私たちにマスコミはどうしろというのでしょうか。


神経症はナイーブでデリケートな問題です。
ですから、マスコミ等はそのような事を問題視するのであれば、情報を発信するときにもっとフィルターにかけるべきではないでしょうか。
ただ単に被災をされた方々に“心のケア”が必要だという事を言うのではなく、このように考えれば神経症に陥り難いとか、頭を切り替えることにより防ぐことが出来ます、といったように予防法なども含めた上で伝えるべきでは無いでしょうか。


被災地では、まだまだ先の見えない過酷な戦いが続きます。
マスコミの情報は何時も一方通行です。だからこそ情報発信には気を使って頂きたく思います。



最後に。


私は今までにも何度も言っております。


神経症は病気ではありません。


必ず克服できます。


全ては頭(考え方)の切り替えで克服できるものです。


自分自身を信用してあげましょう。




神経症と闘っている皆さんをいつでも応援しています。



では!