2013年夏、宮崎駿監督によるスタジオジブリの映画、
「風立ちぬ」が公開予定だそうです。

宮崎駿監督と言えば、1997年の「もののけ姫」で
もう監督をしない宣言をしていたかと思いますが、
なかなかどうして、とても有難いことに、
その後もコンスタントに監督を務めた作品を
リリースしてくれていますね

さて、僕たちアラフォー世代は子供の頃から
宮崎駿先生のアニメ映画に触れて来たわけですが、
そのなかでも多くの人に支持される名作のひとつに
挙げられるのが、あの「天空の城 ラピュタ」でしょう!

劇場での公開は、なんと1986年ということですから、
今年ですでに27年も経つんですね。あの頃の少年たちが、
おっさんになるわけですな・・・

あのワクワク感、スケール感に勝る冒険活劇アニメは、
未だに出てきていないのではないでしょうか。
というより、宮崎駿監督のアニメキャラに命を吹き込む
才能が凄すぎて、現代のテクニックでもそれを超えることが
できないように感じます。

全編が見どころばかりと言える「天空の城 ラピュタ」ですが、
そのなかでも圧巻なのが、オールキャストが集合して
展開する、空に浮かぶ城ラピュタでの飛行石の争奪戦です

非道の心でラピュタ復興を狙う男、ムスカに追いつめられた
主人公の少年パズーと少女シータは、最後にすべてを破壊する
禁断の呪文を唱え、ラピュタを全面崩壊へと導いてしまいます。

その呪文が、かの有名な「バルスです。

ラピュタ王国は、かつて圧倒的な科学水準にあった文明国でした。
しかし、いつの間にか廃墟と化していたのですが、その理由を
ラピュタ王族の末裔であるシータは、
「人は土を離れては生きられない」という言葉で語っていました。

それに対してムスカは、封印されていたラピュタの科学力を、
飛行石を手に入れることで解き放ち、自分が世界の王になろうと
企てていました。

しかしその計画も、「バルス」というすべてを破壊する呪文で
御破算になってしまいました。

残ったのは、ラピュタ中央に生えていた大木と、
それにまとわりついた僅かな瓦礫。
そして、それを押し上げる、ラピュタの中央にあった
巨大な飛行石だけでした。

しかし、他にも残ったものはあります。
いえ、物語のあまりのドラマチックさに隠れていましたが、
決定的に残っているものがあったのです。

それは、シータが言っていた次の言葉にも表れています。
「人は土を離れては生きられない」

そうです、
「人は土を離れては生きられない」のです。

物語のエンディングで、宇宙空間まで押し上げられた
ラピュタの下には、地球がありました。
これが、人が離れては生きて行けないものを象徴しています。

土、地球とは、人間が生み出したものではありません。
人間が生まれる以前から、この宇宙に存在していたものです。

人間よりも、土が先。地球が先。宇宙が先ということです。
ムスカは、ラピュタの科学力に価値を見いだしていましたが、
土、地球、宇宙に価値を見いだすことはありませんでした。

土、地球は、宇宙が生み出した命でもあります。
つまり、生命の大本は宇宙だと言うことができます。

果たして、土や地球を生かしている、宇宙の法則そのものを
「バルス」で破壊することはできるでしょうか?
いいえ、それは絶対に不可能なことです。

ムスカは、自分をも生かしていた宇宙法則に目を向けず、
人間がつくった科学の力が究極の力だと錯覚して、
それを手に入れようと突っ走っていたのです。

現代に生きる僕たちも、ムスカがラピュタの科学力を
究極だと錯覚していたように、おかしな方向へ
突っ走っているかも知れません。

土と地球と宇宙を顧みず、自然の営みに合わない
原子力を使い続けたり、おかしな食品をつくったり、
もともと無いはずの国境線を互いに押し付け合ったりして、
戦争を続けたりしている現実があります。

ラピュタ人がラピュタを捨てたのは、天空で科学力に
頼った暮らしが、何らかの形で自然の営みにマッチしなく
なったからなのではないでしょうか。

しかし現代の人類は、自然の営みよりも虚栄の豊かさという
幻想を見て、ムスカのように自滅へ向かって突っ走っている
かのようです。

僕たちも、虚栄の豊かさを追い求めるのではなく、
土、地球、宇宙法則という本当の豊かさに則った
意識に目覚めることが大切なのだと思います。

かつてラピュタ人が捨てた天空の城ラピュタは、
「バルス」という言葉一つで脆くも崩れ去りました。

僕たちリアルな現代に生きる人類も、
虚栄の豊かさを求める「偽りの自分」を崩壊させるために、
「バルス」を唱えるときがやってきたのかも知れません。

偽りの自分とは、自然の営みから外れた、自分勝手な
固定観念にまみれた自分です。

現代では、この固定観念を、瞑想によって外していくことが
可能になっています。それも、たった7分でそれが
毎日のようにできるのです。

そんな、いい意味で「バルス」のような瞑想を、
あなたも身につけることができます。この瞑想で起こることは、
あなたの心のイノベーションです。

これからの時代を、「固定観念に塗れた自分」という偽りの城を
破壊して、本当の豊かさとともに生きるなら、
この「心にイノベーションを起こす瞑想」は、
必要不可欠な瞑想なのです。

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