真直ぐな鬼神
私は静かにノーという。
本当に大切なものは何かを知っているから、迷うことはない。
他の人にも、あなた自身にも、心から敬意を表しなさい。
自分自身と相手を尊重するとき、明確なノーがもっとも資源になる時がある。
率直に生きるのだ。
厳しさという名のやさしさを知りなさい。
【精霊たちのカード】
妖精や精霊たちのエネルギー
【テーマ】
否という力 厳しさという優しさ 率直さ
【場所】
稲荷鬼王神社(東京都新宿区)
鬼鎮神社(埼玉県比企郡)
報恩寺(千葉県長南町)
金峯山寺(奈良県吉野町)など。
【カードからのメッセージ】
鬼神は人々の災厄を除き、福をもたらす鬼のエネルギー存在です。
たとえば、なまはげの伝承などにも表れているように、怠惰という災いが祓われたあとには福がやってくるのです。
鬼神は魔や厄を恐ろしい形相で追い払いますが、それは存在の全体性の一つの側面の象徴なのです。
鬼神は明確に、自分にとっても相手にとっても何が必要かを知っています。
あいまいさを許さない厳しさを持っているのです。
たとえば、人になにか頼まれごとをしたとき、無理をして引き受けたり、返事を先のばししたり、相手を助けなければと願いをきいたりする場合がありませんか。
でもその行為を心から気持ちよく出来ない場合には、今一度自分の意図を確かめてください。
心を鬼にしてという言葉があります。
相手の資源になるためには何をすればいいのか、または自分の価値観に矛盾なく生きるためにどう生きればいいのかを感じてみましょう。
そこで、ハッキリとNOと言わなければならない状況なら、自分自身の内側に存在する明晰な鬼神さまのエネルギーと共振してみましょう。
鬼神は決して妥協はしません。
断ったことを気にしているなら、心配は不要です。
真に相手、あるいは自分自身の資源になると決めたとき、厳しさとやさしさは両極にあるものではなく、同じエネルギーの違う表現です。
「相手を傷つけるのでは」という恐れや罪悪感はきれいさっぱりと祓われているはずです。
相手の耳に心地よくないかもしれないことを伝えるときは、率直に、シンプルに「私はこう感じる」と自分のメッセージとして伝えてください。
まわりくどさや言い訳はいりません。
意図が明断であれば、結果は意図したとおりになるでしょう。
(出典『日本の神託カード』大野百合子・著)