京都五条の町家改修工事現場に行ってきました。
昭和14年築の長屋住宅の改修現場でした。
築77年と古かった建物ですが町の中の家を
残す思いで改修を進められたとのことです。
建物全体の水平を保つためジャッキアップ
しています。
柱・壁は全部を取り換えるのではなく悪い部分
をカットし柱を添木しています。柱も金具ではなく
ほぞを作っていますのでかなりの手間がかかってい
ます。金具を使わないので難しい仕事ですねー。
壁は土壁です。70年前でも中に入っている竹や
ワラは使える状態です。なので壁半分のみ解体
して、つなぎあわせるとのこと。
自然素材は70年後でも再利用できるんだと感じました。
町家もほっておけば古い空家になっていまします。
それを改修し利用する。町の財産として生かすところに
京都に建つ町家・住む人の心意気を感じました。
岐阜の町でも郊外に分譲住宅がどんどんできてきます。
つくればつくるほど空家は増えます。街中でも古いアパート
や古家を解体し駐車場にしている場所がたくさんあります。
古い建物を町の中の財産として考えたり、建物を改修して
住むことが価値観として考えられれば、空家問題も解消される
かもしれません。