今回のシリーズでは、一人称(私)ではなく個人名で呼んでいます。
本当に自分の前世だとしても、歴史上の人物を自称するのはかなり気が引けます…


続きです。

私が自責の念で泣き出すと、ルイ君は慌ててベンチを下り、私の正面に立ちました(並んで座ってました)
そして、両手で私の手を包みながら、こう言いました。

「いいえ、マダムのせいではありません。どうか泣かないでください」
(マダムと書きましたが違うかも。マートル?マーテル?名前で呼んでないのは確か)

「僕のことを可哀想と思わないでください。僕はこうなることを自分から望んだのです。生きている間は気づきませんでしたけど」

「それに…」ルイ君は笑いながら言いました。

「生前は大変でしたが、僕はたくさんの望みを叶えてもらいました。亡くなる時も、明るい場所でちゃんと看取ってもらえましたし。それに、家族から愛されましたから。他にも優しい人がたくさんいました。僕は充分幸せです」

うぅ… おかしい…
リトリーバルしに来たのに、私の方が慰められてるんですが…

「僕の為に泣いてくれるのは嬉しいです。でも困ります」

「良かったらコレを」と、うさこを手渡されました。
うえーん、カツラだよこれ~…

「あなたがいてもいなくても、ルイ・シャルルの生涯は変わりません。ですが、あなたは僕の人生に意味を見いだしてくれました。あなたと出会い、こうしてじっくり話ができて本当に良かった。さらに、この人生がお役に立てるなら本望ですよ」

***

リトリーバルしに行った子どもの前で泣きじゃくると言う大失態をおかしました。恥ずかしい!

そして王子… 

どう見ても10歳未満なのに、やたら女性の扱いに慣れてらっしゃる。
さすがフランス男子、侮れん。


慰められながら、ルイ君は自分の想いを話してくれました。
中でも、一番印象に残ったのは「可哀想と思わないで」でしょうか。

一連の話を書くにあたり、タイトルを「悲劇の王子」にでもしようかと思いましたが、本人の意を汲んでやめました。

他にも気になる発言がありますが、また別項で記事にしようと思います。

続きます。

***

変性意識の領域で見聞きしているので、実体がどうなっているか分かりません。
解釈(フィルタ)次第で、見え方も考え方も変わるし、個人差があると思います。
他所の情報と違うとしても、私には判断できかねます。責任も取れません。
くれぐれも鵜呑みにしないでくださいね。