昔から「春には苦いものを食べよ」と言われ、苦味のある山菜にはミネラルやポリフェノールなど、細胞を活性化させる成分が多く含まれているそうです。生命力に溢れた新芽など苦味のある山菜、春野菜を食することで、新陳代謝を促し冬から溜まった悪いものをカラダから出し、体を目覚めさせる意味合いもあるそうです。



春菊』と京都の『抹茶』で春の苦味を表現し、
日本の春の代表の花『の香りと合わせエクレア仕立てにしました。

春菊 抹茶
春の苦味を表現するべく春菊は茹でてオリーブ油と共にミキサーにかけペースト状にし京都の濃茶と共にカスタードクリームに混ぜ込んでございます。


桜の葉の塩漬けを刻みカスタードとバタークリームを混ぜ合わせた濃厚なクリームに混ぜ、桜の香りを纏った甘じょっぱいクリームに仕立ててございます。

苺  木苺
桜と同じ薔薇科の植物の苺と木苺をフレッシュやジュレ仕立てにし盛り込みました。

独活 うど)
ウコギ科のタラノキ属の多年草で木ではなく草ですが草丈が2~3メートルにもなるそうです。とても柔らかく風がなくとも自分で動いているように見えることから、「うごく→うどく→うど」と訛って名付けられ、漢字も独活と当てられたそうです。

4月は新しい生活をスタートさせる時期。
新しい環境に慣れるのは大変ですが気持ち(心)を柔らかく独活のように動け(立ち振舞える)ますようにと願いを込めて、新人のように甘酸っぱくシロップ煮に仕立てました。シャリシャリっとした食感をアクセントにお楽しみ下さい。

『苦味』『酸味』『塩味』などわ春の香りと共に表情させていただきました。春の訪れを感じながら食べていただけたら嬉しく思います♪