【そらの事】③永遠
それからは年に1〜2度くらいですが
隣市のそらくんご家族とお会いするのがとても楽しみでした。
そらくんママさんは小さいお子さんが3人
そしてご自身もお仕事に出られているお忙しい日々の中、そらくんと会わせて頂ける事に
心から感謝しておりました。
そらくんは日々幸せに暮らしていましたが
この4年半の間、様々な病気や手術で病院に
行く事もしばしば。
そもそも保健所でのんが初めてそらくんに
会った時に感じた事。
「シニアくんだな、きっと」
生年月日も年齢もわからないそらくん。
ただ、足腰の感じ、皮膚の感じ、歯の状態などを見て、おそらく11歳以上‥‥‥
いや、もっと上の年齢かも‥‥
と感じていました。
もちろんシロウト判断で私の私見です。
断定は出来ません。
私がそらくんを飼いたいと思った理由の1つが「えあに似てる子だったので、余生を‥‥‥
看取りをしたい」と感じた程に、シニア感があったからです。
結果的にですが、そらくんはそらママさんご家族に譲渡されたのですが、4年半の間
そらくんご家族のそらくんへの献身は本当に。本当に心が痛む程に、医療へ前向きで
心血を注がれていたと思います。
治療、手術、投薬、内視鏡。
全て実費で‥‥‥
想像が容易に出来ます。
数万ではなく、数十万単位での出費。
その事にも心のどこかで
申し訳なさと言うか‥‥
苦労をさせてしまっている、という胸の苦しさがありました。
でもそらくんママさんはいつも明るく
そしてご家族のお写真の真ん中にはいつもそらくんの姿が。
夜、ママが添い寝しないと独りで寝れなかった末っ子ちゃんがそらくんが来てからは、そらくんとふたりで寝る様になった事。
あまり動物が好きではなかったお兄ちゃんが
そらくんファンクラブの近所の子供達を
みーんな引き連れて、そらくんのお散歩をしてる姿。
上のお姉ちゃんとドッグランで一緒になった時、まるでディズニーランドに来たみたいな嬉しそうなキラキラした表情で沢山のワンちゃんと、たわむれてた事。
「元気で走り回るワンちゃんと違ってうちのそらはマイペースだねえ」なんて笑いながら。
そらくんを飼った事でご苦労をかけてるのではないか、などとのんの余計な心配は杞憂に終わり、インスタにあがるママさんのほっこりしたご家族とそらくんの写真につけられた
ハッシュタグ #そらかわいい に
いつも安堵ののんでした。
2021年1月20日水曜日
そらとのお別れは突然でした。
お別れの状況はあえて、ここには記載しないでおこうと思います。
ただ、そらは最後まで、家族を想い
逝き時を選んでの旅立ちでした。
なんで最後までそんなに良い子なの。
不思議なくらいです。
そらの旅立ちを聞き、翌日、ダンナと共に、そらママのご自宅へそらに会いに行きました。
そらとの最後のデートです。
リビングにフカフカのベッドを作ってもらい、沢山のお花に囲まれて、いつもの穏やかな顔で寝ているそら。
そらを抱き上げると、ぐにゃんと身体を預けてのんに寄りかかります。
「最近はそんな風に甘えてくれた事なかったじゃん‥‥抱っこしたら、困ったなあー……‥って
固まってたくせに‥‥‥」なんて言いながら
冷たく硬くなったそらにすごく違和感を感じる程、そらはいつもと変わらないそらで。
そらを抱きながら、このアメブロに書いたそらとの出逢いを回想していました。
あの、冷たく硬い、不衛生な保健所の床にいたそらが、だよ?
保健所に保護される前に、食べる物がなくて
お腹が空いてて、道端のビニールひもを
大量に食べてしまっていたそらが、だよ。
あの時、命を落としててもおかしくない状況だったそらが。
すごいなあ‥‥いま、こんなフカフカのベッドで、こんなキレイなお花に包まれて。
本当に幸せなシンデレラボーイだ。
強運の持ち主だよ。そら。
保護された時はすごくツライ想いもしたけど
この4年半、最強に幸せだったね!
そらママさんと保健所の出逢いからの話を
泣き笑いでしてる時、のんは今まで明確に言葉に出さなかった事を‥‥
「‥‥そらママ‥‥のんね。あの時ね。
そらの事、飼いたかったんだと思うの(笑)
でもね‥‥‥‥‥‥」
言おうとした「でもね‥」の次の言葉を
のんの気持ちをなぞる様に、そらママさんが言い始めます。
「‥‥‥でもね、のんさん♪ウチなんですよ(笑)」
ふたりで笑い合います。
のんも今、そう言おうとしたんです。
でもね、そらはそらママさんへ向けて運命が真っ直ぐ向いていたんです。
そら家が「犬が飼いたい!保護犬のシュナを探そう!」と動き出したその日から
またたく間に!
あっという間に!
そらはそら家へ譲渡されました。
不思議なエニシ‥‥運命‥‥ご縁とゆーヤツです。
その話を後から聞いても、もう!
誰が疑う余地もなく(笑)
最初から、そらはこの家の家族でした。
ほら!初めて逢った時から
のんの片想い(๑´ლ`๑)
でも大忙しの日々の中、幾度となく、そらとのんのデートをさせて下さったそらママさんに心から感謝をしております。
「この4年半、そらの手術や治療や‥‥
本当に苦労させてしまって‥‥」と言うのんの
言葉をさえぎる様に笑顔のそらママが
「なんで?のんさん。
この4年半、楽しかったあーー♪
そらが来てくれて幸せだったぁー。」
ああ‥‥‥。
そらはこの家の子だ。
最初っからこの家の家族だ。
ありがとう。
本当にありがとう。
そらくんの最後の4年半の時間の中で
少しだけでも、私の生きている時間と
そらの時間が触れ合えて。
縁があって。
大切な想い出をくれて。
ありがとう。
のんがおばあちゃんになるまで
色んな人に自分の想い出話をする時に
きっとそらの話もするんだろうな。
わたしゃ、イヌが好きでねー♪
こんな事もあったのよー♪
なんて。
大好きなそら。
またね♪
お空でえあと楽しくね♪
稚拙な文章を最後まで読んで下さった方
m(_ _)m
ありがとう御座います。
2021/1/26 のん